機能訓練型デイサービス

更新日:2020年06月13日

公開日:2019年06月17日

機能訓練型デイサービス

近年、機能訓練デイサービスやリハビリ特化型デイサービスの名称で通常のデイサービスとは少し違うデイサービスが増えています。通常のデイサービスは1日6時間ですが、短時間で理学療法士などの機能訓練士によるリハビリやマシンを使ったパワーリハビリを行うリハビリ特化型の機能訓練型デイサービスです。機能訓練型デイサービスとは、通常のデイサービスとはどう違うのか、どんな人が対象となるのかなどを紹介します。

機能訓練型デイサービスと通常のデイサービスの違い

機能訓練型デイサービスと通常のデイサービスの違い

最近よく耳にする機能訓練型デイサービスやリハビリ特化型デイサービスは、介護保険上正式な名称ではなく区分としては通所介護(デイサービス)にあたります。
実際には決まった事業内容はなく、内容は実施している事業所によって様々です。
多くの事業所は3~4時間未満の半日制をとっており午前と午後でご利用者様が入れ替わることが多いです
通常のデイサービスの場合、7~8時間未満で算定している場合が多く一日を通して食事や入浴をはじめ、レクリエーションや機能訓練など様々なサービスを受けることが出来ます。
一方で、機能訓練型デイサービスでは一般的には食事・入浴サービスは行っておらず、理学療法士・作業療法士・柔道整復師など専門の国家資格をもったセラピストが配置されている事業所が多く、ご利用者様一人ひとりの状態に合わせた個別の機能訓練の提供が可能です。
半日でご利用者様が入れ替わるので送迎の頻度が増えますが、介護者の身体の負担が大きい入浴介助を行わないため体力的に楽だという介助者も多いそうです。
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機能訓練型デイサービスの対象者

機能訓練型デイサービスは、通所介護と同じ区分ですので要介護認定を受けた要支援者の方や要介護者の方が対象になり、要介護認定を受けていない健康な方は利用することができません。ご利用者様の層としてはある程度ご利用者様自身の力で動けることができる人が対象となることが多いです。要介護5に認定され、自分の意思で体を動かすことが困難な寝たきり状態の人が対象となることは少ないです。

一日(半日)のスケジュール例

機能訓練型デイサービススケジュール例

利用開始時間になるとスタッフがご自宅へ送迎に向かいます。事業所に着くと水分の補給と共に血圧・体温・脈拍などのバイタルチェックを測り、健康状態を確認します。けがをすることなく、安全に機能訓練が行えるように、全体で準備体操やストレッチを行います。ご利用者様のニーズや能力に合わせて機能訓練機器を使った個別メニューを行います。特に改善が必要な方、機能訓練機器が適応ができない方は理学療法士などの専門のセラピストによる訓練も受けられます。個別訓練が終わると水分を補給し、他のご利用者様と交流する時間となります。終了の時間になるとスタッフが自宅まで送迎します。
一日のスケジュールの他に、初回利用の方は事前に理学療法士などの機能訓練士による機能チェックや、目標設定、プログラムの作成をご利用者様のニーズに合わせて実施します。また、目標の達成度はどうか、目標の変更はないか、ご利用者様の運動機能の変化についても定期的に専門家によるチェックが行われます。

機能訓練型デイサービスを利用するメリット

専門家による治療が受けられる

通常は専門のセラピストが在中していますので、専門家によるきめ細やかなサービスを受けることができます。

始める前と後との効果判定がある

ただ単に機能訓練を行うのではなく、現在の状態をしっかり評価してその人に合ったオーダーメイドのリハビリメニューを組んでくれます。また、定期的にご利用者様の状態を確認し、必要に応じてプログラムや目標の変更を行います。目標の達成度やご利用者様の能力の変化などもグラフ化して渡してくれる事業所も多いです。

一日のご利用者数が増える

事業所側のメリットとして、半日の入れ替え制ですので、一人当たりの単価は少なくても、一日に利用するご利用者様の人数が増えるので、増収が見込めます。

機能訓練型デイサービスのデメリット

入浴・食事サービスがない

入浴や食事サービスがないので、入浴・食事に関しては他事業所を利用してもらう必要があります。

利用時間が短時間のため、ご利用者様が限定される

利用時間が午前もしくは午後の半日の事業所が主なため、日中の生活に相当な介助が必要な方は適応になりにくいです。

機能訓練型デイサービスで働いてみよう

様々なメリット・デメリットはありますが、機能訓練型デイサービスは利用目的がリハビリに特化した明確で分かりやすいサービスです。午前と午後でご利用者様が変わるので変化の多い日常が得意な方にとっては、働きやすい職場ではないでしょうか。一方で、全員での体操を行う際などスタッフがご利用者様の前に出て業務を行うことが多いため、レクリエーション系が苦手な人にはしんどく感じることもあるでしょう。
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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。

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