有料老人ホームに採用される志望動機の書き方

更新日:2023年04月13日

公開日:2021年01月22日

どう書けばいい?有料老人ホームに採用される志望動機とは

有料老人ホームの求人に応募する場合、どんな志望動機を書けばいいのでしょうか?
 
できれば早く採用され、転職先を決定したいと思っている方も多いはず。
希望している有料老人ホームに採用されるには、志望動機で自身の思いをどれだけ伝えられるかが重要になってきます。
 
今回は有料老人ホームの施設紹介や書く時のポイント、また採用担当者が求める人材像や例文をご紹介したいと思います。

有料老人ホームとはどんな施設?

「有料老人ホーム」どんな施設?介護付き有料老人ホーム住宅型有料老人ホーム健康型有料老人ホーム

有料老人ホームとは、高齢者の心身の健康保持と生活を安定させるために必要な「食事」「介護」「家事」「健康管理」のサービスのうち、いずれか1つ以上を提供している高齢者の住まいのこと。
 
有料老人ホームは主に民間企業が経営しており「介護付」「住宅型」「健康型」の3タイプに分かれます。それぞれの施設で提供されるサービス内容や入居対象者は異なります。
 
3タイプの有料老人ホームの特徴を見てみましょう。

◆「介護付」有料老人ホーム◆
入居対象者:要介護 (自立・要支援は施設によって受け入れ可能)
<提供サービス>
□生活支援
□身体介護
□リハビリ
□レクリエーション
□食事サービス など
 
要介護の方でも入居し生活することができる施設で、終の棲家として永く住める。
 
◆「住宅型」有料老人ホーム◆
入居対象者:自立・要支援・要介護
<提供サービス>
□生活支援
□食事サービス など
※介護が必要な場合はサービス事業所と契約が必要
 
おもに自立度が高い方を対象としている施設。要介護の方が入居する場合は、在宅介護者向けの居宅系介護保険サービスを利用することが必要になる。終の棲家として永く住むことも可能。
 
◆「健康型」有料老人ホーム◆
入居対象者:自立
<提供サービス>
□家事サポート
□食事サービス など
※要介護になった場合は退去
 
介護保険を必要としない健康な高齢者向けの施設。介護が必要になった場合は退去しなればならない。
 
このように、入居者の状況やライフスタイル、ニーズに応じて有料老人ホームのタイプを選ぶことができます。

志望動機を書くときのポイント

志望動機を書くポイント

採用担当者が、志望動機を聞く理由は
・この施設(事業所)で働きたいという意思の強さ
・施設(事業所)の方針に合う人物か

これらを知りたいと思っているからです。
 
採用担当者に「ぜひ、働いてもらいたい」と思われるには、どのような志望動機を書けばよいのでしょうか?有料老人ホームへの志望動機を書くときに気をつけるべきポイント3つをご紹介します。

POINT1|なぜその施設(事業所)を志望するのか理由を書く

採用担当者は、志望動機から「なぜこの施設(事業所)で働きたいのか」「経営理念や方針に共感し活躍してくれるだろうか」を知りたいと考えています。
 
そのため、ありきたりな言葉や言い回しでは、採用担当者に入職意思の強さや熱意は伝わりません。
自身の思いを伝えるためにも、応募先の情報収集を徹底的におこなうことが大切です。
 
ホームページなどで、企業理念やどのようなサービスを提供しているのかを確認し、その施設(事業所)の特徴や魅力、施設の雰囲気など細かく書き出してみましょう。
そして「なぜ」この施設(事業所)に入職し働きたいのかを言葉にしてみてください。
そうすることで、自分がなぜこの施設で働きたいと思ったのか、その理由が明確になるはずです。

POINT2|入職後のキャリアプランや目標を明確に伝える

入職後、その施設(事業所)でどのように活躍したいと考えているのか、また身につけたいスキルや目標は何かを具体的に考えてみましょう。
 
採用担当者は、応募者の仕事への熱意を知りたいと思っています。
以前の職場で得た経験をどのように活かしたいと考えているのか、今後チャレンジしたいことや取得したい資格などを書き出し明確にしていきましょう。
 
自身の目標やキャリアプランを伝えることで、仕事への熱意や向上心があることをアピールすることができます。

POINT3|貢献できるスキルや強みを伝える

応募する施設(事業所)に貢献できることはなにかを考えてみましょう。
 
これまでに得た経験やスキル、強みを次の職場でどう活かせるのかを伝えることが重要です。ここで「貢献できること」をアピールすることで、採用担当者に「入職したら活躍してくれそうだ!」というイメージを与えることができ、採用に繋がりやすくなります。

採用担当者が採用したいと思う人物とは

採用担当者が「採用したい!」と思う人物とは

有料老人ホームの採用担当者が、こんな応募者ならぜひ採用したいと思うのはどのような人物なのでしょうか?
 
採用担当者は、志望動機の内容を見て「この人を採用したい!」と思ういくつかのポイントがあります。どのようなことが書かれていると、採用に繋がりやすくなるのか、その特徴を見てみましょう
 
採用担当者が、好印象を持つ特徴は以下の3つ。
 
◇チームワークを大切にする人
有料老人ホームでの介護は、デイサービスなどとは違い24時間365日入居者のケアをおこないます。そのため、職員同士のチームワークがとても大切になります。
 
◇長く働いてくれそうな人
入居者にとって、頻繁に職員が変わることはストレスに繋がってしまう場合があります。
入居者に安心して生活してもらうためにも、採用担当者は長く働いてくれる“馴染みの職員”になってもらいたいと考えています。
 
◇活かせるスキル、資格がある人
即戦力を求めている有料老人ホームは多いため、どのようなスキルがあるのか、また保持している資格を見ています。
たとえば、住宅型有料老人ホームの場合であれば、介護職員初任者研修の修了が必須となっているなど、施設のタイプによっても求められる資格は異なります。
 
なかには、スキル不足や資格がなく不安に感じている方もいるはず。
しかし介護職員の採用において、採用担当者が最も重視しているのは「人間性」です。
そのため、今後どのようにスキルアップを図るつもりでいるのか、また目標などを伝えることで思いが伝わり「この人なら頑張ってくれそう」と思ってもらえます。

有料老人ホームの志望動機|例文

志望動機の例文を紹介するよ!

では、上記の内容を踏まえたうえで、有料老人ホームへの志望動機をご紹介します。
ぜひ志望動機を作成する際の参考にしてみてください。

例文1|介護職経験あり

前職では特別養護老人ホームにて介護職員として3年の経験があります。特別養護老人ホームで働くなかで、入居者一人ひとりとしっかり向き合える場で働きたいと思い、個別ケアをおこなっている貴施設へ志望しました。
特別養護老人ホームでは、入居者の人数が多く担当の入居者一人ひとりにかけられる時間が少なく、ゆっくりとコミュニケーションを取ることができないことを残念に思っていました。しかし働いていくなかで、より入居者に合ったその人らしい生活を大切にしてあげたいという思いが強くなり、転職を決めました。
 貴施設では、入居者の一人ひとりとじっくり向き合い、その人らしさを大切にしたケアを実践されていると知り、ぜひ貴施設で働きたいと思い応募しました。
入職後は、これまでの介護スキルと経験を活かし貢献するとともに、入居者の声に耳を傾けその人らしい生活のサポートをおこなっていきたいと思っています。
また、介護職員としてさらにスキルや知識を高め、介護福祉士の資格取得を目指したいと考えています。

例文2|子育てでブランクあり・復職

私は介護職員として施設介護5年、訪問介護3年の経験があります。貴施設の手厚い介護体制や経営理念の「感動と喜びを創る」という言葉に惹かれ、志望しました。
前職を辞めた理由は、妊娠したことで訪問介護をすることが難しくなったため、しばらく育児に専念することにし退職しました。子どもの手が離れてきたので、もう一度介護職員として働きたいと思い復職することを決めました。
復職するにあたってどのように働きたいのかを考えたとき、利用者様らしく生活ができ、その人の個性を大切にし、一人ひとりとしっかりコミュニケーションが取れる職場で働きたいと思いました。貴施設のホームページを見たとき、経営理念の言葉や目指す介護像などを知り、まさに私が理想としている施設だと感じ、ここで働きたいと思い応募しました。
前職からのブランクもありますが、持ち前の明るさとこれまでの経験を活かし精一杯努めて参ります。

例文3|異業種からの転職・介護職未経験

入居者様の個性を大切にし、コミュニケーションを重視されている点に惹かれ、貴施設で働きたいと思い志望しました。人と接することが好きだった私は、接客業でコミュニケーション能力や接遇のスキルを身につけ高めてきました。
ある日、仲良くしていた近所のおばあちゃんが病気になり、介護が必要な身体になってしまったことが介護に興味を持ち始めたきっかけです。それまで介護に関する知識や経験が全くなかった私は、そのおばあちゃんに会っても何もしてあげられず、もどかしい気持ちになり介護の勉強を始めました。介護の知識を得たことで、簡単なことならサポートしてあげられるようになり、そのおばあちゃんから「ありがとう」と言われた時はとても嬉しかったです。その言葉をきっかけに介護職員初任者研修の修了を目指し、修了後は介護に携わる仕事がしたいと強く思うようになり介護職への転職を決意しました。介護施設のなかでも入居者様とのコミュニケーションを大切にしている有料老人ホームなら、前職でのスキルを活かし働けると思い応募しました。
入職後は、実務者研修の取得を目標とし1日でも早く介護スキルや知識を身につけ、前職での経験を活かし貢献したいと思っております。

まとめ

有料老人ホームに採用される志望動機にするには「なぜこの職場で働きたいのか」という思いを伝えることが大切です。そのためには、志望動機を書く前の “自己分析”が欠かせません。これまでの経験を具体的にエピソードに盛り込み、必ず自分の言葉で伝えることが大切です。
また、入職後の目標や将来のビジョンを明確に伝えることで、仕事に対しての熱意や前向きな姿勢をアピールでき採用に繋がりやすくなります。
自分の思いをしっかりとアピールし、採用を勝ち取ってください!

◎介護職の志望動機をもっと見たい!という方は、ぜひ以下も参考にしてみてください。
▼【2020年版】介護業界の志望動機文例20選!採用担当者に響く、受かる志望動機をプロが分析!

▼特養に転職!好印象な志望動機の「書き方と例文」をご紹介


▼受かる志望動機とは?老健への転職で大切なこと

▼グループホームに転職する方へ!採用される志望動機とは?

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