【転職エピソード】介護職歴5年。責任だけが増えて給料はヘルパーと同等…先が見えないキャリアアップ

更新日:2020年06月13日

公開日:2019年12月02日

転職エピソード1責任だけ増えて給料はヘルパーと同等

みなさんこんにちは。介護ワーカー編集部です。
本日より介護ワーカーを利用して転職された方々のエピソードをご紹介していきます。
ぜひご一読ください。

介護職の転職エピソード

モモさん:32歳/女性:転職歴2回
★前職:通所介護/生活相談員
★現職:総合病院/医療ソーシャルワーカー

介護職の転職エピソード/モモさんの場合

お久しぶりです。転職されてから表情が明るくなられましたね。月収が8万円アップしたとお聞きしています。

そうなんですよ~!!本当にありがとうございました。勇気を出して転職して良かったです。

改めて転職についてお話を聞かせていただいてよろしいでしょうか。

はい。よろしくおねがいします。

ヘルパーから生活相談員へ順調にキャリアアップ。しかし実情は…

今回、通所介護での相談員から病院の相談員へと転職されました。それまでの経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。

はい。もともと私は家からすぐの小売店でショップスタッフとしてアルバイトをしていたんですが、家族から正社員として働いたほうが良いと言われていたので、なんとなく介護の世界に飛び込みました。無資格ヘルパーとして通所介護で働きはじめました。

無資格からのスタートだったということはかなりの努力をされたんじゃないでしょうか。

努力…たしかに努力もしましたが、流れでこうなったという感じのほうが強いかもしれないです。最初はその通所介護で無資格ヘルパーとして採用されましたが働きながらヘルパー2級(※現・初任者研修)を取得し、経験を積んで介護福祉士の資格を取得しました。その後、キャリアアップを考えたときに介護支援専門員と社会福祉主事任用資格と悩んだ末に社会福祉主事任用資格のほうが自分に合っている気がしたので通信で資格を取得しました。

あまり詳しくなくて申し訳ないのですが、どういった点で社会福祉主事任用資格のほうが自分に向いてらっしゃると思ったのでしょうか?

介護支援専門員は基本的にプランを立てる人という感じで相談に乗る点では同じかもしれないんですけど、もっとこうなんというか…役所や事業所など関係機関との連携がメインの業務なので、ずっと利用者さんと直接的に関わってきて、その面でスキルアップしたいと思ったらなんかちょっと違うなと思ったんですよね。

なるほど…勉強になります。ひとつの通所介護の施設でヘルパー、介護福祉士、相談員と順調にキャリアを積んでいかれたわけですが、ステップアップするにつれ待遇などに変化はあったのでしょうか?

それですよそれ!それが転職のきっかけです!無資格の頃と給料はほとんど変わっていないのに責任だけが重くなる。ほんとになんで?って感じでした。それなのに資格が増えるにつれて、特に相談員をやり始めてからまわりのヘルパーからは「モモさんは給料もらってるんだからいいでしょ~!」とか言われるようになるし。でも私の性格なのかな、だったら給料あげてって交渉すれば良いやって思って交渉してみたんです。

それは強いですね(笑)実際どうだったんでしょうか。給料上がりましたか??

いや、それが撃沈だったんです。

給料交渉をした日、耳を疑うような経営者の爆弾発言がわたしの背中を押した

撃沈と言いますと…?

経営者の方に直談判したんですが「そんなのどこに行っても同じくらいの給料でみんなやってる。不満を言うなら他で生活相談員は探すからヘルパーに戻ってくれていいよ。」って言われたんです。それ言われた時点でもう絶対に転職してやろうと思いました。自分でいうのもなんですが、自分なりに職場には結構貢献してきていたつもりだったのでその程度だったのかと喪失感にも襲われました。

それはお辛い体験でしたね。喪失感を感じたというのも当然の感情だったんじゃないかなと思います。誰かにがんばりを認められるために何かをしているわけじゃないとしても、やっぱり誰かに認められないと心はポキッと折れてしまいますからね。

そう言っていただけて救われます。ありがとうございます。で、ですよ。そこからはもう早かったです。なんというか一度無理って思うと行動のスピードが本当に上がるんですよね。驚くくらいに(笑)とはいえ、やはり急には辞められないので転職支援サイトを使おうと思って登録したのが介護ワーカーさんでした。

最初の電話がすごく印象に残っています。これまですごい努力をされてこられたんだなということ、職場での嫌なことを我慢され続けてこられたんだなということ、そして爆発されたんだなということ…(笑)

その節はすみません…(笑)前職での経験や役職と給料を伝えたときに、支給されていた給料の低さに「ええっ!それだけしか貰っていないんですか!?これだけ経験と資格があれば、もっと高い年収を目指すことができますよ!というか、あなたのような方は引く手数多の存在ですよ!」とすごく驚かれたのが印象に残っています。それまでそこの職場が自分の中の基準というか他をまったく知らなかったので驚いたことを覚えています。

たしかに、他の事業所のことを知る機会って働いている間は知る機会がなかったりしますもんね。逆に私は相談員をされていて手取りが17万円あるかないかということに驚きました。当初の希望として通所介護の相談員として転職したいとのことでお話を伺っておりましたが、私としてはとにかく給料アップを考えていました。

やっぱり転職してもすんなりと業務に入れるように施設自体は変わらないほうが良いだろうなと考えていたので、最初は通所介護の相談員を希望していました。アドバイザーさんから病院の医療ソーシャルワーカーの求人を教えていただいた時も最初はすごく抵抗がありました。

そうでしたね。何度も断られたことを思い出します。ただご紹介させていただいた病院さんは信頼も厚く評判も良いうえに久しぶりに求人が出ていたところでもあったので、とりあえず見学だけでも行きませんか?とお声かけさせていただきました。

自宅から近かったこともあり、まぁ見学だけなら良いか…と軽い気持ちで見学に行ったのですが、そのときに対応してくださった方の雰囲気が良かったことが決め手となり、だんだん働きたい気持ちが強くなりました。

良いご提案ができてよかったです。

狭い業界しかしらなかった自分に言いたい。「あなたは引く手数多の存在ですよ」と

おかげさまで現在は医療ソーシャルワーカーとして働いています。働く前は通所介護での生活相談員と、病院における医療ソーシャルワーカーとの仕事の違いに不安を感じていましたが、いざ働いてみると相談を受ける対象者が変わるだけで本質的な仕事の部分は変わらないなと感じています。職場にもだんだん慣れてきて、いまでは自分らしく働くことができています。

それはなによりです。冒頭でもチラッとお話ししましたが、月収が8万円アップしたとお聞きしています。仕事量と給料面を比較してここがしんどいなとかもっとこうだと嬉しいなという点などがあればお聞かせいただけると嬉しいです。

そうなんですよ。前職と比べて月収は約8万円もアップしました。年収で換算すると約100万円も増えましたね。給料面に関してはまったく申し分ないですし、今はまだしんどいとかもないですかね。先日も入院されてから退院される患者さんに対してこのような介護サービスがありますよというご提案を具体的にさせていただけたりすることがあったので、通所介護事業所で働いていた経験が無駄じゃなかったなぁと感じた出来事もあったりと、狭い世界に留まらずいろいろな職場を見てみることの大事さを、身をもって感じた転職活動でした。

当初のご希望とは違う転職となりましたが、楽しく働かれておられるようで安心しました。転職に際して悩んでいた当時の自分にかけてあげたい言葉とかってあったりしますか??

唐突ですね…(笑)そうですね…やはり介護ワーカーに登録して、はじめてアドバイザーさんと話した時に言われた「あなたのような方は引く手数多の存在ですよ!」と言われたことが自分にとっては大きかったというか、本当に視野が狭かったなぁと思うのでその言葉を自分にかけてあげたいです。ありがとうございました。

いや、本当にそう思ったので!というかこちらこそなんだかありがとうございます。これからもがんばってください!また何かあればいつでも相談に乗るので気軽にご連絡頂ければと思います。

ありがとうございました。またなにかのときはよろしくお願いします!

【編集部からの一言】
今回お話を聞かせてくださったモモさん。自分の意見をきちんと持った軸のある芯の強い方だなぁと終始感じていました。何より努力家でこちらの背筋がピンとなりました。ひとりでがんばりつづけるということは不可能です。そんな時にそっと寄り添ったり手を差し伸べてくれる人がいたら、そこからまたがんばっていくことができます。今回アドバイザーがその役割を担えたようでなによりです。モモさんの今後のご活躍を介護ワーカー一同心より願っております。この度はご協力ありがとうございました。

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