要介護3でもらえるお金とは?生活の現状から利用実態まで詳しく解説

要介護3とは?
しかし要介護認定を受けて要介護3との認定を受けた人は現状どのくらいいて、身体の状態はどのようなものなのでしょうか。
要介護3の人の数と身体の状態の目安にわけてそれぞれご紹介します。
参考:厚生労働省「要介護認定はどのように行われるか」
要介護3と認定を受けている人の数
| 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
要介護3 | 68万8千人 | 67万5千人 | 69万8千人 | 72万2千人 | 74万5千人 | 77万1千人 | 79万1千人 | 81万4千人 | 83万4千人 | 84万9千人 | 86万2千人 |
要支援2 | 63万1千人 | 64万7千人 | 68万8千人 | 74万4千人 | 78万2千人 | 81万8千人 | 83万9千人 | 84万9千人 | 86万1千人 | 90万5千人 | 92万4千人 |
要支援1 | 59万1千人 | 65万2千人 | 67万8千人 | 75万1千人 | 80万7千人 | 85万9千人 | 87万7千人 | 87万9千人 | 86万6千人 | 91万5千人 | 92万2千人 |
2020年の日本の平均寿命が男性81.56年(前年比+0.15年)、女性87.71年(前年比+0.26年)と延びてきており、一方で2019年の健康寿命も男性が72.68年、女性が75.38年と延びてきているのが背景にあると言えるでしょう。
参考:内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)」
要介護3の人の身体の状態
要介護度 | 状態像 |
要介護3 | 要介護2の状態と比較して、日常生活動作と手段的日常生活動作の両方の観点から著しく低下し、ほぼ全面的な介護が必要となる状態 |
要介護2 | 要介護1の状態に加え、日常生活動作についても部分的な介護が必要となる状態 |
要介護1 | 要支援状態から、手段的日常生活動作を行う能力がさらに低下し、部分的な介護が必要となる状態 |
一方、手段的日常生活動作(IADL)とは日常生活動作では捉えられない応用的な動作のことで、電話の使用、買い物、家事、移動、外出、服薬の管理、金銭の管理などの動作を指すのです。
要介護3では日常生活動作と手段的日常生活動作両方の能力が低下するため、これらのことを行うのにはほぼ介護が必要になるということです。
参考:厚生労働省「参考(3) 介護保険制度における要介護認定の仕組み」
自宅で生活する要介護3の人の現状とは?
世帯の状況、介護が必要となった原因、要介護3の人が自宅にいる場合の介護時間の3つの観点からご紹介します。
単独世帯や夫婦のみの世帯もある
現在の要介護度 | 総数 | 単独世帯 | 核家族世帯 | 夫婦のみの世帯 | 三世代世帯 |
総数 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
要支援1 | 14.7% | 21.5% | 13.4% | 14.6% | 9.5% |
要支援2 | 16.3% | 19.8% | 16.1% | 16.1% | 11.8% |
要介護1 | 19.8% | 20.4% | 17.7% | 19.0% | 22.9% |
要介護2 | 20.7% | 16.9% | 20.7% | 22.1% | 23.2% |
要介護3 | 12.2% | 9.0% | 12.0% | 10.0% | 17.9% |
要介護4 | 7.5% | 5.9% | 8.1% | 7.6% | 6.6% |
要介護5 | 6.1% | 3.5% | 8.7% | 7.9% | 5.9% |
要介護度が上がるにつれてこれらの割合は徐々に低下してはいるものの、今後介護難民が増加すれば、要介護3でも1人暮らしや老老介護を強いられる人の数も増えるでしょう。
要介護3の人が介護が必要となった原因
| 第1位 | 第2位 | 第3位 |
要介護3 | 認知症(27.0%) | 脳血管疾患(脳卒中)(24.1%) | 骨折・転倒(12.1%) |
要介護3の人が自宅にいる場合の介護時間
| ほとんど終日 | 半日程度 | 2~3時間程度 | 必要な時に手を貸す程度 |
要介護3 | 32.5% | 17.6% | 13.1% | 27.7% |
参考:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
介護3の人がもらえるお金とは?
介護保険サービスを利用するためには、市町村に申請を行い要介護認定を受ける必要があります。
参考:e-GOV法令検索「介護保険法」
要介護3の人の区分支給限度基準額
| 区分支給限度基準額 | 自己負担金額が1割 | 自己負担金額が2割 | 自己負担金額が3割 |
要介護3 | 270,480円 | 2万7,048円 | 5万4,096円 | 8万1,144円 |
もし区分支給限度基準額を超えて介護保険サービスを利用した場合、それにかかる費用は全額自己負担となります。
また自己負担金額は1割負担、2割負担、3割負担の人がいるため「介護保険負担割合証」で各自確認が必要です。
これらのことを踏まえて実際に要介護3の人が受けたい介護サービスに応じてどのくらいもらえるお金があるのかを試算したい場合は、厚生労働省の介護事業所・生活関連情報検索のホームページ内にある「介護サービス概算料金の試算」というツールを使ってみてください。
入力する事項は自宅と施設のどちらに住むか、要介護度、受けたいサービスで、サービス名の横にある「?」をクリックするとサービスの説明が出てくるので、初めて使う人でも使いやすいよう配慮されています。
試算金額は自己負担金額と介護サービス費用の試算額両方が表示されるため、参考にして介護サービスをどのくらい利用するかを考えてみましょう。
参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索「サービスにかかる利用料」
参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス概算料金の試算」
区分支給限度基準額が適用されるサービスとされないサービス
区分支給限度基準額が適用されるサービス | 区分支給限度基準額が適用されないサービス |
・訪問介護 | ・居宅療養管理指導 |
サービスの種類 | 理由 |
・特定施設入居者生活介護 | ・他のサービスを組み合わせて利用する必要がないため |
・居宅療養管理指導 | ・1ヵ月の提供回数の上限と1回の単位数が決まっているため |
要介護3の人の介護保険サービスの利用実態
厚生労働省が2021年に発表した「令和3年度 介護給付費等実態統計」に基づき、居宅サービス、地域密着型サービス、施設サービスでの利用実態を見ていきましょう。
居宅サービスでの利用実態
訪問介護におけるサービスの利用割合は次の通りです。
訪問介護におけるサービスの種類 | 割合 |
身体介護 | 68.5% |
身体介護と生活援助 | 34.8% |
生活援助 | 40.0% |
通院等乗降介助 | 7.3% |
また通所介護・通所リハビリテーションにおける、要介護1~要介護5の人を100%とした場合の利用割合は次の通りです。
| 通所介護 | 通所リハビリテーション |
要介護3 | 17.3% | 17.5% |
地域密着型サービスでの利用実態
| 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | 25.3% | 25.1% | 18.7% | 18.7% | 12.3% |
夜間対応型訪問看護 | 12.4% | 25.0% | 22.5% | 21.5% | 18.6% |
地域密着型通所介護 | 40.5% | 30.0% | 16.2% | 9.0% | 4.3% |
地域密着型特定施設入居者生活介護(短期利用以外) | 18.9% | 24.2% | 22.3% | 22.0% | 12.6% |
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | 0.8% | 2.2% | 25.0% | 41.0% | 31.1% |
複合型サービス | 15.3% | 20.0% | 19.7% | 22.7% | 22.3% |
しかし、入所定員が30人未満の特別養護老人ホームで地域や家族との結び付きを大切にしながら介護を受けられる、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護では要介護3の人が利用割合の25%を占めており、人気が高いサービスだと言えるでしょう。
施設サービスでの利用実態
| 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
介護老人福祉施設 | 1.0% | 2.9% | 26.1% | 40.4% | 29.6% |
介護老人保険施設 | 12.6% | 19.0% | 24.2% | 27.8% | 16.3% |
介護療養型医療施設 | 1.7% | 3.0% | 8.6% | 37.2% | 49.5% |
介護医療院 | 2.2% | 3.9% | 10.1% | 38.7% | 45.0% |
参考:厚生労働省「令和3年度 介護給付費等実態統計の概況(令和3年5月審査分~令和4年4月審査分)」
まとめ
この記事も参考にして、要介護3の人の現状に合った介護サービスを見つけ、本人のQOLの向上に役立ててみてください。






