最高水準の介護老人保健施設『超強化型老健』とは?

公開日:2020年07月31日

更新日:2020年07月31日

どんな施設?超強化型老健

平成30年の介護保険法改正にともなって再編された介護老人保健施設(老健)の区分。
本日はその中の「超強化型老健」についてわかりやすく解説します。
 
介護老人福祉施設で働くことをお考えの職員の方はぜひ参考にしてください。

老健は5つの区分に分けられる

老健は5つに区分されます

介護老人保健施設(老健)は、平成30年4月の介護報酬改定以降、

  • 超強化型
  • 在宅強化型
  • 加算型
  • 基本型
  • その他

の5種類に区分されています。
 
以前は在宅強化型と加算型、従来型しかなく、
・半年で在宅復帰率50%以上
・3ヵ月でベッド回転率が10%以上
・3ヵ月で要介護4~5より上の利用者が35%以上
の条件を満たしていれば在宅強化型、条件は満たしていないが在宅復帰率などが一定の基準を満たすものは加算型、それ以外が従来型とされていました。
 
しかし在宅強化型のベッド稼働率の低さや人員配置などに課題があり、うまく機能していないという現状がありました。
 
平成30年の介護保険法改正において「介護老人保健施設の役割は在宅復帰・在宅療養支援である」と、老健の在り方がより明確になり、在宅復帰・在宅療養支援機能をさらに推進するべくこのような区分が設けられました。
 
超強化型、強化型、加算型は、厚生労働省が定める要件を満たした在宅復帰・在宅支援機能が高いと認められている介護老人保健施設です。

介護老人保健施設(老健)の役割

そもそも介護老人保健施設(老健)とは、どのような役割を持った施設なのでしょうか。


◆定義◆

介護老人保健施設とは、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。


◆基本方針◆

第一条の二 介護老人保健施設は、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにすることとともに、その者の居宅における生活への復帰を目指すものでなければならない。

介護保険法において上記のように定められています。

在宅復帰、在宅療養支援のための地域拠点となる施設
リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設

として、3ヵ月以内(目安)の短期間入所をメインとしています。
 

<老健について詳しくはこちら!>
コラム「介護老人保健施設(老健)ってどんな施設?仕事内容や働くメリットについて調査!」

超強化型老健の算定要件とは

評価項目超強化型在宅強化型加算型基本型その他
在宅復帰・
在宅療養支援等指標
70以上60以上40以上20以上要件を満たさない
退所時指導要件あり要件あり要件あり要件あり要件を満たさない
リハビリテーション
マネジメント
要件あり要件あり要件あり要件あり要件を満たさない
地域貢献活動要件あり要件あり要件あり要件なし要件を満たさない
充実したリハビリ要件あり要件あり要件なし要件なし要件を満たさない

上記のように、5つの区分を決める評価項目が設けられています。
 
超強化型老健に区分されるには、在宅復帰・在宅療養支援等指標が合計70点以上であることに加えて、

・退所時指導
・リハビリテーションマネジメント
・地域貢献活動
・充実したリハビリ

この4つの評価項目の要件を全て満たしていることが必須条件となります。

評価項目の算定基準・算定要件について

各評価項目の算定要件については下記のとおりです。

在宅復帰・在宅療養支援等指標の算定基準と点数配分

在宅復帰・在宅療養支援等指標は、下記の10項目で採点されます。


1.在宅復帰率

2.ベッド回転率

3.入所前後訪問指導割合

4.退所前後訪問指導割合

5.居宅サービスの実施数

6.リハ専門職の配置割合

7.支援相談員の配置割合

8.要介護4又は5の割合

9.喀痰吸引の実施割合

10.経管栄養の実施割合

上記10項目の実績に応じて点数が加算され、その合計点数によって区分が決まります。(最高値は90点)

項目基準点数

在宅復帰率50%超え20点
30%超50%以下10点
30%以下0点
ベッド回転率10%以上20点
5%以上10%未満10点
5%未満0点
入所前後訪問指導割合30%以上10点
30%未満10%以上5点
10%未満0点
退所前後訪問指導割合30%以上10点
30%未満10%以上5点
10%未満0点
居宅サービスの実施数3サービス5点
2サービス3点
1サービス2点
00点
リハ専門職の配置割合5以上5点
5未満3以上3点
3未満0点
支援相談員の配置割合3以上5点
3未満2以上3点
2未満0点
要介護4又は5の割合50%以上5点
50%未満35%以上3点
35%未満0点
喀痰吸引の実施割合10%以上5点
10%未満5%以上3点
5%未満0点
経管栄養の実施割合10%以上5点
10%未満5%以上3点
5%未満0点

退所時指導等の要件

a:退所時指導
入所者の退所時に、当該入所者及びその家族らに対して、退所後の療養上の指導を行っていること。
 
b:退所後の状況確認
入所者の退所後30日以内に、その居宅を訪問し、または指定居宅介護支援事業者から情報提供を受けることにより、在宅における生活が1ヵ月以上継続する見込みであることを確認し、記録していること。

リハビリテーションマネジメントの要件

入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを計画的に行い、適宜その評価を行っていること。
 

地域貢献活動の要件

地域に貢献する活動を行っていること。

充実したリハビリの要件

少なくとも週3回程度以上のリハビリテーションを実施していること。

超強化型老健のメリット

超強化型老健のメリットは?

超強化型老健や在宅強化型は、老人保健施設の中でも認定基準が最も厳しいため、全国的にみても数は少なく限られています。
 
高い在宅復帰率の実績がある超強化型老健は、できるだけ早く在宅復帰をしたい利用者の方におすすめの老人保健施設。
リハビリや治療後のケアなどのサポートが手厚く、自宅に戻ってからの療養期間も安心です。
 
また、施設側としては厳しい基準をクリアしているため高い介護報酬を受けとれることがメリットです。
そのため施設によっては、介護職員の給与水準が他の老健と比べて高くなる可能性があります。
働くスタッフには質の高い介護サービスが求められ、各専門職が一丸となって利用者の在宅復帰をサポートします。
他職種との連携が必須となり、コミュニケーション力も求められます。
 
介護職員にとっては、老人保健施設の中でもとりわけスキルアップが期待できるでしょう。
 

まとめ

超強化型老健は在宅復帰支援において最高評価を受けている介護老人保健施設。
他の介護施設と比べて部屋の回転率が高く、スタッフも忙しく慌ただしい日々を送ることになるかと思います。
 
しかしその分、在宅復帰を目指す利用者をサポートするやり甲斐や喜びを感じられ、自身のスキルアップにも繋がるのではないでしょうか。
 
老健で働いてみたい方、スキルを磨いてキャリアアップをしていきたい方におすすめの施設です。
転職をお考えの際はぜひ検討してみてください。

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