【介護の用語集・は行】現場で使われる基礎知識・専門用語を紹介!

更新日:2023年04月12日

公開日:2020年12月08日

現場で役立つ介護用語集「は行」

介護現場でよく使われる基礎知識や専門用語をまとめました。
は行の用語を解説しています。
介護従事者の方、介護福祉士を目指されている方、介護に興味がある方はぜひお役立てください。

介護現場で役立つ用語集「は」

肺炎
細菌やウィルスが肺に入り、肺胞や配管室に炎症を起こす疾病です。
 
 
徘徊
認知症の周辺症状の1つで、あてもなく目的もなく彷徨い歩くことです。
 
<関連コラム>
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配食サービス
高齢者や障がい者の食事調理が困難な人に対して、栄養バランスのとれた食事を調理し、居宅を訪問して定期的に提供する事業です。
 
 
排泄
栄養を摂った結果生じた不要物を体外に放出することです。
狭義として大小便のみを指します。
 
 
ハイムリッヒ法
腹部突き上げ法、上腹部圧迫法ともいいます。
食物や異物によって上気道が閉塞し窒息しかけている人に対して行う応急処置です。
 
 
廃用症候群
生活不活発病、寝たきり症候群などといわれることもあります。
過度に安静にすることや活動性が低下した状態が続くことによって起こる心身の不調です。
廃用症候群は筋肉量の低下やむくみなどの症状で現れることが多いですが、本格的に寝たきりや認知症を引き起こす場合もあり、決して軽視してはいけません。
 
<関連コラム>
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白内障
目の水晶体が混濁して透明性が失われ、視力が低下する病気です。
先天性のものと老人白内障のような後天性のものとがあります。
 
 
バルーンカテーテル
先端がバルーン状になっているカテーテルです。
排尿障害などの場合に、尿道を拡張するためにバルーンカテーテルを使用します。
 
 
繁殖
生物の個体が増えることを指します。
後継ぎを残して種族を維持することです。

介護現場で役立つ用語集「ひ」

ピアサポート
地域社会における、サービス利用者同士による援助関係をいいます。
患者団体や障がい者の当事者団体などによって、患者や障がい者自身が同様の疾病や障害を持つ人(ピア)に対して相談に乗ったりサービス提供に関わったりすることです。
 
 
被害妄想
妄想性障害の1つで、「周囲が自分に被害または危害を加えようとした(している)」と訴える妄想のことです。
 
 
鼻腔栄養
経鼻経管栄養ともいいます。
鼻の穴からチューブを通して体内に栄養を注入する方法で、手術は不要です。
胃ろうや腸ろうによる栄養摂取ができない人や、短期間で口からの栄養摂取に戻る人が行うことが多いです。
 
 
非言語コミュニケーション
非言語とは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚といった五感や感情、態度、身振りなどのことです。
言葉以外の表現を通じて、思想・感情の伝達をして受容する行為のことを非言語コミュニケーションといいます。
 
<関連コラム>
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ピック病
比較的若い初老期に発症することが多い認知症の1つで、脳の前頭葉と側頭葉の萎縮が見られる前頭側頭型認知症です。
物忘れや道徳感情の喪失、人格障害、異常言動を主症状とします。
 
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PTSD
心的外傷後ストレス障害のことで、Post Traumatic Stress Disorderの略です。
ショック体験やストレスにより精神的ダメージを受けた場合、時間が経ってもなお、その経験に対して強い恐怖を感じることです。
何かしらのきっかけで過去の体験がフラッシュバックした際に、恐怖感や無力感に襲われたり感情がコントロールできなくなるといった症状が見られます。
 
 
被保険者
保険料を支払い、保険の対象となる人のことです。
 
 
ヒヤリハット
「ヒヤリ!」「ハッ!」とするような、事故にはならなかったものの事故につながる危険性があった事象のことを指します。
介護現場においては、介護事故防止のリスクマネジメントとして日常のヒヤリハットに気づき、分析・改善をすることが重要となります。
 
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◆介護の事故報告書を書く目的、書き方のポイントを解説!

 
日和見感染
高齢化や疾病によって抵抗力や免疫機能の低下が生じたために、通常の免疫機能を持つ人には発症しないような弱毒微生物によって生じる感染症のことです。
 
 
病態食
さまざまな病態に配慮して栄養やカロリー塩分量などを特別に調整した食事のことです。
 
<関連コラム>
◆詳しく解説!高齢者の健康を支える介護食とは? 

介護現場で役立つ用語集「ふ」

フォーマル・ケア
公的機関が行う制度に基づいた社会福祉サービスです。
具体的には、介護保険や医療保険などで給付されるサービスのことをいいます。
 
 
腹圧性尿失禁
お腹に力が入った場合に尿漏れしてしまう病気で、女性にみられる尿失禁です。
骨盤庭筋という筋肉が弱くなることによって尿道をうまく閉められず、尿漏れを起こしてしまいます。
例えば咳をしたりくしゃみをしたとき、重いものを持ち上げたときなどに起こります。
 
 
複合型サービス
看護小規模多機能型居宅介護のことです。
複合型サービスは平成24年度の介護報酬改定で創設されました。訪問看護と小規模多機能型居宅介護を組み合わせて提供するサービスですが、サービス内容がイメージしにくいという指摘から平成27年度介護報酬改定で看護小規模多機能型居宅介護と名称が変更されました。
 
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福祉機器
心身の機能が低下した高齢者や身体障がい者などの活動範囲を広げ、自立生活を促したり介護の省力化を目的として制作され使用される用具・機器等をいいます。
 
 
福祉車両
高齢者や障がいを持つ人が移動するための車です。
車いす、ストレッチャーのままで乗れる、リフト付き車両やスロープ付き車両などがあります。
電動車いすや電動三輪車も福祉車両に分類される場合があります。
 
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福祉用具
福祉用具法において「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障がある老人又は心身障害者の日常生活上の便宜を図るための用具及びこれらの者の機能訓練のための用具並びに補装具」と定義されています。
 
 
福祉用具貸与
介護保険の給付対象となる在宅サービスの1つで、在宅介護を受ける利用者の日常生活の自立を助けるための福祉用具をレンタルできます。
貸与可能な福祉用具は、
・車いす
・特殊寝台
・褥瘡予防用具
・体位変換器
・手すり
・スロープ
・歩行器
・歩行補助杖
・認知症老人徘徊感知機器
などです。
 
 
浮腫(ふしゅ)
組織の間に病的に水分物質が生じた状態。むくみ。
浮腫のある部位は血行障害を起こしやすくなり褥瘡が生じやすくなります。
 
 
不服審査
介護保険の行政処分に対して被保険者からの不服申し立て(審査請求)を受けた場合に、都道府県の第三者機関である介護保険審査会が審査することです。
 
 
不服申し立て
介護保険の行政処分に不服がある場合に、行政処分の取り消しを求めて介護保険審査会に審査請求をすることです。
要介護認定・要支援認定や介護保険料額等の決定に不服がある場合、3ヶ月以内であれば審査請求ができます。
審査請求ができるのは被保険者本人もしくは委任された代理人です。
 
 
プライマリ・ケア
「健康に関して相談できるかかりつけ医による医療」といった意味合いです。
患者の心身が抱える問題を総合的に見る医療で、主に地域の開業医がその役割を担います。
 
 
ふれあい・いきいきサロン
一人暮らし、家の中で過ごしがちな高齢者が集い、会話を楽しんだりレクリエーションなどの活動などでいきいきと楽しく過ごせる場所です。
活動内容は地域によって様々です。介護予防や認知症予防、生きがいづくりなどの効果が期待できます。
 
 
フレイル
加齢によって心身が衰えた状態のことを指します。
早期発見・早期治療によって健康な状態に戻ることもありますが、フレイルによってさまざまな合併症も引き起こす可能性もあります。
 

介護現場で役立つ用語集「へ」

平穏死
延命治療などを行わず、安らかな最期を迎えることです。
老衰や自然死と同様の意味でも使われます。
 
 
PEG(ペグ)
経皮内視鏡的胃ろう造設術。Percutaneous Endoscopic Gastrostomyの略です。
内視鏡を使って行う胃ろうを造る手術のことをいいます。
 
 
便秘
排便が十分でなく、腸内に便が溜まっている状態。
また、排便はあっても残便感がある状態をいいます。

介護現場で役立つ用語集「ほ」

ポータブルトイレ
室内用の持ち運ぶことができる腰かけ便器。
歩行は可能でもトイレに行くまでに不安がある人や、マヒがあり歩行困難な人が使用します。
 
 
ホームヘルパー
高齢者や心身障がい者の家庭を訪問し、入浴・排泄・食事などの介助、洗濯・掃除、生活必需品の買い物、関連機関との連絡など、生活・介護に関する相談、支援を業務とする職種です。
 
<関連コラム>
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ホームヘルプサービス
訪問介護。
高齢者、障がい者、難病患者などの家庭にホームヘルパーを派遣し、日常生活の支援や介助を行ったり、または生活や介護に関する相談支援を行うサービスです。
 
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◆訪問介護ってどんなサービス?

 
法定後見制度
認知症や知的障害、精神障害などによって自己判断能力が不十分な人に対して、法定後見人を立てる制度です。
これにより、本人の権利を法律的に支援、保護します。
判断能力の程度に合わせて、成年後見人、保佐人、補助人を選任します。
 
 
訪問栄養食事指導
居宅療養管理指導の1つとして、管理栄養士によって行われる訪問栄養食事指導のことです。
 
 
訪問介護
高齢者、障がい者、難病患者などの家庭にホームヘルパーを派遣し、日常生活の支援や介助を行ったり、または生活や介護に関する相談支援を行うサービスです。
ホームヘルプサービスと同義です。
 
<関連コラム>
◆訪問介護ってどんなサービス?
 
 
訪問看護
居宅介護を受ける要介護者・要支援の家庭に看護師、准看護師、保健師、理学療法士、作業療法士などが訪問し、必要な診療の補助を行うことをいいます。
 
 
訪問歯科衛生指導
居宅療養管理指導の1つで、在宅の要介護者・要支援者を対象とした歯科衛生士によって行われる歯科保健指導のことを指します。
 
<関連コラム>
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訪問調査
要介護度を決めるために行う居宅への訪問調査のことです。
介護サービスの利用申請を受けて、市町村がその必要性を判断する「要介護認定」の判定資料を得るために被保険者の居宅等で面接調査を行い、その心身の状況置かれている環境などを調査します。
 
<関連コラム>
◆介護認定調査員とはどんな仕事?なるための条件や給料は?

 
訪問入浴介護
在宅の要介護者等の居宅を訪問して行われる入浴介護のことを指します。
 
 
訪問入浴サービス
介護保険の給付対象となる居宅サービスの1つで、自宅の浴槽で入浴が困難な方へ、専用の浴槽を自宅に運びいれ入浴介助を行うサービスのことです。
移動入浴車等を使用します。
 
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◆【高齢施設】訪問入浴とは?
 
 
訪問リハビリテーション
利用者の居宅において、心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるために行われる理学療法や作業療法、その他必要なリハビリテーションをいいます。
高齢者の介護予防のための訪問リハもあります。
 
<関連コラム>
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ホスピス
終末期の患者のケアを行う施設です。
病気を治すための治療ではなく、心身の苦痛を和らげる緩和ケアを中心とした治療が行われます。
 
 
ホテルコスト
介護施設を利用した際に発生する、居住費・食費・日用品代などのコストを指します。
 
 
ボディメカニクス
身体力学。
人間の正常な運動機能は、神経系・骨格系・関節型・筋系が互いに影響しあっています。この相互関係(ボディメカニクス)を活用することで、最小限の力で、介護・介助ができます。

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