介護施設のいじめ問題とは?看護師・介護士の仲の悪さや人間関係などを解説

更新日:2023年08月31日

公開日:2023年08月17日

悩む医療従事者

「介護施設でイジメがあるの?」「看護師と介護士の関係って悪いの?」と、心配になって介護施設への転職を決断できない方がいるかもしれません。
いじめや人間関係の問題を抱えている職場なら、転職をためらってしまいますよね。
求人広告で職場内の人間関係の良さをアピールしていても信じられなくなってしまいます。
そこで当記事では、介護施設のいじめや看護師・介護士の不仲について解説します。

介護施設でいじめはあるの?

悩む男性スタッフ

まずは、介護施設で介護士同士や、看護師と介護士の人間関係について解説します。

介護士同士のいじめがある

残念ながら介護施設では介護士同士のいじめがあります。いじめの内容は以下のとおりです。

●無視をする
●悪口を言う
●仕事を押しつけられる
●パワハラをする
●必要な連絡をしない

ほかの職場でもあるような、いじめや人間関係のギクシャクが介護施設でもあるのです。
介護施設でいじめがあると、利用者様の介護に影響が出ます。
介護現場はチームワークが重要です。
いじめがあるとチームワークが機能しなくなるため、結局、利用者様へしわ寄せがいってしまうのです。

看護師と介護士の関係がギクシャクしている

看護師と介護士の仲が悪い介護施設があります。
介護士が抱く看護師の悪いイメージは以下のとおりです。

●介護士を見下すように指示を出す
●介護士に冷たい態度をとる
●利用者様に関する報告をしっかり聞かない

看護師と介護士の関係性が悪いというよりは、介護士が看護師に悪いイメージを持つことが多いようです。
ただ、介護士同士の場合にも共通しますが、すべての介護施設でいじめや不仲があるわけではありません。
いじめや不仲がおきる介護施設には共通点があります。
次章以降ではいじめや不仲がおきる原因について解説します。

介護施設でのいじめの原因とは

悩む男女スタッフ

ここでは、介護施設でいじめがおきる原因について解説します。

職場環境が閉鎖的になっている

他部署やほかのフロアのスタッフが出入りしないような職場環境では、いじめがおきてしまうでしょう。
なぜなら、職場の内部で何がおきているかわからないからです。
建物の構造も関係してきますが、すべての仕事がその場所で完結するような閉鎖的な空間では、いじめがおきることやいじめにきづかないことがあります。
もし、休憩室・食堂がフロアの外にある構造の建物や、利用者様のレクリエーションで建物外へ出るような状況なら、職場環境が閉鎖的にはならないでしょう。
ただ、夜勤業務は仕事の性質から職場環境が閉鎖的になることは否定できません。
それでも、日頃から閉鎖的にならないような取り組みが行われていれば、夜勤の時間帯の閉鎖性も少しは和らぐでしょう。

給料の安く余裕がなくなっている

給料の安い介護施設はいじめがおきる傾向があります
なぜなら、経済的な余裕のなさがストレスとなっていじめにつながるからです。
介護業界の給料は他業種と比較すると低い傾向にあります。
ただ、介護施設によって給料に差があることも事実です。
給料の高い介護施設なら、給料だけではなく教育体制や福利厚生も充実していることがあります。
給料の高さを基準に介護施設を探してもよいかもしれません。

人手不足で余裕がなくなっている

介護施設のスタッフが足りていないといじめがおきてしまうことがあります
なぜなら、つねに忙しい状況で体力的・精神的な余裕がなくなり、ストレスのはけ口が同僚のスタッフへ行ってしまうからです。
例えば、仕事を押しつけることやパワハラなどです。
それに、人手不足では通常の仕事をこなすことで精一杯となり、スタッフの教育やスタッフ同士でフォローができなくなってしまいます。
そのような状況では仕事でミスがおきやすくなってしまうでしょう。
余裕のある職場であればミスをしたスタッフを励ましますが、人手不足の職場ではいじめに発展してしまうのです。

看護師と介護士の仲が悪い原因とは

悩む看護師

ここからは、看護師と介護士の関係性が悪くなる原因について解説します。

仕事内容が違っている

看護師と介護士の仕事内容の違いが仲の悪さの原因になっているようです。
仕事内容が違いが考え方の違いとなって現れ、相手の行動に不満を感じるからです。
看護師は病院のナースを経験してから介護施設へ転職する方が多くいます。
長年の医療業務に慣れてしまい、介護士の医療知識のなさや理解が不足している言動にストレスを感じるようです。
一方、介護士はつねに利用者様のそばにいるため、看護師の言動に利用者様への想いが不足しているように感じるのかもしれません。

看護師が偉そうにしている

看護師の言動が偉そうに介護士にはみえることが仲の悪さの原因になっています
看護師は医療職として医療的な視点から介護士へ指示することがあります。
看護師にとして通常の感覚で発した言葉も、偉そうに感じたりきつく感じたりする介護士もいるようです。
病院で患者の命を守る最前線で仕事をしてきた看護師も多く、生活の視点で利用者様をみる介護士とは、感覚のズレが生まれるのかもしれません。

介護施設のいじめや不仲をなくそう

車椅子の男性と笑顔の男女スタッフ

ここまで介護施設におけるいじめや不仲を様々な視点からみてきました。
最後は、いじめや不仲をなくす方法について解説します。

ほかの介護施設に転職する

解決方法の一つ目は、ほかの介護施設に転職することです。
いじめや不仲が解決しても再びおきるかもしれないからです。
いじめや不仲は、先ほど解説した閉鎖的な職場環境や安い給料などの問題が原因でおきています。
それらの問題が解決しないと同じような問題が再びおきるでしょう。
そのように考えると、いじめや不仲がおきる原因のない介護施設に転職すれば、いじめ・不仲だけではなく原因から解決できます
いじめや不仲を体験している方なら、採用面接や施設見学でおきやすい介護施設かどうか判断しやすいというメリットもあります。
ただ、転職自体が負担に感じることもあるため、最終手段として残しておいたほうがよいでしょう。

上司に相談する

解決方法の二つ目は、上司に相談することです。
上司は様々な観点でいじめや不仲を問題視しているからです。
例えば、いじめや不仲でスタッフが退職してしまうと、人手が足りなくなってしまいます。
また、利用者様の介護へ影響が出ることは、上司にとってはもっとも避けなければならない事態です。
上司への相談ではなく、いじめをしてくるスタッフや不仲なスタッフに、問題を解決したいと直接伝える方法もあるでしょう。
しかし、逆効果になることも十分考えられます。
直接伝えるよりは上司に相談したほうが、解決につながる確率が高いと考えられます。

看護師と介護士がお互いを理解する

解決方法の三つ目は、看護師と介護士がお互いを理解することです。
看護師と介護士の不仲の原因となっているお互いの理解不足を解決できるからです。
看護師と介護士がお互いの仕事内容を理解しあうことで、お互いが何を考えて仕事をしているかがわかり、不仲の原因が解決できるでしょう。
また、お互いの業務を理解することで介護施設での介護サービスを別の観点からも理解できます。

介護施設のいじめや看護師・介護士の不仲をなくし働きやすい職場にしよう

笑顔の男女スタッフ

いじめや看護師・介護士が不仲な介護施設があります。
いじめや不仲がおきる原因は、職場環境の閉鎖性やお互いの仕事内容の理解不足などです。
転職すればいじめや不仲はなくなりますが、転職そのものに負担を感じる方がいるでしょう。
転職をする前に、上司への相談や看護師・介護士のお互いの仕事内容を理解するという解決方法もあります。
転職はいざというときの最終手段として取っておくほうがよいかもしれません。

※掲載情報は公開日あるいは2023年08月31日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。

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