社会福祉協議会とは?仕事内容から働くにはどうすればよいかまで詳しく解説

この記事では社会福祉協議会の事業内容から就職する方法まで詳しく解説します。
社会福祉協議会とは?
社会福祉協議会には次の3種類の組織があります。
社会福祉協議会の種類 | 概要 | 設置数 |
市区町村社会福祉協議会 | ・地域の多様な福祉ニーズに応えるのを目的とした活動を行う | ・1825ヵ所 |
都道府県社会福祉協議会 | ・47都道府県での社会福祉の充実を目指した活動を行う | ・67ヵ所 |
全国社会福祉協議会(全社協) | ・都道府県社会福祉協議会の連合会としての役割を持つ | ・1ヵ所 |
参考:e-GOV法令検索「社会福祉法」
参考:社会福祉法人 全国社会福祉協議会「全国社会福祉協議会とは」
参考:社会福祉法人 全国社会福祉協議会 地域福祉部「社会福祉協議会の組織・事業・活動について」
社会福祉協議会と社会福祉法人の違い
社会福祉事業は第1種と第2種の2つに分類されます。
社会福祉事業の種類 | 規定する法律 | 事業の内容 |
第1種 | 生活保護法 | ・救護施設、更生施設、生計困難者に無料または低額な料金で入所してもらい生活の扶助を行うことを目的とする施設を経営する事業 |
児童福祉法 | ・乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、障がい児入所施設、情緒障がい児短期治療施設、児童自立支援施設を経営する事業 | |
老人福祉法 | ・養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホームを経営する事業 | |
障害者総合支援法 | ・障がい者支援施設を経営する事業 | |
売春防止法 | ・婦人保護施設を経営する事業 | |
生活保護法 | ・授産施設を経営する事業 | |
第2種 | ー | ・生計困難者に対して、衣食住、日常の生活必需品もしくはこれらにかかる金銭を与え、生活に関する相談を受ける事業 |
生活困窮者自立支援法 | ・認定生活困窮者就労訓練事業 | |
児童福祉法 | ・障がい児通所支援事業、障がい児相談支援事業、児童自立生活援助事業、放課後児童健全育成事業、子育て短期支援事業、乳児家庭全戸訪問事業、養育支援訪問事業、地域子育て支援拠点事業、一時預かり事業、小規模住宅型児童養育事業、小規模保育事業、病児保育事業、子育て援助活動支援事業・授産施設、保育所、児童厚生施設、児童家庭支援センターを経営する事業および児童の福祉の増進について相談を受ける事業 | |
認定こども園設置法 | ・幼保連携型認定こども園を経営する事業 | |
母子父子寡婦福祉法 | ・母子家庭日常生活支援事業、父子家庭日常生活支援事業、寡婦日常生活支援事業 | |
老人福祉法 | ・老人居宅介護等事業、老人デイサービス事業、老人短期入所事業、小規模多機能型居宅介護事業、認知症対応型老人共同生活援助事業、複合型サービス福祉事業 | |
障害者総合支援法 | ・障害福祉サービス事業、般相談支援事業、特定相談支援事業、移動支援事業・地域活動支援センターまたは福祉ホームを経営する事業 | |
身体障害者福祉法 | ・身体障害者生活訓練等事業、手話通訳事業、介助犬訓練事業、聴導犬訓練事業・身体障害者福祉センター、補装具製作施設、盲導犬訓練施設、視聴覚障害者情報提供施設を経営する事業および身体障がい者の更生相談を受ける事業 | |
知的障害者福祉法 | ・知的障がい者の更生相談を受ける事業 | |
ー | ・生計困難者のために、無料または低額な料金で簡易住宅を貸し付け、または宿泊所その他の施設を利用させる事業 | |
ー | ・生計困難者のために、無料または低額な料金で診療を行う事業 | |
介護保健法 | ・生計困難者に対して、無料または低額な費用で介護老人保健施設を利用させる事業 | |
ー | ・隣保事業(福祉的配慮を必要とする地域の住民に対し無料または低額な料金で福祉サービスを提供する事業) | |
ー | ・福祉サービス利用援助事業 | |
ー | 第1種社会福祉事業と第 2種社会福祉事業の事業に関する連絡または助成を行う事業 |
社会福祉協議会も社会福祉法人も社会福祉法に基づいて設立されている非営利団体ですが、役割に大きな違いがあるとわかります。
参考:e-GOV法令検索「社会福祉法」
参考:全国社会福祉法人経営者協議会「社会福祉法人てなに?」
社会福祉協議会と市役所の違い
また市役所は地方公務員の1つなので、働くには各地方自治体が行う市役所職員採用試験に合格する必要があるのも覚えておきましょう。
社会福祉協議会の事業内容
このことも踏まえて、社会福祉協議会が地域の福祉に関する課題解決のためにどのような事業を行っているのかを見ていきましょう。
地域福祉活動や地域作りの推進
活動の種類 | 概要 |
交流の場や居場所作り | ・地域を拠点に住民とボランティアが協力して行う仲間作り活動 |
見守り活動 | ・高齢者や障がい者に対して近隣の住民が見守りや援助を行う |
住民主体の生活支援サービス | ・日常生活での助け合い活動で心理的な抵抗をなくすため低額だが有償で行われる |
当事者組織の立ち上げや支援 | ・似た境遇を持つ人同士が相互援助活動を行う |
住民の活動拠点作り | ・専任スタッフやボランティアが常駐する活動拠点作り |
地域福祉を推進する住民組織の支援 | ・地域ごとの生活課題を解決する活動に取り組む組織作り |
地域福祉活動計画作り | ・地域住民や団体の福祉活動計画作り |
また福祉ビジョン2020においても、さらに地域共生社会への理解を広げ、参加を促進する取り組みが行われることとなっているのです。
相談支援や権利擁護
活動の種類 | 概要 |
福祉総合相談・専門相談 | ・相談の一次窓口となり適切な支援機関を紹介する |
生活福祉基金貸付事業 | ・低所得者、高齢者、障がい者を経済的に支援し在宅福祉と社会参加を目的とした貸付制度で、都道府県社会福祉協議会が実施主体、市区町村社会福祉協議会が窓口になる |
日常生活自立支援事業 | ・認知症の高齢者、知的障がい者、精神障がい者などが地域で自立した生活ができるよう、契約に基づき福祉サービスの利用や日常的な金銭管理の援助を行う |
権利擁護センター・法人後見 | ・成年後見制度の利用相談や市民後見人の育成、支援を行う |
生活困窮者自立支援 | ・自立相談支援事業、家計改善支援事業、就労準備支援事業などを行う |
各種相談支援事業 | ・地域包括支援センター、基幹相談支援センターの活動 |
介護や生活支援サービス
・居宅介護支援
・訪問介護
・通所介護
・訪問入浴介護
・地域密着型通所介護
・認知症対応型通所介護
・短期入所生活介護
福祉ビジョン2020年においては、さらに進む少子高齢化に向けて介護サービスを支える人材の確保・育成、定着や、サービスの質と効率性の向上を図ることとなっているのです。
ボランティアや市民活動センター
・ボランティアに関する相談やマッチング
・ボランティアの養成
・ボランティアグループやNPOの支援
・福祉教育
ボランティアや市民活動において社会福祉協議会は地域の企業や大学などど連携・協働を行っていますが、福祉ビジョン2020においては今後も地域の保健・福祉・医療・教育関係者や企業・NPO法人・ボランティアなどの調整役となり、更に連携・協働を進めるとしているのです。
災害対応や被災者支援
・災害ボランティアセンターの設置
・生活支援相談員の派遣
福祉ビジョン2020においても平時から地域住民に被災者支援への理解を求め、災害発生時から復興期の災害福祉支援ネットワークの構築、配慮を要する避難住民への福祉的支援を担う「災害派遣福祉チーム(DWAT)」の組織化など、さまざまな取り組みが計画されているのです。
参考:社会福祉法人 全国社会福祉協議会 地域福祉部「社会福祉協議会の組織・事業・活動について」
参考:社会福祉法人全国社会福祉協議会「全社協 福祉ビジョン2020~ともに生きる豊かな地域社会の実現をめざして~」
社会福祉協議会の職員の現状
福祉ビジョン2020年で公表された内容では、市区町村社会福祉協議会についてのデータは次のようなものでした。
項目 | データ |
職員数の合計 | ・13万1,236人 |
正規職員と非正規職員の割合 | ・3:7(正規職員のうち2割は兼務) |
担当する職務ごとの職員の割合 | ・介護保険サービス担当職員 45% |
また都道府県社会福祉協議会のデータは次の通りです。
項目 | データ |
職員数の合計 | 4,185人 |
正規職員の割合 | 45.3% |
非正規職員の割合 | 54.7% |
これらのデータから、社会福祉協議会で働く人は非正規職員の方が多いことと、正規職員でも兼務している人の方が多いことから、正規職員として就職した場合仕事はかなり忙しいと想定できるでしょう。
参考:社会福祉法人全国社会福祉協議会「全社協 福祉ビジョン2020~ともに生きる豊かな地域社会の実現をめざして~」
社会福祉協議会で働くには
そのため、募集要項や応募資格なども各社会福祉協議会のホームページから確認しなければなりません。
正規職員と非正規職員だけではなく職種ごとに募集をかけている場合が多いので、募集要項にはしっかりと目を通しておきましょう。
また資格基準を設けていることもあるため、次のような福祉系の資格を持っていると応募できる幅が広がります。
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・介護福祉士
・介護支援専門員
・保健師
・看護師
・准看護師
地域の福祉を支えるため、やりがいのある仕事に取り組みたい人は社会福祉協議会に応募してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事も参考にしてさらに社会福祉協議会への理解を深め、採用試験に挑戦してみてください。






