更新日:2023年04月13日
公開日:2021年01月15日
介護職の方に多い手荒れ。
こちらをお読みのあなたもひどい手荒れに悩んでいるのではありませんか?
本コラムでは手荒れが起こる原因と、予防・改善方法について解説。ハンドクリームに含まれる成分の特徴もご紹介します。
日常的にセルフケアをしっかりと行い、手荒れの悪化を防ぎましょう。
手荒れは、水仕事が多い職業に就いている方に多く見られます。
介護職は衛生面から頻繁に手洗いをするうえに、入浴介助や清掃といった水仕事も多い職業です。
また最近ではどの事業所でも、感染症対策の観点から手洗いと消毒を1日に何度も行っており、慢性的な手荒れに悩んでいる方も多いでしょう。
手荒れの主な症状には、
・指先の皮膚のめくれ
・指のあかぎれ・ひび割れ
・粉を吹いた状態
・かゆみ
などが挙げられます。
ひどい場合には赤く腫れ、何もしていなくてもズキズキと痛みが伴います。
手荒れが起こる原因は、皮脂分泌量の減少や血流低下、皮膚の乾燥です。
肌のバリア機能が低下し、肌細胞が破壊されていくことで起こります。
手の皮膚は他に比べて皮脂腺が少ない部位。加えて、水仕事や空気の乾燥などによって外部刺激を受けやすい部位でもあります。
冬の時期になると、冷たい空気と乾燥にさらされ血流も悪化しやすくなるため余計に手荒れが起こりやすくなるのです。
何も対策をせずにそのままにしていると肌の水分がどんどん失われていきます。
そうして肌の角層が破壊された部分に洗剤やほこりなどの刺激物質が入り込み手荒れが進行していきます。
手荒れの予防・改善に効果的なセルフケアの方法をご紹介します。
手洗い・消毒、水仕事を避けられない介護従事者。
日頃からケアをすることが手荒れの重症化の予防につながります。
手荒れには保湿が不可欠。
まずは乾燥と外部刺激を予防、そして潤いを与えて保護することが重要です。
手洗いや入浴の後は市販されているハンドクリームや保護材で乾燥予防。
ハンドクリームの前に化粧水などのローションでたっぷりと水分を補うことも効果的です。
こまめに保湿して肌細胞を外部刺激から守りましょう。
ハンドクリームなどで保湿した際に一緒に行うとよいハンドマッサージ。
マッサージといっても、手のひらや指を軽く揉むくらいで十分です。
手荒れの原因のひとつに血行不良があります。
気温が下がる冬の時期は特に、ハンドクリームでの保湿とマッサージをセットで行い、血流を改善していきましょう。
熱い湯での手洗いは汚れが落ちやすくていいのですが、皮脂も一緒に洗い流してしまいます。
冬場はつい温かい湯を使いがちですが、なるべく低温のぬるま湯で洗うことをおすすめします。
またお風呂にも注意が必要です。
長く湯船に浸かる場合は、手は湯船から出しておくなどして必要な皮脂を落としすぎないことを心がけましょう。
介護従事者は、入浴や清拭、調理、清掃など水を使用する場面が非常に多いです。
忙しい中、その度に保湿ケアをする時間はなかなか取れないかもしれません。
もし職場が可能であれば、極力ゴム手袋をはめて作業するようにしましょう。
衛生面から装着が義務づけられている事業所も多いかと思いますが、手の乾燥も予防できますので使用することをおすすめします。
就寝時はたっぷりとハンドクリームや保護材を塗った後、綿や絹製の保湿用手袋を装着するとより効果的。
手袋をすることで保湿した手を保護・保温し、手荒れの改善を促します。
カサつきや荒れが気になる時のスペシャルケアとしてぜひ取り入れてみてください。
ドラッグストアに行くとたくさんの種類のハンドクリームや保湿剤があります。
どれでもいいかというとそうではありません。
含まれている成分によって、どういった症状に効くのかが異なります。
ハンドクリームによく含まれる成分と特徴をご紹介します。
選ぶときの参考にしてみてください。
◆潤いを与える成分
保湿の代表的な成分として
グリセリン
などがあります。
「ヒューメクタント」と呼ばれる水溶性成分で、肌に水分と潤いを与えます。
肌の乾燥や硬くなった角質が気になる方はこれらの成分が多く含まれているものを選ぶとよいでしょう。
特に尿素は肌を柔らかくすることで有名ですね。肌のゴワツキやガサガサが気になる方におすすめです。
ただし傷がある方にはシミてしまいますのでご注意ください。
◆肌を保護する成分
保湿した肌を保護するための成分として
などが配合されています。
これらはエモリエント剤と呼ばれる油溶性の成分で、皮膚から水分を蒸散を防ぎ肌を保護します。
水分と油分のバランスよく保つことで皮膚機能を高め、肌のバリア機能を守ることができます。
◆手荒れの改善効果が期待できる成分
さらに、
など血行促進作用や抗炎症作用のある成分が入った保湿剤もあります。
かゆみやひび割れ、あかぎれなど、手荒れの気になる症状を抑えます。
手荒れを治したい方は、こういった薬用成分が含まれたものを症状に合わせて使ってみるのもよいでしょう。
ただし手荒れが進行して症状がひどい場合には、自己判断をせずに皮膚科を受診してください。
専門医の指示の下で正しい治療を行いましょう。
参照:
化粧品用語解説|日本化粧品工業連合会
介護職が避けられない手荒れ問題。
手荒れが起こる原因は
・皮脂分泌量の減少
・血流低下
・皮膚の乾燥
です。
こまめな保湿と簡単にできるセルフケアで、手荒れの重症化を防ぎましょう。
また、手荒れが治らない場合には自己治療ではなく、皮膚科を受診してくださいね。
本コラムが少しでも改善につながれば幸いです。
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※掲載情報は公開日あるいは2023年04月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。