介護職のキャリアパスとは?制度の目的、事業者・職員それぞれのメリットを解説!

公開日:2020年09月18日

更新日:2020年11月06日

介護職のキャリアパス制度とは 目的・メリットをわかりやすく解説します!

今、介護業界においてもキャリアパスの構築が重要視されています。
これまで曖昧になっていた評価基準を制定し、キャリアアップの道筋を作っていくことで、介護業界をよりよいものにしていこうというものです。

本コラムではこのキャリアパス制度の必要性やメリットについて詳しく解説しています。
これからどのようにキャリアアップしていこうかとお悩みの介護職員の皆さん、職員の評価制度を整えていきたいとお考えの事業所の皆さんはぜひ参考にしてください。

キャリアパスとは

キャリアパスとは企業や事業所の職員が、ある職位や役職に就くまでに辿る経歴(キャリア)や道筋(パス)のことです。

社員はキャリアパスがあることによって自分の目指すべき道ややるべきことが明確になり、モチベーションを高めながら仕事をすることができます。

そして会社にとっては必要な人材を育成するための指標として役立てることができ、結果として職員の確保・定着、サービスの質の向上につながるものとなっています。

介護業界におけるキャリアパスの必要性

介護業界にキャリアパスが必要な理由

介護業界の人手不足は深刻です。
高齢者数は増加する一方で、国内労働人口は減少していきます。
そんななか十分な人材の確保・定着を図るためには、介護業界においてもキャリアパス制度の導入が必要と考えられています。

このキャリアパス制度は、すべての介護事業所が共通の評価制度を使用するわけではありません。
各事業所の規模や形態、目指す方向性、求める人物像に応じた形で作成します。
職員のスキル・資格・経験などを各事業所で適正に評価したうえで給与面や労働環境面を処遇するというものです。

これまで明確なキャリアの道筋がなく曖昧な評価基準であることも介護業界への不満や離職につながっていました。
この先、職員一人ひとりが目標ややりがいを持って働ける業界に変えていき、介護従事者を増やしていくことが、キャリアパス制度導入・普及のねらいです。

キャリアパス制度導入のメリット

ではキャリアパス制度があることによる具体的なメリットについて、介護職員側、施設・事業所側それぞれの視点から見ていきましょう。

職員のメリット

職員側のメリットには下記のようなことが挙げられます。

キャリアパス制度導入による職員側のメリット

メリット1|現場で何ができるかを証明できる

介護技術やコミュニケーション力、リーダーシップなどの介護職員に求められるスキルや能力を、共通の基準で評価することによって、「自分は現場で実際に何ができるか」を証明できるようになります。

メリット2|モチベーションの向上、やりがいにつながる

キャリアパスに沿って、できないことを認識して現場で取り組むことが、各自のスキルアップのモチベーションにつながります。
また適正な評価や処遇を受けることは、仕事の大きなやりがいとなるでしょう。

メリット3|転職時に活用できる

自分は何ができるのか、どのくらい成長したのかを把握して、転職において活用することが可能です。
自身の能力や経験をアピールする材料となります。
将来を見据えた具体的なキャリアプランや目標も立てやすくなるでしょう。

メリット4|介護分野へ参入しやすくなる

これから介護職を目指す方々にとってはキャリアパスが見えやすくなることで、介護分野へ参入しやすくなります。

施設・事業所のメリット

施設・事業者側のメリットには下記のようなことが挙げられます。

キャリアパス制度導入による事業所側のメリット

メリット1|忙しい中でも職員を適正に評価できる

キャリアパスを構築し明確な評価基準を設けることによって、日々の業務で追われるなかでも職員を適正に評価できます。

メリット2|サービス水準を上げられる

職員一人ひとりのスキルアップによって、サービスの質が向上します。
さらに質の高いサービスを提供していることをアピールできます。

メリット3| やる気があり優秀な職員の定着につながる

職員のやりがいやモチベーションの向上によって、定着率を高めることができます。
明確な評価制度を採用していることによってやる気のある職員も集めやすくなるでしょう。
職場の雰囲気がよくなることも期待できます。

介護職員の代表的なキャリアパス

介護職の代表的なキャリアパス

介護業界におけるキャリアパスの全体像です。

初めは誰しもが未経験からのスタートです。
人によっては入職前に資格を取得している場合もあるでしょう。

一般的にはおよそ3~5年程の期間で、
介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士
というプロセスでキャリアを積んでいきます。

そこからチームリーダーとして新人教育などのマネジメントを経験したり、より深く専門的なスキル・知識を修得していきます。

介護福祉士としてこれらの経験を積んだ後は高度な専門技術を要する「認定介護福祉士」、施設長などの「マネジメント職」、ケアプランを作成し、利用者のご家族との架け橋となる「ケアマネージャー職」などが代表的なキャリアパスとなります。

各施設・事業所はこれらのキャリアパスを実現するために、階層ごとに必要となる知識・技術を明確にし、それらに応じた教育・研修体制を作って評価していくことが求められます。

キャリアパス制度を導入する手順

主に施設・事業所側に関係することですが、各職場においてキャリアパス制度を導入・運営していくために必要な手順を簡単に紹介します。

手順1|組織体制を確立する
まずは組織体制の構築が必要です。
「指示系統が曖昧」「責任の所在が不明」「情報共有が不十分」というようなことがあっては、キャリアパス制度を導入してもうまく機能しないでしょう。
現在の組織体制を検証し、組織図を作成するなど、目指すべき組織体制を確立してください。

手順2|キャリアの職位の階層を設定する
組織図に基づき、一般職員、主任、管理職などの職位の階層を設定します。
人数が一番多いであろう一般職員に関してはさらに能力を細分化することがおすすめです。

手順3| 役割・職務内容を設定する
階層ごとに、求められる役割と仕事内容を設定します。

手順4|能力・研修・資格などを設定する
階層ごとに、求められる能力と業務上必要となる研修を設定します。 
さらに、業務上必要となる資格を設定します。

手順5|賃金テーブルを設定する
人事評価制度と組み合わせて、キャリアと能力に応じた各階層の賃金テーブルを設定します。 

上記の手順で、各施設・事業所に合ったキャリアパス制度を作ってみてください。

参照:介護労働安定センター

介護職員のキャリアアップにつながる資格をご紹介

最後に、介護のキャリアパスにおいてはずせない資格をご紹介します。

介護職員初任者研修|介護職員の入り口となる研修。介護に必要な基本知識を修得できます。
◆コラム「どんな資格?介護職員初任者研修を徹底調査!」

介護福祉士実務者研修|より深く介護技術を学べる研修。介護福祉士資格を取るなら受講必須です。
◆コラム「介護福祉士実務者研修ってどんな資格?徹底調査しました!」

介護福祉士|介護のスペシャリストになるなら絶対に持っておきたい資格。給料アップも期待できます。
◆コラム「かんたん解説!介護福祉士とはどんな資格?」 

認定介護福祉士|介護士としてさらなる高みを目指す方のための資格です。
◆コラム「詳しく解説!認定介護福祉士ってなに?」

ケアマネージャー|介護現場の経験を生かして新たなフィールドで活躍できます。
◆コラム「介護支援専門員(ケアマネージャー)ってどんな資格?」

その他の介護資格、キャリアアップに関してはこちらも併せてご覧ください!
◆コラム「知って得する!介護の資格を徹底調査しました!」

◆コラム「介護職なら知っておくべき!介護職員処遇改善金について」

◆コラム「介護職のキャリアアップの方法を一挙公開!」

まとめ

キャリアパス制度のねらい
職員一人ひとりが目標ややりがいを持って働ける環境を整えるための制度。
キャリアパス制度を導入することで、スキルやサービスの質の向上、処遇改善につなげていく。

職員のメリット
● 共通の基準で評価し、現場で実際に何ができるのかを証明できる
● モチベーション向上、やりがいにつながる
● 転職時に活用できる
● キャリアパスが明確になることで介護分野へ参入しやすくなる

施設・事業所のメリット
●忙しい中でも職員を適正に評価できる
●サービスの質が向上する
●やる気があり優秀な職員を集めやすくなる

キャリアパス制度の導入、普及は職員、事業所にとってもメリットの大きい取り組みです。
このような取り組みで、労働環境や処遇が改善され、介護従事者が増えていくことが望まれます。

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