介護職の求人に年齢制限はある?転職は何歳まで可能なのか調査しました!

更新日:2023年04月13日

公開日:2021年03月01日

介護職に年齢制限ってあるの?

介護職は求人が多く、他職種に比べて転職しやすい業界であるといえます。

とはいえ、「誰でも転職ができるの?」
「年齢や性別、資格やスキルなど条件があるのでは?」
という疑問も出てきますよね。

そこで今回は介護職の求人に年齢制限はあるのかを調査しました。
介護の転職は何歳まで可能なのか
ミドル層・シニア層の転職で注意すべきことは何か
といった内容をお伝えします。

介護職への転職をお考えで、自身の年齢がネックと感じている方はぜひ参考にしてください。

介護の転職は何歳まで可能?

介護職の転職は何歳まで可能?

結論からいうと、介護の転職に年齢制限は基本的にありません
一般的に転職のハードルが高くなるとされる40代や50代からでも転職できます

持っている経験や資格、条件によっては60代での転職も可能なのが介護業界です。
正職員の雇用は定年退職制度を採用している事業所が多いですが、嘱託や非常勤などでアクティブシニアの雇用が推進されています。

ただし介護は入浴介助や移乗介助などの身体介護業務や夜勤もあるハードな仕事であることを理解しておく必要があります。
体力に自信があって健康を維持できる人でなければ務まりません。

また何歳でも転職可能とはいっても、介護職未経験、無資格での応募はハードルが高くなるでしょう。

介護職員の平均年齢

介護職員の平均年齢を見ていきましょう。

「今から介護職で働いても若い人たちの中で浮いてしまうのでは?」と自信の年齢に不安に感じていらっしゃる方はご安心ください。

総務省統計局が発表している「主要職種別平均年齢」の統計データは次のとおりです。

主要職種別平均年齢
福祉施設介護員男性39.0歳
福祉施設介護員女性43.5歳
ホームヘルパー女性48.6歳
介護支援専門員女性50.6歳
(平成30年 賃金構造基本統計調査による)

出典:主要職種別平均年齢,勤続年数,実労働時間数と月間給与額|総務省統計局

また「平成30年度 介護労働実態調査」では、65歳以上の介護職員が全体の1割以上、60歳以上の介護職員が全体の2割以上で、約5人に1人が高齢労働者と発表されています。

60歳以上の介護従事者の男女比率と入職経路は次のようになっています。

60歳以上 介護職員の男女比率と入職経路

① 定年延長型
再雇用や定年延長により同事業所での就労を継続

② 介護転職型
介護職経験者が別の事業所に転職(10年未満)

③ セカンドキャリア型
他職種での定年後、介護業界へ転職

出典:介護事業所における高年齢者等の雇用に関する実態調査 |介護労働安定センター

上記のデータからも、介護業界では比較的年齢層の高い世代の女性が活躍していることが分かります。

高齢者の雇用が進む背景には、やはり業界の人材不足があります。
超高齢化社会が加速するなかで介護人材を確保するため、多くの事業所においてミドル層やシニア層まで幅広い年齢層を雇用する動きが広まっています。

ミドル・シニア層(40代・50代・60代)の介護転職 3つのポイント

ミドル・シニア層 転職成功3つの秘訣

40代以上であっても、年齢に躊躇せず求人に応募できることがわかりました。

しかし、介護業界が人材不足だからといって誰もが採用されるわけではありません。
特に高給与など条件のよい求人は応募者が増え倍率は高くなり、採用のハードルは高くなります。

20代や30代の若手やベテランの介護職経験者の応募者がいる中で、ミドル・シニア層が採用を勝ち取るために気をつけるべきことをお伝えします。

介護の仕事への意欲をアピールする

まずは介護の仕事へのやる気を見せましょう。

介護現場は人手不足のところがほとんどで、求人も多いため、採用のハードルは比較的低く感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。
なかには、介護職経験があってもなかなか採用されないという人もいます。

採用担当者がどんなことを重視しているかというと年齢や経験以上に、仕事へのやる気を見ています。また長く働いてくれる人材を採用したいと考えています。

たとえ介護職が未経験であっても、仕事への責任感とやる気を持って介護の道に進もうとしている意欲の高い人物であれば、採用担当者の心を動かすことができるでしょう。

逆に「介護の仕事は誰にでもできる」「とりあえず働きたいから応募する」
そんな軽い気持ちで応募しても採用されることは難しいでしょう。

ぜひ「自分はどんな介護職員になっていきたいか」「なぜ介護の仕事をしようと思っているのか」といった思いをしっかりと伝えられるように準備しましょう。

年齢ならではの経験や強みを活かす

年齢はハンデに感じる方が多いかもしれませんが、反対にメリットとなることもあります。

利用者のなかには「若い職員よりも歳の近い職員の方が話しやすい」「安心感がある」と感じる方もいらっしゃるため、介護の仕事では特に年齢を強みにできるのではないでしょうか。

また介護職の経験がなくても、前職やこれまでのキャリアで培ったスキルやノウハウを活かせるのも、ミドル・シニア層ならではです。

例えば人材育成やマネジメントに携わってきた方は、その経験で若い職員をまとめる役割を担うこともできますし、コミュニケーション能力も活かすことができるでしょう。

これまでのキャリアを振り返り、ぜひその経験・強みを介護の仕事に活かしましょう。

謙虚さ・柔軟性を持つ

介護の仕事は人柄も重要です。
それは対利用者だけの話ではありません。他の職員に対しても謙虚な姿勢で接することが求められます。

40代以上の方であれば特に人間性を重視されるかもしれません。

例えば、
・自分よりかなり年下の先輩の指導を素直に受けられるかどうか
・年上だからと横柄な態度をとらずに職場に馴染めるか
・自分の考え方に固執せず、人の意見を聞き入れられるか

といった点です。

介護職はチームプレーです。
職場で良好な人間関係を築き、いい雰囲気で仕事ができる人材が求められます。
ぜひ謙虚さ、柔軟性を忘れずに、仕事に取り組んでください。

40代・50代・60代 職場選びのポイント

介護の仕事といっても、居宅介護や施設介護、また施設形態によって仕事内容は少しずつ異なります。

これから介護の仕事を始めるミドル・シニア層にとっておすすめの職場はどのようなところでしょうか?
次のポイントを押さえておきましょう。


大規模な事業所・施設がおすすめ
できるだけ、規模の大きな事業所や施設がおすすめです。

小規模の施設では一人当たりの負担が大きくなります。教育にも時間をかけられないため即戦力を求めている場合も多い傾向にあります。
規模の大きな事業所や施設では、職員の年齢層が幅広く、人数も多いため、馴染みやすいでしょう。
シフトの融通も聞きやすく、教育体制が整っているところも多いでしょう。


マイペースに働きたいなら訪問介護
訪問介護は特に中高年の職員が多い傾向にあります。
利用者の居宅で、身体介護の他、居宅の清掃や調理など身の回りのお世話をします。

長年家事をしてきている主婦の方にとっては手慣れた仕事である場合も多く、また自身の都合に合わせて仕事ができるので人気があります。

大人数で働くよりも、マイペースに仕事をしたいという方には訪問介護がおすすめです。

まとめ

介護職は基本的に年齢制限がありません。
中高年世代が多く活躍する業界であるため、何歳であっても挑戦しやすい仕事といえるでしょう。

ご自身の年齢に引け目を感じて躊躇されていた方は、ぜひその年齢を武器にして、介護業界で活躍していただければと思います!

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