更新日:2020年07月27日
公開日:2020年05月19日
未経験から介護の仕事を始めようと考えているあなた!
「経験がなくても働けるのかな?」
「介護の仕事ってやっぱりきつい?」
いろいろな不安があることと思いますが、ご安心ください。
本コラムは、そんな未経験から介護職に就こうと考えている方の疑問を解消します。
■未経験でできる介護の仕事内容
■取得するべき資格
■志望動機の書き方
■職場の選び方
といった内容について解説しています。
未経験から介護の仕事にチャレンジする方はぜひ参考にしてみてください!
介護の仕事は無資格未経験でも始められます。
経験者はもちろん歓迎されますが、未経験であっても人柄や性格を重視して採用されることが非常に多いことが介護業界の特徴です。
そして求人も豊富にあります。
皆さんご存知のとおり、高齢化が進む日本では高齢者人口が年々増えています。
介護を必要とする高齢者は増え続け、多くの施設で介護職員が不足し労働力が足りていないという状況です。
そのため全国的に介護職の求人はたくさんあります。
「未経験から採用されるのかな?」
「実際仕事を覚えられるか不安・・・」
という方もご安心ください。
多くの方が異業種から介護の仕事に未経験でチャレンジし活躍しています。
大切なのは介護の仕事をやってみたいという気持ちです。
未経験から採用されるには、面接でいかに仕事に対する意欲や思いを伝えられるかがポイントです。
ただし、注意点がひとつあります。
介護職は人の命を預かる責任のある仕事。
決して高収入ではありませんし、簡単な仕事でもありません。
無資格・未経験でも働けますが、「誰にでもできる仕事だから」という軽い気持ちで始めると「イメージと違ってしんどかった」という理由で早期退職に繋がるケースもあります。
介護の仕事には、やる気と覚悟は必要ということは念頭においておきましょう。
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■コラム【お悩み別】介護の転職の不安解消!成功のポイントを教えます!
では、具体的にどういう人が介護の仕事に向いているのかをお伝えします。
必ずしも当てはまらなければ向いていないというわけではありませんが、介護職をやるうえでとても大切なマインドになりますので覚えておいてください。
介護の仕事は人との関わりが中心の仕事です。
特に利用者やそのご家族の方とうまくコミュニケーションをとっていかなければいけません。
・高齢者の方との会話を楽しめる人
・明るく誰とでも話ができる人
・協調性を持ってチームワークで仕事ができる人
が介護の仕事に向いています。
これまでの経験で販売・サービス業や営業職などについていた方は、そのコミュニケーションスキルを大いに活かせるのではないでしょうか。
介護の仕事の大きなやりがいは、利用者の方やそのご家族に喜んでもらえることではないかと思います。
利用者の身の回りのお世話をすることでQOLの向上に貢献できること、それが介護職のやりがいです。
・誰かの役に立つ仕事がしたい人
・誰かから必要とされる仕事がしたい人
・仕事で世の中の役に立っている実感が欲しい人
には適職ではないでしょうか。
利用者の方から「ありがとう」と感謝される喜びは格別です。
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■コラム「介護職で「やりがい」や「魅力」を感じるときはいつ?!」
介護の仕事は、利用者の方の命を預かる責任のある仕事です。
利用者の小さな変化にも気づけるように丁寧に日々のケアをせねばなりませんし、万が一にも、怪我をさせるようなことがあってはいけません。
・途中で諦めずにやり遂げる努力をする人
・問題を他人事ではなく自分事で考えられる人
・リーダーシップをとって行動できる人
このように主体的に仕事に取り組める責任感の強い人が介護職に向いているといえるでしょう。
介護の仕事には、「資格がなくてもできる業務」と「資格がなければできない業務」があり、所有資格や経験によって業務の範囲が異なります。
無資格未経験から始める場合は、まず有資格者のサポート業務、いわゆる「介護助手」からのスタートになるでしょう。
先輩の介護職員が利用者の身体介護やケアを担当、介護助手はそのサポート役を担います。
業務範囲は幅広く、食事の配膳、清掃、その他事務などさまざまです。
■食事の配膳と下膳
食事の時間に、利用者の方へご飯を素早く配膳していきます。
利用者の病状・健康状態によって食事の内容が変わってきますので、必ず間違えないように配膳しなければいけません。
日頃からよくコミュニケーションをとって利用者の顔と名前を早いうちに覚えましょう。
また食事の前にはテレビを消す、物を片付けるなど、リラックスして快適に食事ができる環境を作ってあげ流ことが大切です。
■片付け・清掃
居室の片付けや清掃、ベッドメイキングなどを行います。
トイレやお風呂といった共用部分の清掃も含め、利用者の方に快適に暮らしていただくための環境整備です。
住まいを整えるだけでなく、感染対策としても重要な意味を持っています。
正しい清掃方法でスピーディーに行うことが非常に大切です。
■その他のサポート
未経験の介護職員の業務は、上記に加え、食事・入浴介助といった身体介護のサポート、必要なものの買い出しや事務作業など多岐に渡ります。
縁の下の力持ちとなれるよう、状況をよく見ながらきめ細やかなサポートをしなければいけません。
そのなかで、先輩介護士が普段どのように動いているのか、コミュニケーションをとっているのかといったことを学びましょう。
入職して3ヶ月〜半年程度経過して徐々に慣れてきたら、入浴・食事・排泄介助や、イベントの企画といった介護職員のメイン業務を任されるようになるでしょう。
無資格からチャレンジされる方は、ぜひ働きながら資格取得を目指して業務の幅を広げていくことをおすすめします。
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■コラム「詳しく知っておきたい!介護助手・介護補助について」
では次に、介護職未経験者が取得するべき資格についてお伝えしていきます。
未経験で介護職に就く場合、資格があると採用に有利になる可能性は高いでしょう。
そこでどんな資格が有効なのかを解説します。
また介護職員がキャリアアップ・スキルアップしていくためにとるべき資格についてもあわせて紹介します。
介護のスタートラインともいえる介護職員初任者研修は、介護の仕事を始める前に取っておくことをおすすめしたい資格です。
この初任者研修を持っているかいないかで採用率が変わる可能性があります。
初任者研修を取得して求人に応募すれば、介護の仕事に対する意欲が伝わりやすいですし、即戦力として活躍できるかもしれません。
また初任者研修を取得していれば訪問介護の身体介護もできるようになり、業務範囲が広がります。
受験資格はなく2ヶ月程度の学習で取得でき、難易度はそこまで高くありませんので、余裕があれば入職前にぜひ取っておきましょう。
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■コラム「どんな資格?介護職員初任者研修を徹底調査!」
初任者研修よりも深い介護知識が身につく資格、介護福祉士実務者研修。
受験資格はありません。介護職を始めて1〜2年目で取得する方が多いです。
この介護福祉士実務者研修は、介護福祉士資格を取得する場合に必須の資格になりますので、介護業界でのキャリアアップを検討している場合は早めにこの資格を取得しておきましょう。
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■コラム「介護福祉士実務者研修ってどんな資格?徹底調査しました!」
最後に、介護資格で唯一の国家資格、介護福祉士についてです。
資格取得には、学習期間や実務経験年数が必要になります。(詳しい条件は下記のコラムを参考にしてください。)
介護福祉士資格があれば介護職のスペシャリストとしてあらゆる職場で重宝されるでしょう。
また取得することで、資格手当や処遇改善手当てがついて給料がアップする可能性が高い資格でもあります。
この先、介護業界でのキャリアアップや給料アップを考えている方は、ぜひこの介護福祉士資格の取得を目指しましょう。
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■コラム「かんたん解説!介護福祉士とはどんな資格?」
介護の仕事に応募する場合、志望動機はどのように書けばよいでしょうか。
未経験者が悩みがちな志望動機の書き方や書くときのポイントについて解説していきます。
志望動機は嘘をつかずに正直に書くことが大切ですが、書かないほうがいいこともあるので注意しましょう。
例えば「生活に困っていたので」とか「未経験でも働ける職場だったので」のような「とりあえず介護職を選んだ」ように感じられる志望動機はNGです。
「なぜ介護の仕事をしようと思ったのか」
「なぜこの職場で働きたいのか」
という内容は必須。
どのような魅力を感じて応募したのか、そこで何を実現したいのかなど具体的に書くとよいでしょう。
またこれまでの経験やスキルの中から、介護の現場で生かせそうなことがあれば積極的にアピールしましょう。
特に未経験での志望の場合は、いかにやる気を伝えられるかがポイントになります。
面接でも「なぜ介護の仕事を始めようと思ったのか」という点は必ず聞かれますので、この点は必ず記述し、きちんと答えられるようにしておきましょう。
志望動機はつい自分の気持ちばかり伝えがちになりますが、採用側に「ぜひこの人に来てもらいたい」「一緒に働いてみたい」と思ってもらえる志望動機になるように意識しましょう。
・抽象的でありきたりな文章になっていないか
・自己評価があまりにも低く、消極的な内容になっていないか
・何が伝えたいのかよくわからない文章になっていないか
など、必ず読み返し確認してから履歴書に清書しましょう。
<こちらも参考に!>
■介護業界の志望動機の書き方のポイント
■【例文あり】介護未経験場合の志望動機の書き方
未経験から始める場合、わからないことだらけでたくさん不安があることと思います。
ここからは、少しでも不安を解消して転職活動ができるよう、仕事の内容や雇用形態、給料に関する疑問についてお答えしていきます。
介護の仕事がキツイかどうかは、職場によるというのが実際のところです。
また、何をどの程度でキツイと感じるかは人によっても違いますので、一概に介護の仕事=キツイとはいえないのではないでしょうか。
ただ、現場の労働環境面でいうと、年々改善されよくなってきているようです。
介護業界の人手不足は深刻な状況。介護人材確保のために、待遇改善、人材育成、労働環境の改善に取り組んでいる事業所が非常に多くなっています。
職場選びが重要になりますので、後ほどご説明する「未経験者の職場選びのポイント」もぜひ参考にしてください。
正社員になることはもちろん可能です。
未経験の場合、まずはアルバイトで入職し、試用期間(3ヶ月〜半年程度)を経て正社員になるというパターンも多いようです。
しかし正社員採用は、アルバイトの場合よりもハードルが上がることは確かです。
あらかじめ初任者研修を取得しておいたり、面接でこの先どのようなキャリアプランを描いているのかを具体的に伝え、向上心をアピールしましょう。
働く職場や雇用形態にもよりますが、昇給はあります。
経歴、経験年数によって昇給していくケースがほとんどです。
所有資格によっては資格手当がついたり、処遇改善手当なども期待できます。
特に介護福祉士資格を取得すると、平均2万~4万円(年収にして30~50万円)程度の給料アップが見込めます。
<あわせて読みたい!>
■コラム「介護職の給料事情を徹底解明!あなたの疑問をまるっと解決します。」
■コラム「介護職のキャリアアップの方法を一挙公開!」
では最後に、職場選びのポイントについてご説明します。
できれば長く続けられる働きやすい職場を見つけたいところ。
そのためにはまず、あなたの希望条件を明確にしてください。
例えばあなたに「介護福祉士資格を取得して、ゆくゆくはリーダーになりたい」という目標があるなら、その昇格制度や資格取得支援がある事業所を選んだほうがいいですよね。
あるいは家から近いところで働きたいというような条件かもしれません。
自分のやりたい仕事がどんな仕事なのか。
どんな職場で働きたいのか。
希望条件を洗い出し、その条件に一致する求人を探していきましょう。
では未経験者にとって働きやすい職場を選ぶには、どのような点に注目すればいいのでしょうか?
ポイントは以下の3つです。
事業所によって働き方や業務内容は本当に様々です。
事前に下調べをして、できるだけ施設の経営理念や方針、どんな取り組みをしているのかなどを明確にしているところを選んでください。
いくつかホームページやパンフレットなどを見比べてみてもいいでしょう。
また可能であれば施設見学をして、実際の現場環境、スタッフや利用者の雰囲気を確認することをおすすめします。
人材育成に力を入れているところを選びましょう。
未経験者にとっては特に教育制度や研修が手厚いところがおすすめです。新卒採用をしているところなどは教育制度が充実していたりします。
研修制度やフォロー体制に関しては、求人情報欄や事業所のホームページで掲載されている場合がありますので確認してみてください。資格取得サポート制度が整備されている事業所もあります。
教育面に関して不明点があれば、面接の際に自分のキャリアビジョンを交えながら質問してみてもよいでしょう。
事業所の規模や施設の経営母体で選ぶのも一つです。
規模の大きい事業所はスタッフの人数が多く、わからないときに助けてもらいやすかったり、気軽に質問できたりという環境のところが多いです。
研修期間中はマンツーマンで教育してもらえる職場もあります。これは小さな事業所ではなかなか難しいでしょう。
またスタッフが多いほうが少人数の施設で働く場合よりも、気楽に働けるのではないでしょうか。
人間関係で悩んだときに他に相談できる人がいれば心強いですし、苦手なスタッフと二人きりで仕事をするようなことも免れます。
求人を探す際のポイントとして、頻繁に募集している事業所などは、何らかの問題で離職率が高い可能性もありますので注意が必要です。
★実際の求人を見てみる
<あわせて読みたい!>
■コラム「失敗なし!効率よし!介護求人の探し方・見極め方」
介護職は無資格未経験でも働くことができます。
年齢や経験以上に、やる気や人柄重視で採用される業界です。
繰り返しになりますが、未経験から介護職を始める場合は、「なぜ介護の仕事をやりたいと思っているのか」という志望動機を明確にして、採用側に介護の仕事に対する熱意を伝えましょう。
そして、まずは介護職員初任者研修の取得を目指しましょう。(働きながらでも構いません。)
今後も加速する高齢化社会において、介護職ますます必要とされる仕事となるでしょう。
給料アップ・キャリアアップも可能ですので、興味がある方はぜひ前向きに検討してみてください。
初めての転職、何から始めればいいかわからない・・・という方は、ぜひこちらもご覧ください!
■介護士さんの転職ガイド
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