更新日:2020年06月13日
公開日:2019年12月06日
みなさんこんにちは!介護ワーカー編集部です。
転職エピソード第5弾!
本日は30歳男性の体験談のご紹介です。
Kさん:30歳/男性:2回目の転職
前職:介護老人保健施設/リーダー
現職:グループホーム/フロアリーダー
Kさん、ご無沙汰しております。転職されて3か月が経ちましたね。お仕事は順調でしょうか?
ご無沙汰しています。おかげさまでワークライフバランスも整ってきましてプライベートも充実してきています。
嬉しいご報告ありがとうございます!改めて今回の転職についてお話を聞かせていただいてよろしいでしょうか?
もちろんです。
Kさんは以前、介護老人保健施設で働かれていらっしゃったとお聞きしています。
はい。介護老人保健施設で介護業務全般を担当していました。最初の頃は利用者さんの性格や症状に合わせた介護や、よりよいサービスを提供するにはどうすれば良いのか?ということを考えることが楽しくて、仕事にやりがいを感じていました。時々失敗して落ち込むことがあっても利用者さんと雑談をしたり「いつもありがとう」と声をかけていただけることで、がんばろう!と自分を奮い立たせることができていました。
生活の中で時間の大半を仕事が占めるので、仕事にやりがいを感じられることは仕事がストレスにならないという点でも重要ですよね。「できていた」とおっしゃられていますが、できなくなったということでしょうか…?
鋭いですね(笑)まぁそういうことになります。勤務しはじめてから数年が経って、リーダーの役職をいただきました。役職をいただくことは光栄なことですが、シフト管理やスタッフのメンタルケアまで行うことになりまして、今までより多方面に気を配らないといけなくなりました。
管理職になると多忙になるという話はよく耳に入ってきます。めでたいことでもありますが、それまでとは全く違う業務になるわけですから当然ストレスはかかってしまいますよね。
とは言いましても、前任者の方がリーダー職に就いた際にもこのような状況になられたことを知っていたのである程度の覚悟はしていました。自分なりに毎日一生懸命仕事に取り組んでいたつもりです。
ただ…ちょっとがんばりすぎていたのかなとは思います。
といいますと、燃え尽き症候群のような形になってしまっていたのでしょうか…?
それに近い形だったかもしれません。ただ私は完全に燃え尽きる一歩手前で転職できたと思います。リーダーになってから、さまざまな利用者さんの対応をしなければならず、元々受け持っていたフロアの利用者さんへの対応がおざなりになってしまいました。仕事量が増えるのは仕方のないことだと思うのですが、利用者さんひとりひとりへの対応が今までどおりにはいかない状況が自分にとって非常にストレスでした。
燃え尽きてしまう手前で転職に踏み出せてよかったですね。実際に燃え尽きてしまってからだとリカバリーに費やす時間がすごく長くなってしまうので、転職自体もしんどくなってしまう印象があるんです。
そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。毎日消耗していましたし、このままじゃ葛藤が強すぎて壊れてしまうかもしれないと考えて、上司に仕事の割り振りについて相談してみたことがありました。その時に、介護士の仕事は効率よりも利用者さんに寄り添ったケアを行うことが大事だと強く訴えました。
このままでは自分が潰れてしまうという前に相談できたのですね。相談したときの上司の反応はいかがでしたか?
それが軽くあしらわれてしまいました。その後もフロアの割振りなどの改善はされず、いつまで経っても変わらないままですし、利用者さんとコミュニケーションが取れる時間もどんどん減りました。これはさすがに我慢の限界だと感じたので、転職する決意をしました。
そうしたプロセスを経て、介護ワーカーを利用してくださったんですね。数ある転職サイトの中から介護ワーカーを選んでくださりありがとうございます。
いえいえ。とんでもないでもないです。むしろこちらこそありがとうございます。
転職するにあたっていくつか条件を提示されていたと思うのですが、改めて聞かせていただいてよろしいでしょうか。
はい。まず第一は給料。給料は絶対に今より下がらないところと考えていました。第二に利用者さんに寄り添った介護ができるところ。やっぱり思い描いている介護をするためには自身の生活が安定していることが第一であることは間違いないので生活レベルを下げずに済んで、理想の介護ができるといいなぁと漠然と思っていました。
たしかに、自分の環境や体や心が整っていることは人の支援をするうえで大事な部分ですよね。
そこは外せないと思っています。しばらくして希望に合った職場が見つかって今はグループホームのフロアリーダーとして働いています。
介護老人保健施設からグループホームに変わられて、一番感じている変化はどういったところでしょうか?
以前勤めていた施設に比べて利用者さんが少ないので、ひとりひとりへのケアに時間を使えるところでしょうか。小規模でアットホームが売りの施設ですのでスタッフ間のコミュニケーションも円滑に取れていて、リーダーとしての業務とのバランスもうまく取れているんじゃないかなと思います。
介護老人保健施設だと定員が100人の施設とかもあったりするので、一人ひとりに対するケアにかかる時間も短くなってしまうのは当然といえば当然だと思います。小規模の施設の良いところは一人ひとりに対するケアが手厚く行えるところで、利用者さんにじっくり関わりたいという方からは人気です。
そうなんですよね。そこはもう物理的なものなので環境を変えることでしか変えられないと思います。実際に、利用者さんにじっくり関わりたいというスタッフばかりが集まっているので、助け合いながら仕事をしています。やはりスタッフが同じ方向を向いて介護ができる環境は働きやすいです。仕事量に関しても理想通りであっただけでなく、雰囲気も本当に良い職場で。仕事にやりがいを感じていた頃を思い出し、また頑張ろうと思える職場に出会えたので転職を決意して本当に良かったです。この度は本当にありがとうございました。
素敵なお話を聞かせてくださってありがとうございました。そのように言ってくださって身が引き締まる思いです。私も改めてがんばらなくては…!と思いました。紛れもなくKさん自身が掴みとってこられたものですから、これからも自信を持って活躍していってくださったら嬉しいです。
ありがとうございます。これからも利用者さんだけに限らず、利用者さんのご家族やスタッフとのコミュニケーションも大切にしながら、リーダーとしての自覚をもって、前向きに仕事に取り組んでいきたいと思います。
【編集部からの一言】
とても誠実なKさん。常にインタビュアーを気遣ってくださる様子が、普段もこのように誠実な方なのだろうと職場での姿が目に浮かびました。それゆえ、会社で自分の思いと矛盾している事からも簡単には目を背けることができず、しんどさを抱えやすい部分があるかもしれないのかもしれません。しかし、必ず最後は真面目に誠実に努力を積み重ねてきた人が報われるはずです。編集部一同、Kさんのまっすぐさに背筋がピンとしました。この度は素敵なお話を聞かせてくださってありがとうございました。今後のご活躍を心より願っております。
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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。