高齢者に多いしびれ、ほっておいても大丈夫?

公開日:2020年04月16日

更新日:2020年06月13日

杖を使い歩く高齢者と介助者

高齢者に多いしびれの訴え

加齢とともに、しびれを訴える方が増えてきます。しびれの症状には、いくつかの種類があり、びりびりと感じるというこれも一種です。この他にも、感覚が鈍くなる、力が入らない、こわばって動かないなどの症状も、しびれにあてはまります。しびれの表れる場所は、主に指先、手足、それから顔などです。

なぜしびれは起こるの?

人間の体には、すみずみまで、網目のように、細かいたくさんの神経が張り巡らされています。その中のどこかに問題が起こると、しびれが起こります。
例えば、肥満によってどこかが圧迫されても、しびれが起こります。最近は椎間板だけでなく、骨がとげ状に飛び出して神経を圧迫する症例も増えてきています。前述の友人は、首のまわりの神経がヘルニアで圧迫されたことによってしびれが発生したのです。
ですから、指先から手首、肘、肩、首、脳を通るルートのどこかに問題が起こると、手のしびれが発生します。
同じように、つま先、足首、膝、股関節、腰、背中、首、脳という長いルートのどこかに問題が発生すると、足のしびれが発生します。
神経以外に、血流が悪いことでもしびれは起こります。例えば、冷たい水の中に手を入れると、血管が縮んで手がジンジンとしびれますね。これは、血流が悪いことによるしびれです。
また、全身の病気でもしびれが起こる場合があります。しびれの原因となる病気は、例えば、糖尿病が有名です。また、最近では、偏った食生活によるビタミン欠乏症でも、しびれが発生することが分かっています。
このように、しびれの原因は、多岐にわたっていて、複数の原因を併せ持っている方もいらっしゃいます。ですから、しびれもまた、原因の特定の難しい症状と言えます。

命にかかわるしびれも

しびれは、脳の疾患の最初の症状として表れることがあります。脳梗塞などの疾患は、突然起こります。そして、生命に重大な危機をもたらす場合があります。脳の疾患が原因の場合、体の半分にしびれが出ることが多いです。しかし、素人判断は禁物です。
高齢者の脳のMRIを見てみると、体にほとんど影響が出ない程度の小さな脳梗塞が日常的に起こっている方もいらっしゃいます。ほっておくと、大きな脳梗塞につながる恐れもあります。朝起きたときに、手足がしびれる、力が入らないなどの症状が、急に表れた場合は、注意が必要です。
また、長く続くしびれをそのままにしておくと、症状を悪化させる場合があります。
足のしびれは、歩行障害につながり、介護や寝たきりの状態になるリスクを高めます。手のしびれの場合は、握る、つかむなどの動作が困難になり、手が使えなくなる恐れがあります。
いずれにせよ、基本は早期発見・早期治療が大切です。介護する側としては、高齢者の方がしびれを軽くでも感じていたら、医師に相談するようにしましょう。

原因が特定されなかった場合は

しびれの原因もさまざまです。疾患や問題が見つからなかった場合は、うまく症状とつきあっていきましょう。
血流もしびれの原因となることは、お話ししました。体のコリを改善することで、しびれが軽くなる場合もあります。体を休めリラックスする、体を冷やさず温めるよう気をつける、水分をしっかり取る、姿勢をよくする、バランスのよい食事を取るなど…。
当たり前のことですが、こういった生活習慣の見直しは、さまざまな症状に対しても効果がありますので、事前に高齢者の方にも健康な生活を心がけるよう案内しておきましょう。

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