介護業界未経験者の心配ごと
初めて、介護関係の仕事に就く人にとって、職場環境というのはとても大切なことです。
新しい職場が決まると嬉しい気持ちと心配な気持ちが生まれてきます。正直、ニュースの報道だけ見ていると、介護職の良い噂はそんなに聞かないかもしれません。「もし、自分が働く職場がものすごい過酷な環境だったらどうしよう…」と心配になってしまいますよね。
できることなら、働く前に職場環境の善し悪しを見分けておきたいところ。
ただ、業界未経験者が自分に合った施設かどうか、働く前に見分けるのは至難の業です。
そこで、初めて介護業界へ転職される方が、良い介護施設に巡り会えるように、施設をチェックする際のポイントを紹介します。
ポイント1 施設ができてから時間が経っている
介護施設ができてから、どれくらい時間が経っているか確認しましょう。
必ずしも、長い=良い施設とは限らないのですが、比較的労働環境が整っていることが多いです。経営期間が長いので経験豊富なスタッフがいる場合が多く、色々と学ぶことも多いはずです。また、長く運営できているということは、大きな問題が起こっていない、ということも言えます。そして、多少のトラブルは回避できる経験があります。新しい施設に行くと、仕事の段取りが決まっていないこともあり、その都度判断しなくてはなりません。それを前向きに捉えられる人はいいですが、そうでない方は、しっかりと環境が整っている施設をオススメします。
ポイント2 常時募集、大量募集をしていない
募集が少ないということは、その施設で働き続けている人が多いということです。常に募集している、もしくは一度に大量の人数を募集している施設は要注意です。施設に入りやすい分、辞める人も多い可能性があります。ただし、新規開業のために募集する場合や経営規模を拡大するために、人員を募集している場合は除きます。あくまでも辞める人が多い職場という意味です。
ポイント3 ボランティアや研修生を積極的に受け入れている
ボランティアや研修生の受け入れを積極的に行っている場合、地域に開いた良い施設である可能性が高いです。それだけ、施設に余裕があることの表れでもあります。
誰でも一緒に働けるというのは、受け入れる側がある程度出来上がっていないとできません。一度、施設のHPなどで、ボランティアや研修生の募集を確認してみるといいかもしれません。
ポイント4 適当な給料・福利厚生が提示されている
これは、求人で確認することができます。給与は仕事量に見合った額が提示されているか。そして休日や出勤時間は適当な数が提示されているか、などを確認しましょう。
ただし、同じ地域の施設と比べてあまりにも良すぎる条件の場合も要注意です。良すぎる場合、そこまでの条件にしなくてはいけない問題がある可能性があります。近くの同程度の施設と比較して、相場をしっかりと見極めましょう。
ポイント5 スタッフに余裕がある(施設の見学ができる場合)
実際に施設の見学できる場合は、そこで働いているスタッフに目を配りましょう。スタッフ同士の仲が良さそうに見えたり、笑顔で楽しそうに働いている施設はいい職場です。逆に、スタッフが常に忙しそうに動き回っていたり、質問をしてもおざなりな返しをされるような施設は、スタッフに余裕がないということです。もしかしたら、人数に対して仕事量が見合っていないのかもしれません。
しっかりと時間をかけて経験を積んでいきたい人は、スタッフの動きにも注目してみましょう。
職場選びの参考に
ここで言っていることは、あくまでも一般的な確率の話であることを理解しておいてください。当然、例外もあります。初めての介護の現場で心配している人も多いと思います。もしも、そんな方がいたら、今回紹介したポイントを、職場選びの参考にしてみてください。
※掲載情報は公開日あるいは2023年04月09日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。