動物介護士とは?ペット介護士との違いや仕事内容まで詳しく解説

横になる犬
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動物介護士とはどんな仕事でしょうか。
将来動物を介護する仕事に就きたいと思うようになったけれど、詳しい仕事内容やどんな資格を取ればいいのかよくわからず不安だという人はいませんか?

この記事では動物介護士とペット介護士の違いや、仕事内容まで詳しく解説します。

ペット介護士とは?

ペットと女性1
ペット介護士とはペット業界で働くための資格の1つでもありますが、病気や高齢化で介護が必要になったペットのケアをする仕事の総称としても使われます。

2022年に一般社団法人ペットフード協会が発表した「令和4年全国犬猫飼育実態調査」によると、犬と猫の平均寿命は次のような結果でした。

平均寿命

2010年

2015年

2020年

2022年

13.87才

14.50才

14.48才

14.76才

14.36才

15.43才

15.45才

15.62才

2010年と2022年の結果を比較すると、犬は0.89才、猫は1.26才と平均寿命が伸びています。

この結果を人間の年齢に換算すると次のようになります。

 

13才

14才

15才

小型犬~中型犬

68才

72才

76才

大型犬

96才

103才

110才

68才

72才

76才

ペット介護士の仕事内容

ペット介護士の仕事内容は大きくわけて2つあるので、それぞれご紹介します。

項目

具体例

ペットの介護

・年齢を重ねて自力での生活が困難になったペットの介護を飼い主と一緒に、または代わって行う

・食事、栄養管理

・排泄の世話

・しつけ

・リハビリテーションの補助

・足腰のトレーニング

・散歩などの運動管理

・シャンプー、爪切り、ブラッシングなどのグルーミング

・寝たきりのペットの褥瘡予防のためのマッサージ、体位交換・認知症の症状への対応

・通院時の診療補助

・記録などの事務作業

アドバイザー

・知識や経験を活かして飼い主の悩みや相談に対してアドバイスをする

・飼い主の心の健康が維持できるようサポートする

ペットの介護においてはペットそのものをサポートするのが役割ですが、アドバイザーとしては飼い主の課題に対し気づきを与え、解決に導くカウンセラーの役割も必要となるでしょう。

ペット介護士の職場

ペット介護士が働くことのできる主な職場は次の通りです。

・動物病院
・動物保護施設
・ペットホテル
・ペットショップ
・ペットサロン
・ペットシッター
・老犬ホーム
・老猫ホーム


ペットの高齢化が進んでいる背景から、ペット介護士の活躍の場はさらに広がることが予想されます。

ペット介護士になるための資格

ペットと女性2
2023年4月現在、ペット介護士として仕事をするのに資格は必須ではありませんが、動物の命を預かり、飼い主の心をサポートする役割を果たすためには幅広い専門知識が必要です。

ペット介護士の仕事に就くのに有利になる民間資格を7つご紹介します。

ペット介護士

ペット介護士とは犬や猫が老後も元気で暮らせるようにするのを目的に、犬と猫の体や行動の特徴から健康管理、応急処置の方法、しつけ方、グルーミングまで幅広い知識と技能を身につけられる資格です。

ペット介護士の資格の概要は次の通りです。

項目

概要

資格認定元

世界の名犬牧場(群馬県にあるドッグコミュニティパーク)とがくぶんの連名

資格認定レベル

・ペットのしつけ、健康管理、グルーミング、獣医師の補助を中心に、ペットに生じた課題に対するサポートができる知識を持ち、実践できる

資格取得方法

・認定講座「ペット介護士養成講座」を受講し、認定試験を兼ねた最終課題に合格する

資格取得までにかかる目安の期間

・6ヵ月

受講金額

・39,900円(税込)

資格更新費用

・なし(初回のみ、認定証交付料として6,600円+発行事務手数料440円が必要)

資格を取得するメリット

・ペットの健康管理やケアができる

・ペットを理解したしつけができる

・ペット業界での就業に役立つ

・ペットが問題行動を起こす理由が理解できる

独学が可能か

・認定講座受講後認定試験に合格するのが資格取得条件なので難しい

ペット介護士の資格は、初心者からペットシッターを目指す人、既にペット業界で働いていてスキルアップを目指す人などにおすすめです。

参考:がくぶん「ペット介護士(動物介護士)資格講座」

動物介護士

動物介護士とは老犬・老猫などシニア期を迎えた動物に関する基礎知識から、介護や病気などに関する幅広い専門知識を身に着けるのを目的とする資格です。

動物介護士の資格の概要は次の通りです。

項目

概要

履修内容

・ペットにおけるシニア期の基礎知識

・シニア期の介護に関する基礎知識

・シニア期の病気の基礎知識

受験資格

・一般財団法人日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関(資格のキャリカレ)が行う教育訓練において全カリキュラムを終了した人

受講金額

・動物介護士&動物介護ホーム施設責任者の一括講座50,600円(税込)

資格取得までにかかる目安の期間

・4ヵ月

資格取得方法

・カリキュラム終了後随時在宅受験(テキストを見ながら受験可能)

・得点率70%以上で合格

・合否結果は答案受付後約1ヵ月で送付

・不合格の場合何度でも再挑戦可能

受験料

・5,600円(税込)

資格を取得するメリット

・動物介護ホームで即戦力として働ける

・獣医師から直接指導を受けて知識を身に着けられる

・スクーリング研修制度を有料で利用できる

・講師への質問は何度でも無料なので理解が深まる

独学が可能か

・受験資格が指定教育機関での全カリキュラム終了なので難しい

動物介護士は獣医師から指導を受けて深い知識を身に着けたい人や、資格は取得したいけれど試験が苦手で不安がある人におすすめです。

参考:一般財団法人日本能力開発推進協会「動物介護士」

ペット介護インストラクター

ペット介護インストラクターは犬や猫の介護に関する基本的な知識を持ち、それを指導できるようになることを目的とした資格です。

ペット介護インストラクターの資格の概要は次の通りです。

項目

概要

履修内容

・小型犬、中型犬、大型犬、猫の介護についての知識

・ワクチン接種と狂犬病の予防注射について

・犬と猫の排泄について

・犬と猫の食事について

・嘔吐をした時の対処法

・散歩や外出の方法

・車椅子、ペット用カートの活用方法

・視力、聴力低下時の対処法

・威嚇行動、徘徊行動、夜鳴きへの対処法

・留守番の方法・流動食について

・誤嚥事故の仕組みと対策・室内環境の整え方(照明や空調)

受験資格

・日本インストラクター技術協会が指定する認定教育機関(諒設計アーキテクトラーニングSARAスクールジャパン)が行う講座を受講した人

受講金額

・犬猫介護アドバイザー、ペット介護インストラクターの一括講座

①諒設計アーキテクトラーニング 基本講座 59,800円スペシャル講座 79,800円

②SARAスクールジャパン基本コース 59,800円プラチナコース 79,800円

資格取得までにかかる目安の期間

・6ヵ月(最短2ヵ月)

資格取得方法

・在宅受験し70%以上の評価で合格

・日本インストラクター技術協会が指定した試験期間内に解答し提出期限までに返却用の封筒で解答用紙を送付する

受験料

・10,000円(税込)

資格を取得するメリット

・ペットの介護の知識が身に着くだけではなく自宅やカルチャースクールで講師活動もできる

・最短2ヵ月で資格が取得できる

独学が可能か

・日本インストラクター技術協会では受験資格を指定していないがテキストの販売を行っていないため認定教育機関の講座受講が必要になる

ペット介護インストラクターは、ペット介護士として現場で仕事をするだけではなく、将来的に講師としても活動したい人におすすめです。

参考:日本インストラクター技術協会「ペット介護インストラクター(動物介護資格)」

犬猫介護アドバイザー

犬猫介護アドバイザーは犬と猫の介護に関する専門知識を持ちペット介護士として現場で仕事ができるようになることを目的とした資格です。

犬猫介護アドバイザーの資格の概要は次の通りです。

項目

概要

履修内容

・犬や猫が寝たきり状態になった時の対応について

・床ずれ(褥瘡)とは

・ミョウバン水を用いたお手入れ方法

・目ヤニや鼻水のお手入れ方法

・水分補給の方法

・強制給餌の方法

・給餌を拒む場合の対処法

・点滴による栄養補給の方法

・刺激による排泄介助の方法

・犬、猫用オムツの選び方と活用法

・排泄後のお手入れと消臭対策

・人畜感染症の予防対策

・介護マッサージの方法

受験資格

・日本生活支援環境協会が指定する認定教育機関(諒設計アーキテクトラーニングSARAスクールジャパン)が行う講座を受講した人

受講金額

・犬猫介護アドバイザー、ペット介護インストラクターの一括講座

①諒設計アーキテクトラーニング 基本講座 59,800円スペシャル講座 79,800円

②SARAスクールジャパン基本コース 59,800円プラチナコース 79,800円

資格取得までにかかる目安の期間

・6ヵ月(最短2ヵ月)

資格取得方法

・在宅受験し70%以上の評価で合格

・日本生活支援環境協会が指定した試験期間内に解答する

受験料

・10,000円(税込)

資格を取得するメリット

・犬と猫の介護の基本が身に着く

・最短2ヵ月で資格が取得できる

独学が可能か

・日本生活環境支援協会では受験資格を指定していないがテキストの販売を行っていないため認定教育機関の講座受講が必要になる

犬猫介護アドバイザーは犬と猫の介護における専門知識を短期間で身に着けたい人におすすめです。

参考:日本生活環境支援協会「犬猫介護アドバイザー」

老犬介護士

老犬介護士は犬の老化に伴う生活環境の工夫や健康チェック、応急処置について学び犬の老いに備える技術を身に着けるのを目的とした資格です。
老犬介護士の資格の概要は次の通りです。

項目

概要

履修内容

・いぬとひと・犬が老化を迎える前にできること

・包帯と投薬

・トレーニング

・応急処置(止血、熱中症、低体温症、誤飲、感電、心肺蘇生)

・老化の症例

・犬の認知症

・生活環境の見直し

・健康管理

・犬の介護用品

・多頭飼育のススメ

・終末介護

・ペットロス症候群とは

・ドッグトレーニングの基本

受験資格

①マスターライセンス「老犬介護士養成専門講座」修了者で、認定課題で一定水準の知識、技能を満たした人

②インストラクターライセンスマスターライセンスを取得し、実技スクーリングに参加した人

受講金額

(2023年4月30日までのキャンペーン価格)82,500円(税込)

資格取得までにかかる目安の期間

5ヵ月

資格取得方法

①マスターライセンス通信講座課程を修了すると資格認定証が発行される②インストラクターライセンス実技スクーリング修了後資格認定証が交付される

受験料・認定証交付料

①マスターライセンス0円・6,112円(税込)

②インストラクターライセンス5,500円(税込)・8,250円(税込)

資格を取得するメリット

・動物看護師が現場で得たノウハウをそのまま学べる

・犬の老化にいち早く気づいて適切な対処ができる

独学が可能か

・一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会では教育機関を指定していないが学べるのはペット資格通信専門校日本ケンネルカレッジとなるので独学は難しい

老犬介護士は犬の介護を専門的に行いたい人や、犬の老いを理解し早めに備えができるようになりたい人におすすめです。

参考:一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会「資格検定・認定証」

愛玩動物介護士

愛玩動物介護士は、犬や猫の一生の半分を占めるシニア期を健やかに過ごすための介護方法について学ぶのを目的とした資格です。

愛玩動物介護士の資格の概要は次の通りです。

項目

概要

履修内容

・飼い主がシニア期に備えるために必要な準備

・老化で起こる変化

・高齢動物に見られる病気

・高齢動物と癒しの時間を過ごす方法

・介護の仕方・最後の看取り方、見送り方

受験資格

・一般社団法人全日本動物専門教育協会が行う愛玩動物介護士認定講座を受講した人

受講金額

・60,000円(税込)

資格取得までにかかる目安の期間

・最大1年間

資格取得方法

・愛玩動物介護士認定講座を受講後認定試験の回答を送付して70点以上であれば合格

資格を取得するメリット

・獣医師が監修したテキストでペットの老化について正しく学べる

・動物の看取りについて学べる

・教材に床ずれ防止

・防水クッションがついてくるので実際に使いながら学べる

独学が可能か

・受験資格が一般社団法人全日本動物専門教育協会が行う愛玩動物介護士認定講座を受講した人となっているため難しい

愛玩動物介護士はペットの老化から看取りまで長く続く介護を俯瞰して学びたい人におすすめです。

参考:一般社団法人全日本動物専門教育協会「愛玩動物介護士認定講座」

動物介護ホーム施設責任者

動物介護ホーム施設責任者は、動物介護施設を開設、運営するために必要な設備や管理方法などの専門的な知識を持つのを目的とした資格です。

動物介護ホーム施設責任者の資格の概要は次の通りです。

項目

概要

履修内容

・動物介護施設に必要な設備・施設管理に関する基礎知識

・動物介護施設運営に関する基礎知識

受験資格

・一般財団法人日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関(資格のキャリカレ)が行う教育訓練において全カリキュラムを終了した人

受講金額

・動物介護士&動物介護ホーム施設責任者の一括講座50,600円(税込)

資格取得までにかかる目安の期間

・4ヵ月

資格取得方法

・カリキュラム終了後随時在宅受験(テキストを見ながら受験可能)

・得点率70%以上で合格

・合否結果は答案受付後約1ヵ月で送付

・不合格の場合何度でも再挑戦可能

受験料

・5,600円(税込)

資格を取得するメリット

・動物介護ホーム運営というビジネスに役立つ知識が得られる

・24時間ケア体制のある施設、獣医師のいる施設、デイケア、訪問介護などさまざまな施設について学び運営時の参考にできる

独学が可能か

・受験資格が指定教育機関での全カリキュラム終了なので難しい

動物介護ホーム施設責任者は自分でビジネスを立ち上げ、将来的に動物介護施設の運営に携わりたい人におすすめです。

参考:日本能力開発推進協会「動物介護ホーム施設責任者」

ペット介護士の給料と将来性

図
ペット介護士の給料は正社員で13万円~15万円、アルバイトで時給900円程度と言われています。

しかし2022年に株式会社矢野経済研究所が発表した日本国内のペットビジネスに関する調査結果によると、2021年度のペット関連総市場規模は前年比+1.8%増の1兆7,187億円と推計されたのです。

また飼い主がペットの健康管理に用いるケア用品の需要なども高まっているため、今後もペット関連総市場は拡大傾向にあると予測されています。

このことから、ペット介護士の給料は今は決して高いとは言えませんが、将来性は十分見込める伸びしろのある職業だと言えるでしょう。

参考:株式会社矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査を実施(2022年)」

まとめ

腕を舐める猫
ペット介護士とは病気や高齢化で介護が必要になったペットのケアをする仕事の総称ですが、資格を取得することで現場ですぐに活かせる知識や技術を身に着けることができるでしょう。

この記事も参考にして、ぜひ自分のやりたい仕事に合った資格を取得しペットの介護に取り組んでみてください。
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※掲載情報は公開日あるいは2023年06月05日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。
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