転職のときに採用担当者が重視する「志望動機」。
介護職に比べて求人数が少ないケアマネージャーの採用では特に、志望動機でどれだけ自身の思いを伝えられるかが重要なポイントとなります。
ケアマネージャーの転職において、どのような志望動機を書けば採用につながるのか、例文を交えながらお伝えしていきます。
志望動機を書くときのポイント
採用側が志望動機を聞く理由は
・仕事に対する意欲を知りたい
・事業所の理念や方針と合う人物か知りたい
といったねらいがあります。
これはケアマネージャーの職種に限ったことではありません。
採用担当者に「ぜひうちに来てもらいたい!」と思ってもらえる志望動機にするために、以下のポイントを押さえましょう。
ポイント1|なぜこの職場で働きたいのかが明確
採用担当者は志望動機から、自社への理解度や「理念や方針に共感して頑張ってくれる人かどうか」を知りたいと考えています。 そのためには応募先の情報収集を徹底的に行ってください。ホームページなどで経営方針や企業理念を確認し、その事業所が持つ魅力や特徴、雰囲気など情報を書き出します。そして自身が入職後なぜこの職場で働きたいのかを言葉にしていきましょう。 自身の希望する働き方とのミスマッチを防ぐためにも、「どんな働き方がしたいのか?」「自分が働くうえで大切なことは何か?」を明確にする
ことが大切です。 ポイント2|入職後の目標やキャリアプランがある
ケアマネージャーとして今後チャレンジしたいことや身につけたいスキルは何かを考えてみましょう。 採用担当者は仕事に対する熱意を知りたいと考えています。たとえケアマネージャーが未経験の方でも、しっかりとした目標とやる気を伝えることで「ぜひうちで頑張ってもらいたい」と思ってもらうことも十分に可能です。 ケアマネージャーになって働いている自分を具体的にイメージし、「今後のキャリアで実現していきたいこと」を考えてみてください。そして、その目標やキャリアプランとあわせて仕事への意欲や向上心をアピール
します。 ポイント3|貢献できる経験やスキルを伝える
志望動機で一方的な思いばかりを伝えてしまうのは逆効果になるので気をつけましょう。もちろん自身の思いやこれまでの経験などをアピールするのですが、それらが次の職場でどう活かせるのかを紐づけて主張することが必要です。「自分の特技や長所を用いて職場にどう貢献していきたいか」を伝える志望動機に
しましょう。 ケアマネージャーにとって強みになるスキル
採用される志望動機を書くためには、当然ですがケアマネージャーとはどんな仕事なのかを把握しておかなければなりません。まずはケアマネージャーの仕事内容や求められるスキルなど、未経験の方は特にしっかりと理解しましょう。 ケアマネージャー(正式名称:介護支援専門員)は、介護が必要な方が適切な介護サービスを受けられるよう支援する専門家で、主業務はケアプランの作成や介護給付費の管理、役所や事業所など関係各所との調整といった役割
を担います。居宅ケアマネ、施設ケアマネ、地域包括センターケアマネといった働き方が可能です。 ◆ケアマネの仕事内容について詳しくはこちらをコラム「介護支援専門員(ケアマネージャー)気になる仕事内容と魅力とは!?」そして、以下の4つはケアマネの仕事で歓迎されるスキルです。・コミュニケーション力・アセスメント力・プレゼンスキル・行動力 コミュニケーション力
まずはコミュニケーション力、特に傾聴力が歓迎されます。ケアマネージャー は利用者やそのご家族はもちろん、役所の担当者、介護職員、看護師、リハビリ職など立場の異なる多くの方と関わりながら仕事を進めていかなければなりません。いくら専門知識を身につけていても、人とうまくかかわる能力がなければ、それらを役立てることはできません。すぐに身につくスキルではありませんが、コミュニケーションの大切さを念頭に置き、特に人の意見に耳を傾けるよう意識する
ことが大切です。 アセスメント力
ケアマネの仕事は「要介護者がどんな暮らしを送っていきたいのか」「そのために必要なものやサービスは何か」といった要介護者のニーズを把握することから始まります。そのためにはアセスメントが欠かせません。アセスメントは一般的にはツールを用いて実施されますが、加えて自身の勘や主観で物事を判断せず科学的・客観的に問題を捉えられる能力を磨いていく必要がある
でしょう。 プレゼンスキル
ケアマネージャー は関係各所との調整役として様々な場面で説明をする機会が出てきます。サービス担当者会議など自身が中心となって進めなければならない会議もあるでしょう。その際、相手に簡潔に要点を説明をするスキルはとても重要
となります。また初めて介護サービスを受ける要介護者やそのご家族には、わかりやすく具体的にイメージできる言葉で伝えなければなりません。もしも前職において、人前で話す機会やプレゼンすることが多かった場合には、強みとしてアピールできるのではないでしょうか。 行動力
ケアマネージャーには行動力が求められます。場合によっては一度に何十人もの利用者を担当するケアマネージャー は、自分が今何をすべきかきちんとを把握し能動的に動ける人でないと務まりません。またケアマネージャーは、資格を取得した後も自己研鑽が必要となる仕事です。積極的に研修に参加するなど常に向上心を持って行動できる人が重宝される
でしょう。 ケアマネの志望動機 例文
では上記の内容を踏まえたうえで、ケアマネージャーの志望動機の例文をケース別に紹介していきます。
ぜひ志望動機を書く際の参考にしてください。
例文1|ケアマネージャー未経験で、介護職経験がある方
約10年間、介護職に従事してまいりました。多くの利用者の介護をするなかで、もう少し一人ひとりの介護に深く主体的に関わっていきたいと考えるようになり、利用者に合ったサービスを提案できる介護支援専門員の仕事に興味を持つようになりました。今年、介護支援専門員の資格を取得したばかりです。未経験ではありますがケアマネージャーとして貴法人で働かせていただきたく応募いたしました。
これまで介護福祉士として、どうしたら利用者の方に喜んでもらえるかを常に考えながら仕事に取り組んでまいりました。特に信頼関係を築くために、利用者の方の声を聞くことを大切にしてきました。これはケアマネージャーであっても、変わらず大切なことだと考えます。
介護現場で培ったコミュニケーションスキルと経験を活かして、利用者の方がより良い暮らしを送れるような提案ができるケアマネージャーになっていきたいと存じます。
例文2|ケアマネージャー経験がある方
私は現在、グループホームにて約4年間施設ケアマネージャーをしております。
しかし利用者が少ないこともあり、管理職も兼任している状況です。
今回転職を決意したのは、ケアマネージャーとしてさらなるスキルアップを図りたいという思いからです。そのため居宅ケアマネージャーとしてケアマネ業務に腰を据えて一から経験を積んでいきたいと存じます。
施設と居宅では業務内容や利用者の方との関わり方も異なりますので、新たに学ばなければならないことも多くあるかと思います。私自身、施設ケアマネージャーとして4年ほど経験がありますが、決して業務に慣れる事はなく、日々ケアマネジメントの質を高める勉強の必要性を痛感しております。
貴法人ではセミナーの開催や資格取得支援などキャリアアップの体制が整っている点に魅力感じ、志望いたしました。
今まで以上に利用者の方のニーズを汲み取れるアセスメント力を身につけ、「利用して良かった」と思っていただける支援ができればと思います。
例文3|ケアマネージャーも介護職も未経験の方
私はこれまで看護師として総合病院の消化器内科にて約5年、訪問看護を約4年経験してまいりました。
ケアマネージャーへの転身を考えるようになったのは、訪問看護で高齢者の方と深く関わるようになったことがきっかけです。
漠然と介護の仕事に興味を持つようになったのですが、ケアカンファレンスやモニタリングなどケアマネージャーさんの仕事を拝見し、一人ひとりの方の状態を見て必要なケアを提案するケアマネージャーの仕事は専門性もありとてもやりがいがある仕事だと感じるようになりました。
介護業界は未経験ですが、看護師時代のアセスメント経験や高齢者の方を看護してきた経験は必ず活かせると思っております。
まとめ
ケアマネージャーの求人に応募する際の志望動機のポイントと例文についてお伝えしました。
ケアマネージャーの経験がある方はこれまでのケアマネ経験を武器に、未経験の方は今まで身につけたスキルでどう貢献していきたいかをアピールし、しっかりと仕事への意欲を伝えましょう。
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