介護の新情報システム「LIFE」とは?科学的介護が本格的スタート!

更新日:2021年07月16日

公開日:2021年07月16日

介護の新情報システムLIFEとは?2021科学的介護が本格的にスタート!

2021年4月より、介護施設や事業所で本格的に運用をスタートした「LIFE」。
介護職として働いている方、またこれから介護に携わる方のなかには「LIFEってなに?」と思っている方もいるのではないでしょうか?
そこで、新しい情報システムLIFEについて分かりやすく解説していきたいと思います。

介護の新情報システム「LIFE」ってなに?

介護の新情報システムLIFEってなに?VISITって?CHASEって?

2021年4月より運用がスタートした介護の新しい情報システムをLIFEと呼びます。
まだ運用が始まったばかりなので「聞いたことない」「初めて知った」という方も少なくないはず。
では、LIFEはどのような情報システムなのか見ていきましょう。

LIFEとは

LIFE(Long-term care Information system For Evidence)とは、日本語にすると「科学的介護情報システム」という意味。
すでに運用されているVISITとCHASEを一体的に運用開始するにあたって、2021年度よりこの2つを統合し「LIFE(VISIT+CHASE)」という名称になりました。
LIFEと名称を変えた理由は「科学的介護の理解と浸透を図るため」とのこと。

LIFEは「データの提出とフィードバックの活用によって、PDCAサイクルの推進とケアの質の向上を図ること」が目的です。
LIFEに各施設や事業所で利用者の基本情報、実施したケア内容、利用者の状態などのデータを登録すると、厚生労働省のデータベースに匿名化されデータが蓄積。そして、LIFEは集められたデータから分析し、ケア改善に関するフィードバックをおこないます。

LIFEを活用することで、根拠(エビデンス)に基づくPDCAサイクルの促進や質の高いサービス提供に繋げられます。

VISIT・CHASEとは

上記で出てきた「VISIT」と「CHASE」。
分からないという方もいると思うので、簡単に説明していきたいと思います。

<VISITとは>
VISITとは「monitoring & eValuation for rehabIlitation ServIces for long-Term care」の略称。VISITは、通所・訪問リハビリテーション事業所からリハビリ計画書やリハビリ会議録など、リハビリテーションに関する情報を収集しているシステムのことです。2017年度より運用がスタートしました。
VISITを通してデータ提出をおこなうことで得られる「リハビリテーションマネジメント加算」が設けられています。

<CHASEとは>
CHASEとは「Care Health Status & Events」の頭文字をとった造語。
CHASEは、高齢者の状態やケアの内容など、既存のデータベースでは収集できなかった細かな情報も収集できるシステムのことです。2020年度より運用がスタートしました。
CHASEを通してデータ提出など活用することで得られる「科学的介護推進体制加算」が設けられています。

LIFEの使い方

「LIFE」はどうやったら使えるの? LIFEの使い方はとっても簡単!

運用が始まっているLIFEですが、これから導入する施設や事業所もあると思います。
そこで、LIFEの基本的な利用の流れについてまとめたので見ていきましょう。

【LIFE利用の流れ】
新規利用申請
  ↓
厚生労働省から送付されるハガキの受領
  ↓
初回ログイン・IDの設定
  ↓
利用者情報・様式情報の登録


これまでに「VISIT」または「CHASE」を利用していない場合、新規利用申請が必ず必要となります。
新規利用申請は、LIFEのホームページから「新規登録」ボタンをクリックし、画面に表示される説明に従って必要事項を入力して申請します。
新規利用申請が完了後、厚生労働省から利用開始に必要となる情報が記載されたハガキが送付されます。

ハガキには、
・「起動アイコン」のダウンロード用URL
・「起動アイコン」ダウンロード時に必要となるパスワード等の情報
・管理ユーザーのID
・管理ユーザーの初期パスワード

これらの情報が記載されています。

ハガキの受領後、起動アイコンのダウンロードや初回ログイン・ID設定などを済ませ、利用者登録をします。

もし利用方法が分からない場合は、LIFEのホームページ右上にある「操作マニュアル等」をクリックすれば、マニュアルがダウンロード可能です。

★「LIFE(科学的介護情報システム)ホームページ」はこちら

LIFE導入で加算がある

令和3年度の介護報酬改定において、LIFEの活用等が要件に含まれる加算が新設されました。
LIFEの活用等が要件として含まれる対象の加算は以下のようになっています。

[対象の加算]

●科学的介護推進体制加算(Ⅰ)(Ⅱ)
●個別機能訓練加算(Ⅱ)
●ADL維持等加算
●リハビリテーションマネジメント加算(A)ロ及び(B)ロ
●リハビリテーションマネジメント計画書情報加算並びに理学療法、作業療法及び言語聴●覚療法に係る加算
●褥瘡マネジメント加算
●褥瘡対策指導管理(Ⅱ)
●排せつ支援加算
●自立支援促進加算
●かかりつけ医連携薬剤調整加算(Ⅱ) 及び(Ⅲ)
●薬剤管理指導の注2の加算
●栄養マネジメント強化加算
●栄養アセスメント加算
●科学的介護推進加算
●口腔衛生管理加算(Ⅱ)
●口腔機能向上加算(Ⅱ)

加算対象となる介護施設の種類は以下の通りです。

[加算対象の介護施の種類]

●介護老人福祉施設
●地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
●介護老人保健施設
●介護医療院
●通所介護
●地域密着型通所介護
●認知症対応型通所介護(予防含む)
●特定施設入居者生活介護(予防含む)
●地域密着型特定施設入居者生活介護
●認知症対応型共同生活介護(予防を含む)
●小規模多機能型居宅介護(予防含む)
●看護小規模多機能型居宅介護
●通所リハビリテーション(予防含む)
●訪問リハビリテーション

施設ごとに加算対象は異なります。
詳細については、厚生労働省が提示している以下の資料よりご確認ください。
「厚生労働省老健局老人保健課「科学的介護情報システム(LIFE)」の活用等について」

[加算の算定のために必要な要件]
「LIFEの活用等」の加算を算定するためには以下2つのことが求められます。
●LIFE へのデータ提出
●フィードバック機能の活用による PDCA サイクルの推進・ケアの向上を図ること


介護事業所などにおいては、LIFE への
(1)利用申請手続き
(2)データ提出及びフィードバック機能の利用
が必要です。
利用申請手続きは、前述した通りLIFEのホームページより利用申請をおこない、IDとパスワードの発行を受け登録します。

また、算定するには「LIFEへのデータ提出」「LIFEからのケア改善に関するフィードバックの活用」が必要となっています。
LIFEへのデータ提出は、サービス提供月の翌月10日までにLIFEのサイトを通じての提出、もしくは介護ソフトからCSV連携で提出しなければなりません。
フィードバックの活用に関しては、利用者ごとに提示されるフィードバックの内容を活かしPDCAサイクルを回し、ケアの質の向上を図る取組みが必要です。

※フィードバックの活用についての詳細は、現時点ではまだ明らかになっていません。
「LIFEを使ったケアの質の向上の取り組み」のイメージを「公益社団法人全国老人福祉施設協議会」が示しているので、以下を参考にしてみてください。
イメージ画:「個別化された自立支援・科学的介護の推進例(イメージ)」

その他算定要件の詳細については、各都道府県のホームページにてご確認ください。

LIFEを導入するメリット

LIFEを導入するメリット◇様々な分析が可能になる ◇最適なケア方法をすぐに見つけられる ◇加算がある

LIFEを導入するには、施設はインターネットの設備を整えなければなりませんし、介護職の方は新しいシステムの操作方法を覚えなければなりません。
これだけ聞くと、なんだか面倒に感じてしまいますよね。
そこで、LIFEを導入するメリットとはどのようなことがあるのか、まとめてみました。

LIFEを導入するメリットは
◇様々な分析が可能になる
◇最適なケア方法をすぐに見つけられるようになる
◇加算がある

ということが挙げられます。

◇最適なケア方法をすぐに見つけられるようになる
たとえばケア方法を検討する際、所属している施設や事業所で意見や提案を出し合い、協議し、最適な方法を決めているでしょう。ときには意見が分かれ、決めるまでに時間がかかってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかしLIFEを利用することで、全国の事業所から集められたデータを基に解析し、利用者の状態に最適なケア方法を提示してくれるため、どのケア方法が適しているかをすぐに見つけられるようになります。

LIFEを活用することで、経験の浅い介護スタッフでもしっかりと根拠に基づいた介護ができるようになりケアの質の向上に繋がります。

◇さまざまな分析が可能になる
LIFEを導入し活用することで、ケアの向上を図るためのさまざまな分析をすることが可能です。これまではデータを集めるのにも施設や事業所単位でしたが、LIFEが全国規模でさまざまなデータを集めてくれます。

そのため、介護スタッフの主観だけに頼るのではなく、客観的に膨大なデータから導き出した「上手くいかない原因」など、色々な分析をすることが可能になります。全国から集めたデータを見られるこの仕組みは、介護職として知見を深められることにも繋がります。

◇加算がある
前述したように、LIFEを導入しデータ提出やフィードバックを活用することで得られる加算があります。LIFEを導入するためにインターネットなどの設備を整える必要はありますが、LIFEのシステム自体は無料で利用することが可能です。
これまでICT機器を導入していなかった施設や事業所もLIFEを導入し活用することで加算を得られるようになることは、メリットの一つと言えます。

まとめ

介護の新しい情報システムLIFEについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
介護の実践に科学的裏付けに基づいたケアをおこなうこと、つまり「科学的介護」が今後の介護のスタンダードとなっていくでしょう。

まだ運用が始まったばかりのLIFEですが、システムの操作や入力に慣れるまで大変な部分もあると思います。しかし全国からデータが集まることで、介護スタッフにとって有益な情報をフィードバックすることが可能になり、介護ケアの質の向上に繋げることができます。
そのためLIFEの利用をマイナスに考えず、ぜひ前向きに活用していって欲しいと思います。

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※掲載情報は公開日あるいは2021年07月16日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。

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