高齢者の心のケアをする「高齢者ケアストレスカウンセラー」という資格を知っていますか?
高齢者ケアストレスカウンセラーは、介護職や看護職など高齢者と接する機会が多い職種の方に「スキルアップ資格」として、いま注目されている資格です。
高齢者ケアストレスカウンセラーとはどのような資格なのか、また活躍できる職場や資格の取得方法について解説していきます。
スキルアップを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者ケアストレスカウンセラーとは
高齢者ケアストレスカウンセラーとは、高齢者の“心のケア”をする専門資格を持ったストレスケアの専門家です。ストレス社会である現代において、ストレスケアは若い層だけでなく高齢者にも必要なものとなっています。高齢者ケアストレスカウンセラーは、高齢者が抱えるあらゆるストレスと向きあい、専門的なアドバイスやカウンセリングを行います。高齢者ケアストレスカウンセラー資格は、内閣府から認可を受けている一般財団法人「職業技能振興会」が認定する資格で、基礎となる「ケアストレスカウンセラー資格」からより専門性を追求した資格となっています。※一般財団法人 職業技能振興会 高齢者ケアストレスカウンセラーの役割
高齢者ケアストレスカウンセラーの主な役割は、●高齢者特有の心理を理解する
●ストレスを抱えている高齢者の心のケアをする
ということです。しかし対象となるのは高齢者だけではなく、介護をしている家族や介護施設などで働くスタッフも含まれ、介護に関わる方の心をケアするという役割も担っています。 高齢者ケアストレスカウンセラーの仕事内容
高齢者ケアストレスカウンセラーとしての主な仕事内容は、
・カウンセリング
・専門的なアドバイス
などです。
勤務する施設で高齢者の心のケアを行うこと、また高齢者家族や施設スタッフのストレスケアも行います。
しかし、高齢者ケアストレスカウンセラーとして働くことは少なく、多くの方が介護職や看護職などとして働きながら資格を活用しています。資格を取得することで職場での仕事の幅が広がるため、スキルアップ資格として取得する方がほとんどです。
高齢者ケアストレスカウンセラーとして活躍できる職場は?
高齢者ケアストレスカウンセラーとして活躍できるのは、●介護施設
●福祉施設
●医療機関
など、高齢者と係わることが多い職場です。しかし「高齢者ケアストレスカウンセラー」を取得する際には「ケアストレスカウンセラー」資格を取得しなければならないため、高齢者と接する機会があまりない職場で働いていても資格を活用することは可能です。たとえば、飲食業や販売業などの接客サービスを行う仕事など。また、自分自身のストレスを緩和させることにも役立ちます。資格試験の勉強では、ストレスマネジメント術やコミュニケーション術を学ぶため、人と係わる仕事をしている方なら、さまざまな場面で活かせる資格です。 高齢者ケアストレスカウンセラー資格の取得方法
高齢者ケアストレスカウンセラー資格を取得するには、公式テキストを使った自宅学習や通信講座での学習が必要です。また、高齢者ケアストレスカウンセラー資格を受験するには、ケアストレスカウンセラー資格を持っていることが条件の一つ
となっています。 高齢者ケアストレスカウンセラー資格の取得方法には2つの方法があります。
1つ目の方法は、図(1)のように「ケアストレスカウンセラー資格」を取得したのち「高齢者ケアストレスカウンセラー資格」を受験する方法。
2つ目は、図(2)のように「高齢者ケアストレスカウンセラー資格」を受験する際に「ケアストレスカウンセラー資格」を併願受験する方法です。
併願受験であれば、一度に両方の資格を取得することが可能となります。
「ケアストレスカウンセラー」と「高齢者ケアストレスカウンセラー」それぞれの資格概要について見ていきましょう。
「ケアストレスカウンセラー」資格の概要
受験資格
ケアストレスカウンセラーの受験資格は「18歳以上」であれば誰でも受験可能です。
学歴なども問われません。また、受験前に講座を受講するなどの条件もなく、年齢さえ満たしていれば受験資格を得られます。
試験内容
ケアストレスカウンセラーの試験内容・時間は以下の通り。
試験内容:公式テキスト内からの出題+一般常識問題
試験時間:60分
費用
受験料:10,000円
登録料:5,000円
受験料のほかに、認定登録料が必要となります。
認定登録は希望する方のみとなっており、希望する場合は認定登録料として別途5,000円必要です。
受験会場
合格基準
ケアストレスカウンセラー試験はWEB試験にて行われ、合格基準は「正答率70%以上」とされています。
合格基準はそれほど高くはありませんが、公式テキストをしっかりと読み、重要点などを抑えて勉強しておくことは必要です。
申込方法
試験の申込は、全てWEB上での申込みとなっています。
「高齢者ケアストレスカウンセラー」資格の概要
受験資格
高齢者ケアストレスカウンセラーの受験資格は以下の通り。
■18歳以上であること
■ケアストレスカウンセラー資格を取得していること
上記2つを満たしていることが受験の条件となっています。
しかし、ケアストレスカウンセラー資格と高齢者ケアストレスカウンセラー資格は併願受験が可能となっています。そのため、併願受験する場合のみケアストレスカウンセラー資格を保有していなくても受験することが可能です。
ただし併願受験した場合、高齢者ケアストレスカウンセラーは合格基準を満たしてもケアストレスカウンセラーが合格基準を満たすことができなければ不合格となってしまいます。
試験内容
高齢者ケアストレスカウンセラーの試験内容や時間は以下の通りです。
試験内容:公式テキスト内からの出題+一般常識問題
試験時間:60分
費用
受験料:12,000円
登録料:5,000円
受験料のほかには、認定登録料が必要となります。認定登録は希望する方のみとなっており、希望する場合は認定登録料として別途5,000円必要です。
受験会場
合格基準
高齢者ケアストレスカウンセラー試験はWEB試験にて行われ、合格基準は「正答率70%以上」とされています。
合格基準はそれほど高くはありませんが、公式テキストをしっかりと読み、重要点などを抑えて勉強しておくことは必要です。
申込方法
試験の申込は、全てWEB上での申込みとなっています。
公式テキストの詳細について
<目次>
Part 1 こころって、何だろう?
―心理学の基本を知ろう―
Part 2 こころの健康って、何だろう?
―精神医学の基本を知ろう―
Part 3 こころの病って、どんなものだろう?
―主なメンタル疾患の基本と対策を知ろう―
Part 4 人と人のかかわりって、何だろう?
―対人コミュニケーションの基本を知ろう―
Part 5 ストレスって、何だろう?
―ストレス対処法の基本を知ろう―
<目次>
Part1 高齢者とストレス
Part2 ストレスに強くなる
Part3 高齢期におけるコミュニケーション
Part4 自宅でできるリラクゼーション
Part5 老いの心理と高齢者ケアの現状
Part6 起こり得る高齢者と家族の心の病とその予防
まとめ
高齢者の心のケアをする「高齢者ケアストレスカウンセラー」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
高齢者ケアストレスカウンセラー資格は、高齢者と接する機会がある方すべてに役立つ資格といえます。資格取得後は、仕事だけでなくプライベートでも学んだことを活かすことができるでしょう。
介護職でスキルアップを考えている方は、ぜひ資格取得を考えてみてくださいね!
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