介護施設の夏祭りにピッタリな企画をご紹介!企画書の書き方から実行時の注意点まで詳しく解説します

風鈴と祭りのうちわ
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介護施設で行う夏祭のおすすめの企画とは?
介護施設のレクリエーション担当として夏祭り企画をすることになったけれど、初めて担当になったので何から始めればよいかわからず困っている人はいませんか?

この記事では、介護施設でイベントを行う時の事前準備から夏祭り企画開催後の見直しまで詳しく解説します。

介護施設でイベントを行う時に必要な事前準備とは ?

企画書とパソコン
介護施設でイベントを行う時には、夏祭り企画に限らずどのような事前準備が必要なのでしょうか。

3つご紹介します。

レクリエーション企画の3原則

介護施設では夏祭り企画などのイベントをレクリエーションとして開催します。

レクリエーションを企画する時には大切にしなければならない企画の3原則があります。

項目

概要

目的設定の原則

・目的と願いをはっきりさせる

参加者中心の原則

・参加者の欲求(したいこと)をつかみ実現させる

喜び共有の原則

・みんなで喜び合えるような工夫をする

レクリエーションの目的をはっきりさせ、参加者自身が開催を望み実行後喜んでくれる企画を作るようにしましょう。

一度企画を作ったら、企画の3原則を守った企画になっているかを確認することが大切です。

企画を6W2Hで整理する

MECEとは、Mutually(お互いに)、Exclusive(重複せず)、Collectively(全体に)、Exhaustive(もれがない)の頭文字を取った言葉で、「もれなくダブりなく」という意味を持ちます。

企画のアイデアが浮かんだら、このMECEの考え方に基づいてもれなくダブりなく整理するため、「6W2H」の方法で具体化します。

6W2Hの言葉の意味は次の通りです。

6W2H

意味

WHO・1

誰が

WHO・2

誰を

WHAT

何を

WHEN

いつ

WHERE

どこで

WHY

なぜ行う

HOW

どのように

HOW MUCH

いくら

企画のアイデアに対して6W2Hの問いかけを行うと、アイデアの内容が具体的に整理され、実現可能かどうかの判断ができます。

6W2Hに基づいた具体的な問いかけの例は次の通りです。

6W2H

問いかけの例

WHO・1(誰が)

①レクリエーションを誰が進行するのか?

②誰が何人で進行を援助するのか? 

③参加者が多い場合誰がサポートをするのか?

WHO・2(誰を)

①どの事業所や施設を対象とするのか? 

②誰を参加者とし人数はどのくらいにするのか?

③障がいの有無に関わらず参加できるか?④喜んでもらえる性別や年齢層は?

WHAT(何を)

①個別レクリエーションと集団レクリエーションのどちらに当てはまるのか?

②何をメインでどのような内容で行うのか? 

③具体的に何をどのような手順で進めるのか?

WHEN(いつ)

①レクリエーションを行う季節や日時はいつなのか? 

②所要時間はどれくらいか?

WHERE(どこで)

①レクリエーションをどこで行うのか?

②レクリエーションを行うにはどのくらいのスペースが必要か?(寸法を計測して具体的な数値で回答する)

WHY(なぜ行う)

①レクリエーションを行う目的は何か?

②参加者にどんな喜びや楽しさをもたらすのか?

③参加者にとってのメリットは?④事業所や施設のレクリエーションをする目的に適っているか?

HOW(どのように)

①どのような方法で行うのか?

②どのようなタイムスケジュールで行うのか?

③どのような準備が必要か?

HOWMUCH(いくら)

①予算や参加費はいくらかかるのか?

②備品は事業所や施設のものを使用できるか?

③決めた予算で実行できるプランか?

別レクリエーション、集団レクリエーションはレクリエーションの種類を表し、個人の趣味嗜好や要介護度に応じて行うレクリエーションを個別レクリエーション、集団で行うレクリエーションを集団レクリエーションと言います。

もし介護施設の夏祭り企画を6W2Hにあてはめてみてそれぞれの項目に空欄があると、実行した際に課題となって現れます。

介護施設の夏祭り企画をする際は、6W2Hの問いかけに全て回答できるアイデアを採用しましょう。

企画書の書き方

介護施設でイベントをレクリエーションとして行う際は、企画書を作成する必要があります。

企画書に記載する必要のある内容は、前の項目でご紹介した6W2Hの問いかけを活かして次のように埋めることができます。

企画書の項目

6W2H

概要

カテゴリ名

・カテゴリの例 

 料理、手芸、工芸、クラフト、絵、美容、ファッション、園芸、フラワーアレンジメント、書道、国語、外国語、音楽、体操、脳トレ、ゲーム、イベントな

レクリエーションタイトル

・WHY(なぜ行う)

・WHAT(何を)

・レクリエーションの特徴を短い言葉で表現してタイトルにする

・参加したくなるようなタイトルにする

レクリエーションの内容

・WHAT(何を)

・HOW(どのように)

・具体的な内容を箇条書きにする

・必要があれば画像を使う

会場レイアウト

・WHERE(どこで)

・備品の配置や人のいる場所をレイアウト図で表現する

目的

・WHY(なぜ行う)

・内容がぶれないよう1つに絞る

対象者

・WHO・2(誰を)

・要介護度や障がいの内容、楽しめる内容かどうかを考慮して対象者を決める

当日のタイムスケジュール

・WHEN(いつ)

・HOW(どのように)

・準備の時間も含めて時系列で記入する

・レクリエーションの内容と照らし合わせてもれがないか確認する

予算

・HOW MUCH(いくら)

・企画書の内容を実行するのにかかる具体的な費用を記入する

参加人数

・WHO・2(誰を)

・参加人数を記入する

必要スペース

・WHERE(どこで)

・できるだけ事前に寸法を測り、長さや奥行を具体的な数値で記入する

準備物

・HOW(どのように)

・企画書の内容を実行するのに必要な備品を全て記入する

連絡・注意事項

・WHO・1(誰が)

・HOW(どのように)

・上記の項目で記載しきれなかったな内容を記載する

企画書を作成する際は文章を簡潔で短くまとめるようにし、必要があれば画像なども使用してわかりやすく伝えることを意識しましょう。

参考:レクリエーション介護士2級 公式テキスト

介護施設の夏祭り企画でおすすめの出し物

阿波踊りを踊る人たち
介護施設の夏祭り企画でおすすめの出し物を3つご紹介します。

地域の盆踊り

夏祭りの出し物としては定番の盆踊りですが、地域性に目を向けると参加者にさらに喜んでもらえるイベントとなるでしょう。

盆踊りの起源は1,000年前と言われ、ご先祖様を弔い豊作祈願をするのが目的とされています。

日本全国、地域別にそれぞれの成り立ちや特徴を持つので、参加者が住む地域の盆踊りを介護施設の夏祭り企画として行うと喜んでもらえるのではないでしょうか。

主な地域の盆踊りの特徴をご紹介します。

盆踊りの種類

特徴

公式サイト

西馬音内(にしもない)の盆踊り

・日本三大盆踊りの1つで約700年前に生まれる 

・国の重要無形民俗文化財・編み笠や彦山頭巾を身に着けて踊る 

・楽器は笛、大太鼓、小太鼓、三味線、鼓、鉦を使い、地口や甚句の歌い手が加わる

羽後町観光物産協会「西馬音内盆踊り」

郡上(ぐじょう)おどり

・日本三大盆踊りの1つで約400年の歴史がある 

・国の重要無形民俗文化財 

・毎年30万人以上が浴衣に下駄をはいて全国から踊りに集うため「見るおどり」ではなく「踊るおどり」と言われる

岐阜の旅ガイド「郡上おどり」

阿波踊り

・日本三大盆踊りの1つで400年を超える歴史がある 

・町おこしの一環として全国各地で開催される

・徳島市には毎年8月12日から15日までの間、国内外から100万人を超える観光客が訪れる

徳島市「阿波踊り」

地域の盆踊りでよく使われている音源や衣装を取り入れて雰囲気作りを行うと、参加者の誰にとってもどこか懐かしさを感じさせる楽しいイベントとなるでしょう。

参考:一般社団法人日本盆踊り協会「盆踊りについて」

かき氷作り

夏祭りでは身近な食べ物のかき氷ですが、介護施設の夏祭り企画で行うならかき氷作りの体験をしてもらうのもよいでしょう。

手動かき氷機は昭和レトロな見た目のものが通販などで購入できるため、その中からあまり力を入れなくても作れるものを選びます。

かき氷シロップを何種類か準備して、作った後は好きな味で食べられるようにするのがおすすめです。

参加者の中に飲み込みが良くない人が含まれていた場合は、栄養士と相談の上でとろみをつけるなど安全に配慮して行いましょう。

射的

射的も介護施設の夏祭り企画では定番ですが、YouTubeなどでよく発信されている射的ができる遊技場などの雰囲気を参考にして飾り付けをすると、より参加者にとって懐かしい空間となるのではないでしょうか。

また割り箸と輪ゴムで鉄砲を作れば参加者が安全に遊ぶことができ、予算も削減できます。

景品は当たりやすいものと当たりにくいもののバランスを考え、的にするには意外なものなども混ぜておくと盛り上がるでしょう。

参考:YouTube「射的 昭和」検索結果

介護施設の夏祭り企画を実行する時の注意点

考える女性スタッフ
介護施設で夏祭り企画を実行する時の注意点を2つご紹介します。

参加者の安全に配慮する

介護施設での夏祭り企画を始めとしたレクリエーションを開催する時には、民法第644条に規定される注意義務が発生します。

注意義務とは、何かをするにあたって一定の注意を払わなければならない法的な義務を指します。

そのためレクリエーションをする上では、注意義務違反にならないよう予測できる損害を回避する「結果回避義務」、結果の発生を予測しなければならない「予見義務」の2つが発生するのを忘れてはいけません。

具体的にはあらかじめ事前の危険を予見し、回避するために次のことをチェックしましょう。
・会場の床に凹凸や穴、突起物はないか
・会場の床が水や油で汚れていないか
・壁の家具や物品は倒れてこないか
・手や足が挟まる隙間が周辺にないか
・コーナーなどに角や出っ張りはないか
・天井から落下する危険のあるものはないか

参加者が安全・安心にレクリエーションを楽しむためにも、上記のチェック項目で問題があった際に「見ないふり」「見過ごし」「黙認」をしないことが大切です。

参考:e-GOV法令検索「民法」

職員の出し物参加を強制しない

2018年に厚生労働省の雇用環境・均等局はパワーハラスメントの定義を次の①~③の要素をいずれも満たすものとしました。

①優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、または就業環境を害すること

もし介護施設の夏祭り企画で上司が部下に出し物参加を強制した場合、上司という優越的な地位に基づき、業務の適正な範囲を超え、相手に精神的な苦痛を与えるため上記の定義に当てはまり、パワーハラスメントと認定される可能性があります。

介護の現場における職員同士の信頼関係を損ねないためにも、出し物参加を強制するのはやめましょう。

参考:レクリエーション介護士2級 公式テキスト
参考:厚生労働省 雇用環境・均等局「パワーハラスメントの定義について」

介護施設の夏祭り企画実行後の見直し

振り返りと書かれたメモ
介護施設で夏祭り企画を実行した後は、記録表の作成とともに評価を行うことが大切です。

記録表には次のような評価項目を作り内容を記載しましょう。
・目標の達成度
・参加者の反応
・認知、課題遂行面
・身体的側面
・社交面
・活動適切度
・安全配慮
・場所
・スタッフの人数
・内容と参加人数が適正かどうか
・スタッフの説明の仕方

評価は数値で見える化し、誰が見てもわかりやすいように工夫します。

評価の結果を基にして、次のレクリエーションへと循環させる過程をA-PIEプロセスと言い、内容は次の通りです。

A-PIEプロセスの項目

概要

A=Assessment(アセスメント)

・参加者がどのような人が理解する

P=Planning(計画)

・目的を設定 

・活動を選択 

・スケジュール作り 

・準備・評価基準の設定

I=Implementation(実行)

・個別レクリエーション 

・集団レクリエーション

E=Evaluation(評価)

・目的の達成度 

・再アセスメントが必要かどうかの検討 

・計画、目的、活動選択の変更が必要かどうかの検討 

・実施方法の工夫や改善は必要か 

・個人の身体的側面、知的側面、情緒的側面、社会的側面における達成度

評価のフィードバックが次回のレクリエーションにおけるアセスメント、計画、実行に活かされ、循環する仕組みです。

介護施設で夏祭り企画を行ったら、来年に向けた改善点をA-PIEプロセスを踏むことで見出し、次回につなげていきましょう。

参考:レクリエーション介護士2級 公式テキスト

まとめ

灯っている提灯
介護施設の夏祭り企画はレクリエーションの1つとして行われるため、レクリエーションの3原則に合った企画をすることから始め、A-PIEプロセスを踏んで次回へとつなげることが大切です。

この記事も参考にして、ぜひ楽しい夏祭り企画を実行してみてください。
#介護施設夏祭り企画 #6W2Hとは #集団レクリエーション
※掲載情報は公開日あるいは2023年08月31日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。
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