【転職エピソード6】利用者さんと直接的に関わることが怖くなってしまった

更新日:2020年06月13日

公開日:2019年12月09日

介護職の転職エピソード6利用者さんと直接的に関わることが怖くなってしまった

みなさんこんにちは!介護ワーカー編集部です。
転職エピソード第6弾!
本日は51歳女性の体験談のご紹介です。

介護職の転職エピソード

Mさん:51歳/女性:3回目の転職
前職:障がい者施設/介護職員
現職:デイサービス/相談員

介護職の転職エピソード/Mさんの場合

Mさん、おつかれさまです!お仕事終わりにご足労いただきありがとうございます!

いえいえ。この度はお世話になりました。

とんでもないです。新しい職場はいかがでしょうか。馴染まれましたか?

徐々にといったところでしょうか。

まだ1ヶ月ですもんね。ゆっくりと馴染まれてはいかがでしょうか。

ありがとうございます。

仕事にはやりがいを感じていたのですが…

この度、Mさんが転職に至った経緯を改めてお聞かせいただけたらと思うのですが、まずは前職をお伺いしてもよろしいでしょうか。

前職は障がい者施設で介護職員をしていました。日々やりがいを感じ、仕事自体も楽しく生きがいも感じながら働くことができていました。しかしある日、事件が起きたんです。

事件ですか…?

はい、事件です。利用者さんからの暴力で骨折してしまったのです。突然のことだったので一瞬何が起きたかわかりませんでした。もちろん利用者さんを責めようなんて思ってはいませんが、やっぱり衝撃は受けるじゃないですか。

それは大変でしたね。お辛い思いをされたことと思います。骨折って大ケガだったと思いますし、心も傷つく体験ですよね。

一番は自身のスキル不足を感じました。今後どういう関わりをしていくか等の改善点も話し合いたいと上司に相談してみたのですが、あなたの関わりが悪かった!との一点張りで話し合いの余地も与えていただくことができなかったので、自分が悪かったのだと罪悪感で胸がいっぱいになりました。

私は今ここでこうやってMさんからお話を伺っているだけですが、体の傷に加えてとどめを刺されたように感じてしまいます。相当お辛かったのではないでしょうか。

……………。正直、かなり辛かったです。こんなこと言ってはなんですが「骨折は大丈夫ですか?」くらいの言葉があっても良いんじゃないかなと。同僚や施設長も私のフォローに入ってくださることはなく、職場に対する不信感が積もりに積もり、最終的にはその不信感を払拭できなくなってしまいました。

当然の感情だと思いますよ!施設にとって一番大切なのはそこで“働く人”なのですから、そこをないがしろにするというのはあってはならない事だと思います。実際は、日々の業務に追われてしまってないがしろになってしまう現実も実際にあるとは思いますが…。

そう言っていただけると救われます。自分が悪いと考えていたのでどうにか改善していきたいとも思っていましたが、良いとはいえない人間関係の中でこれ以上働くのは無理かもしれないと思い始め、転職を考えるようになりました。

正直、利用者さんに直接関わることが怖くなった

それからしばらく仕事をお休みさせていただいてたわけですが、次の職場はどうしようかと考えていく中で、利用者さんに直接的に関わることは避けたいと考えるようになりました。

そうなりますよね…。きっと私でもそう思うと思います。

あまり言いたくはないですが、利用者さんからの暴力によって骨折をしたので、利用者さんに対する恐怖心というものが生まれてしまいました。それに自身の介護にも自信を持つことができなくなってしまいました。

人の心の反応として当然の感情だと思います。実際に私もそのような状況になれば怖くなると思います。

まったく別の業界に転職しようかと悩んだ日もあります。とは言いましても、介護一筋でここまできた私にとって、全く別の業界に鞍替えするということがどれほど厳しいことであるかということもわかっていましたので、介護は介護でも利用者さんに直接的に関わることの少ない現場を探していくことにしました。

なるほど。業界からは離れずに、利用者さんからは距離の取れる業務を選んだんですね。

はい。この年齢ですし今から他の業界は無理があると思いまして。資格は持ってるのでそれをうまく生かそうと思いました。

全く無理ではないと思いますが、難しいというのはあるでしょうね。給料も下がってしまう可能性がありますし。

そこも大事な部分です。だいたい前職の経験年数を加算してくださるので、今と同じかそれ以上の給料のところにいけると良いなぁと漠然と思いながら、次の職探しのために行動していくことにしました。

勇気を出してよかった!

数ある中から介護ワーカーを選んでくださってありがとうございます。

とんでもないです。転職するにあたってハローワークに行ってみたりインターネットで調べてみたり自分なりに求人を探しては見ましたが、インターネットは文字が小さいので老眼の私には少々辛いものがありました。介護ワーカーさんは電話で話ができたのでありがたかったです。

そうだったんですね!実際にそういうお声をいただくことができて光栄です。ありがとうございます。

こういうようなところで働きたいな…とイメージを持てた働き先をいくつか候補に挙げていたのですが、介護ワーカーさんに募集はありますか?と訊ねてみたところ、迅速に対応してくださいました。

ありがとうございます。迅速な対応を心がけているのでそこを評価していただけるのは嬉しいです。

アドバイザーさんがとても親身に相談に乗ってくださり、転職に至った経緯に対してもご理解を示してくださったので大変心強かったです。

お褒めの言葉をいただけて恐縮です。

自身の希望にほぼ100%近いデイサービスをご紹介いただきました。利用者さんのことを第一に考え、職員全員が日々利用者さんのために良いサービスを提供しよう!と同じ方向を向いているのが事業所の特徴です。相談員として働くのははじめてですがみなさん親切でとても働きやすいです。

働きやすいとのお言葉が聞けてなによりです。安心しました。

給料も前職よりもアップし大満足の転職となりました。ありがとうございました。

こちらこそこの度はお話を聞かせてくださってありがとうございました。今後のご活躍を願っております。

【編集部からの一言】
今回お話を聞かせてくださったMさん。大変お辛い状況の中からの転職だったことと思います。それでもご自身と向き合い、相談員としてご活躍の場を広げられたMさんのたゆまぬ努力が今回の転職に繋がったのだと思いました。
今後のMさんのご活躍を編集部一同願っております。この度はお話を聞かせてくださってありがとうございました。

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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。

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