【転職エピソード3】虐待が横行している職場から人間関係がいい職場へ転職したい!

更新日:2020年06月13日

公開日:2019年12月04日

虐待が横行している職場から人間関係がいい職場へ転職したい

みなさんこんにちは!介護ワーカー編集部です。
転職エピソード第三弾!
本日は44歳女性の体験談のご紹介です。

介護職の転職エピソード

Sさん:44歳/女性:はじめての転職
前職:障がい者施設/介護職員
現職:介護老人保健施設/介護職員

介護職の転職エピソード/Sさんの場合

この度は転職おめでとうございます。

ありがとうございます。かなり悩みましたが介護ワーカーを利用して良かったです。

嬉しいお言葉…!ありがとうございます!どんなことに悩まれていたのか、具体的にお話を聞かせていただいてよろしいでしょうか。

人手不足の障がい者施設、虐待が行われはじめて…

はい…。思い出すと心が握りつぶされるような気持ちになるのですが、、、

と言いますと?

私は、昔から障がいを持っている方の役に立つような仕事がしたいと思っていたので、20代の頃からある障がい者施設で働くようになりました。職員数は少ない施設でしたが、管理者がとてもいい方で、何でも相談に乗ってくれていたのを覚えています。その施設では、利用者の方の身体介護や生活介護をすることが、私の主な仕事でした。

素晴らしい志を持って長く勤められていたんですね。それだけ聞くと、とても良いお話だなと。何かお辛いことがあったのでしょうか?

それが…異動で管理者が変わってから職場の雰囲気が一変してしまいまして…。

なるほど・・・よく聞く話といえばよく聞く話ですが、トップが変わるとすべてが変わるというのは仕方ないことでもあり、どこかさみしくもありますね。

ガラッと流れが変わってしまいますからね…。新しい管理者さんは介護の経験がなく、経営第一に考える方で少ない職員数に対して割り振る仕事量の調整などを一切しない方でした。人材不足を解消させることに必死で、ろくに面接もせず面接に来た方を全員入職させたんです。

業務過多ってやつですね。

その新しく入職した職員の中には、少し横柄な方もいらっしゃって利用者さんが思うように動いてくれないことに腹を立て、物にあたったり、本当に最低なんですが利用者に暴力をふるったりすることも発生するようになりました。

暴力はダメですね。それはもう犯罪です。

そもそもスタッフの意思で利用者さんを動かすなんてことはあってはならないことです。利用者さんが不穏になるのはスタッフの力量不足なんです。そして決定的な出来事が起こりました。

管理者がいい加減。まとまりのない職場に耐えられませんでした…

決定的な出来事…何が起こったのでしょうか。

はい。ある日、職員が利用者の方に暴力をふるっている現場を見ました。これは問題だと、大事になるぞ…!と思って管理者に相談したんです。そしたら「多少はしょうがないでしょう。別に虐待じゃないしね」と。信じられませんでした。なんとか環境改善をと思っていたのですが、声を上げるほうがおかしい人だと言われてしまい、さすがに耐えきれなくなってしまいました。

たいへんでしたね…。Sさんの味方と言いますか同僚で力になってくださる方はいらっしゃらなかったのでしょうか。

それが管理者が変わってからみんな徐々に転職活動をはじめていって、以前からのスタッフが私ともう一人くらいしかいない状況でした。だから味方どころか辞める1か月前くらいというのは、新人たちが私たちの愚痴を聞こえるように言ってくるような環境だったんです。

身も心もおつらい時期を過ごされたましたね。。。

もっと早く転職に向けて動き出しておけばよかったと何度も思いました。だけどやっぱり人が相手の仕事なので、利用者さんのことを考えると簡単にはやめられなかったんです。

職場の人間関係は最悪だけど、利用者さんのことを考えると辞められないという話を転職される方からもよく聞きます。みなさんとても心優しい方で、最後まで利用者さんのためを第一に考えておられます。

やっぱりそう思う方もいらっしゃいますよね。少しホッとしました。結局やめてしまうことになったので、利用者さんは大丈夫かな?と心配にもなるのですが、自分がつぶれたら意味がないなと思ったんです。

新しい職場は教育体制が万全でスタッフも優しい人ばかり!

本当にその通りで、自分がつぶれてしまったら介護どころか復帰に時間がかかってしまいますから、それが苦渋の決断だったとしてもよく決断されたなぁと思います。転職するにあたってどういう点を重視されたのでしょうか。

はじめての転職だったことと、辞める理由が辞める理由だったので転職先の風通しが良いことは第一条件でした。その点でまず施設の明るさを重要ポイントにしてチェックしていました。

明るさと言いますと…?

はい。単純に部屋というか施設自体の明るさです。どんよりした暗さのない採光の良い施設に行きたいと思いました。

なるほど。その明るさですか。

それにスキルアップもしたいと考えていたので資格取得の支援体制のあるところがあれば嬉しいなと思っていて、そういったこともすべて相談していました。

当初、障がい者の施設を希望されておられました。転職先は介護老人保健施設になりましたが、不満はありませんでしたか?

不満がないと言ったら嘘になるかもしれませんが「老健なんですが、職場の見学に行ってみませんか?職場の雰囲気を知る良い機会ですし風通しの良い施設さんですよ」とお声かけいただいたので、断るのもなんだかなぁと思って。

押しが強く感じてしまっていたのならすみません。

いえいえ、そういう風には感じていませんよ。ずっと障がい者の施設で働いてきて高齢者の施設では経験がなかっので大丈夫かなとおもっていましたが、見学に行った際の施設長さんやスタッフのやりとりがやさしい感じだったので、ここなら大丈夫かもしれないと思ったんです。

それならよかったです。実際に働き始められて、入職前に思っていたことの違いはありますか?

良い意味で違ったというか、スタッフ同士のコミュニケーションもすごく優しいんです。だからみんなに余裕があるのでケアにも余裕が出るというか、スタッフ同士の助け合いが自然に行われていて仕事の押し付け合いとかもないので気持ちも楽に働くことができています。

本当に良かったですね。もうひとつ希望されていた資格取得の支援体制についてはいかがでしょうか?

はい。それも理想通りと言いますか、教育体制がしっかりしている施設で中途入職でも研修がしっかりあるので安心できます。介護に関する知識を深めながらスキルアップできる教育体制が整っています。経験を積んで介護福祉士になるのが目標なので、今のこの職場でスキルを向上させながらステップアップしていきたいです。

本日はお話を聞かせてくださってありがとうございました。今後のご活躍、期待しています。

【編集部からの一言】
今回お話を聞かせてくださったSさん。ものすごく葛藤を抱えていらっしゃる様子が伝わってきました。組織に属するということは、時に自分の思いと違うことをしなければならないときがあります。Sさんのお話を聞かせていただいて、私事ではありますが恩師がよく「自分が居たい場所は自分で作らないといけないんだ」と仰っていたことを思い出しました。きっとこれは会社でも学校でも家でもどこにでも当てはまる言葉だと思います。自分が居たい場所にいれること。これを読まれてるみなさまがそのような環境に身を置けることを編集部一同願っております。

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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。

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