高齢者コミュニケーターという資格をご紹介します。
介護・医療従事者をはじめ、高齢者と関わるお仕事をされている方のコミュニケーションスキルに役立つ資格です。
ご家族を介護されている一般の方にももちろん役立ちます。
本コラムでは「高齢者コミュニケーター」の講座内容について詳しく解説するとともに、高齢者とのコミュニケーションに役立つその他の資格についても紹介していきます。
高齢者コミュニケーターとは?
高齢者コミュニケーターとは、高齢者との話し方や聞き方などのカウンセリング技術を習得し、円滑なコミュニケーションをとれる人のことをいいます。
利用者とのコミュニケーションの重要性
高齢者コミュニケーター講座について
高齢者とのコミュニケーション技術を習得できる代表的な資格として「高齢者コミュニケーター」講座があります。約1,400カ所の介護事業所を運営するニチイが実施している「高齢者コミュニケーター」講座では、高齢者との実践的なコミュニケーションについて通信学習で
学べます。高齢者コミュニケーター講座では、「日本人ならではの接し方」と「欧米式の明快なコミュニケーション」を融合したスキルを身につけられる内容になっています。 伝えたいことを理解してもらえる伝え方や、高齢者の要望を察するためのコツを学び、信頼関係を築いていけるコミュニケーションができるようになることを目指します。
<高齢者コミュニケーターでの学びを活用できる場>
・介護現場
・医療現場
・飲食業や販売業などの接客サービス
・ボランティア
・ご家族の介護
など
高齢者コミュニケーター受講のメリット
高齢者コミュニケーターに関する講座は権威性のある国家資格などではないため、受講することで給料アップにつながるようなことはまずありません。しかし転職時には、高齢者とのコミュニケーションスキルがあることのアピールとなり、好意的に受け取ってもらえ転職に有利に働く可能性もあります。 何より、高齢者コミュニケーター講座は介護現場でよくある実例をもとに作成された内容となっているため、現場ですぐに実践できるスキルを習得できることが強み
です。 「話しかけてもすぐに沈黙の時間が流れる」「そもそも、どう声をかけていいのかわからない」といったお悩みを持つ介護職員さんにとっては、大きなヒントを得られるでしょう。 高齢者コミュニケーター講座の概要
では高齢者コミュニケーター講座でどのようなことが学べるのか、具体的な内容をお伝えしていきます。 ■講座内容
高齢者コミュニケーターは、自宅で添削講師のサポートを受けながらマイペースに学べる講座です。受講資格はなくどなたでも学習可能です。高齢者への理解を深めるための基礎知識をテキストで学び、具体的な事例をDVD映像から学び、高齢者コミュニケーションの知識とスキルを習得します。 参考:ニチイの高齢者コミュニケーター講座 教材
<学習カリキュラム>
◆高齢者を理解する
・高齢者の身体特性
・高齢者の心理特性
・家族の心理 など
◆コミュニケーションを理解する
・コミュニケーションとは
・高齢者とのコミュニケーションの本質
◆高齢者と適切にコミュニケーションをとる
・状態に応じた適切なコミュニケーション
■費用
受講料 28,575円(税別)※2020年時点の情報です。 ■難易度
難易度は非常に優しいといえるでしょう。学習期間の目安は3ヶ月。オリジナル教材に沿って自宅学習を進め、最後にレポート課題を提出して修了となります。 また最長6ヶ月までの無料延長制度や質問回答システムなどのサポート制度があり、忙しいスケジュールの中でも学習を進めやすい講座となっています。 講座について「もっと詳しく知りたい!」という方は公式ページをご覧ください!高齢者コミュニケーション講座|ニチイ コミュニケーションスキルアップにつながる資格は他にも!
ご参考までに、他の高齢者とのコミュニケーションスキルを身につける資格・講座についてもご紹介します。
高齢者傾聴スペシャリスト
高齢者の話を聴くことを中心としたコミュニケーションスキルを学べる講座です。
傾聴スキルは高齢者とのコミュニケーション置いて欠かせません。
「利用者の方に心を開いて話してもらいたい」
「利用者さんが何を伝えたいと思っているのかわかるようになりたい」
という方におすすめです。
認知症介護にも役立ちます。
こちらはユーキャンの通信学習講座で受講資格はありません。
高齢者傾聴スペシャリスト資格取得講座|ユーキャン
介護コミュニケーションアドバイザー
一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する介護コミュニケーションアドバイザー資格です。要介護者の気持ちを理解したうえで適切な声かけや応対が実践でき、要介護者とよい信頼関係を築けるコミュニケーションスキルを身につけていることを証明できる資格です。協会が指定している認定教育機関での通信学習を受けたのち、検定試験に合格すれば資格取得となります。(通信講座の費用に別途受験料が必要です。)正解率70%以上で合格となります。今回ご紹介した資格の中では最も難易度は高いですが、在宅で受験できるためしっかり学習をして臨めば合格できるでしょう。介護コミュニケーションアドバイザー資格|一般財団法人 日本能力開発推進協会 まとめ
高齢者コミュニケーター講座について解説しました。
利用者さんとのコミュニケーションに自信がない方、いろいろ工夫して話しかけてもうまくいかないという方はぜひ、介護現場の実例に基づいた内容でコミュニケーションについて学べるこちらの講座を検討してみてはいかがでしょうか。
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※掲載情報は公開日あるいは2023年04月12日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。