介護の地域密着型サービスとは何か?サービスの特徴や種類をまとめました

わかりやすく解説!地域密着型サービスってどんなサービス?
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地域密着型サービスというものをご存知でしょうか?
超高齢化社会を迎えるこれからの日本において、重要な役割を持つ介護の取り組みのひとつです。

本コラムでは地域密着型サービスとはどういったサービスなのか、その特徴やサービスの種類についてわかりやすく解説していきます。

地域密着型サービスとは

地域密着型サービスとは、高齢者が中重度の要介護状態となっても、可能な限り住み慣れた地域で暮らしを継続するために創設された地域主体で提供される介護サービスの総称です。
2006年より始動しています。

このサービスができた背景や目的、サービスの特徴を見ていきましょう。

地域密着型サービスの目的・できた背景

地域密着型サービスの目的・できた背景には日本の少子高齢化や介護業界の人材不足があります。

総人口が年々減少する一方で介護が必要な高齢者、認知症高齢者の数は増加しており、65歳以上の人口は現在3600万人以上、2040年には約3900万人に達する見込みです。

ただでさえ人材不足の介護業界。
このまま高齢者介護の需要が増え続ければ、病院や施設の数、職員が不足して現場が機能しなくなることは目に見えています。

そこで誕生したのが地域包括ケアシステムや地域密着型サービスです。
在宅で暮らしながら、必要に応じて多様な介護サービスを利用できる仕組み作りが今進められています。

地域包括ケアシステムには、各地域が主体となって高齢者に医療・介護・予防・住まい・生活支援を包括的に提供することで、誰もが人生の最後まで自分らしい暮らしを送れるようにするというねらいがあります。

その中で地域密着型サービスは介護を必要とする高齢者の生活を支えるために欠かせないサービスとなっています。

<地域包括ケアシステムについて詳しくはこちら>
コラム「地域包括ケアシステムとはどんな制度?目的や構成要素を簡単に解説します」

地域密着型サービスの特徴

地域密着型サービス
繰り返しになりますが、地域密着型サービスは地域の高齢者が住み慣れた場所で安心して暮らせるように始まった介護サービスです。
そのため地域住民と交流が持てるような立地に所在し、通常の介護サービスよりも柔軟にサービスを提供することが特徴です。
小規模で運営しているところが多く、顔なじみの職員によるサービス提供が可能になります。

また、地域の実情に応じたサービス体制を整備するため市町村が指定・監督を行っています。

通常、居宅介護サービスなどを運営する場合には、厚生労働省が定める指定基準を満たした上で都道府県や政令市の指定を受ける必要がありますが、地域密着型サービスは市町村が主体になることで、各地域の実情に合わせた指定基準や介護報酬を設定することができるようになっています。

サービスの利用対象者

地域密着型サービスを利用できるのは次の条件をすべて満たす方です。

・原則65歳以上
・要介護認定を受けている方
・サービス事業者が所在する市町村に住民票がある方

一部例外として、特定疾病で要介護認定を受けている40~64歳の方も利用対象となります。

また介護度によって利用できるサービスが異なっており、要支援1・2の方は利用できないものもあります。

地域密着型サービスは運営推進会議が必須

運営推進会議とは、利用者の家族や地域住民の代表者らに対して、提供しているサービス内容を明らかにすることで事業所による利用者の「抱え込み」を防止し、サービスの質の確保を図ることを目的とした会議です。

介護保険法の「指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準」において定められており、地域密着型サービス事業者が自ら設置・開催・運営するものです。

運営推進会議のメンバーは、利用者や利用者のご家族、地域住民の代表者、事業所が所在する市町村の職員や地域包括支援センターの職員らで構成されます。

運営内容の透明性を確保するため、2~3ヶ月ないし半年に1回の頻度で開催されます。

地域密着型サービスの種類


<地域密着型介護サービス>
・小規模多機能型居宅介護

・看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

・夜間対応型訪問介護

・定期巡回・随時対応型訪問介護看護

・認知症対応型通所介護

・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

・地域密着型通所介護

・地域密着型特定施設入居者生活介護

・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護


<地域密着型介護予防サービス>
・介護予防小規模多機能型居宅介護

・介護予防認知症対応型通所介護

・介護予防認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

それぞれ簡単にご紹介していきます。

小規模多機能型居宅介護

施設への通いと宿泊、居宅への訪問サービスをひとつの事業所が提供します。
利用者は必要に応じて上記3つを組み合わせながら利用できる月額制のサービスです。

どのサービスも顔なじみの職員が対応することで利用者は安心して利用できます。

<詳しくはこちら>
◆小規模多機能型居宅介護(しょうたき)とはどんなサービス?わかりやすく解説します 

看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

小規模多機能型居宅介護に訪問看護のサービスが加わったものです。
主治医と連携しながら、通い、宿泊、訪問、医療処置を24時間365日提供します。

医療依存度の高い人や退院直後で状態が不安定な人向けのサービスです。

<詳しくはこちら>
◆看護小規模多機能型施設(かんたき)ってどんな施設?

夜間対応型訪問介護

夜間帯(夜10時から翌朝6時)の訪問介護サービスです。
ホームヘルパーが居宅を訪問し、排泄(オムツ)介助や体位変換などを行う「定期巡回」と緊急時の対応を行う「随時訪問」サービスを提供します。

独居や老老介護の高齢者でも24時間安心して暮らせるように整備された夜間帯専門の介護サービスです。

<詳しくはこちら>
◆夜間対応型訪問介護とは?夜勤のホームヘルパーに興味ある方必見! 

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

訪問介護と訪問看護を一体的に提供する24時間365日対応のサービスです。
月額制で、基本的には1回20分程度、1日複数回に渡って居宅訪問します。

食事や排泄介助などの身体介護に加えて、体調の管理や、服薬管理などを行います。

<詳しくはこちら>
◆定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?サービスの特徴や仕事内容を解説

認知症対応型通所介護

認知症と診断された方が利用できるデイサービスです。
サービス内容は食事や入浴など一般の通所介護と大きく変わりませんが、加えて認知症の進行緩和のレクリエーションやリハビリなどが実施されることが多いでしょう。

定員12名の小規模施設で、一人ひとりの利用者への個別ケアなど柔軟な対応が可能です。

<詳しくはこちら>
◆認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)とはどんなサービス?特色や仕事内容を解説

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症高齢者が専門スタッフの援助を受けながら1ユニット5~9名(定員9名)で共同生活をする小規模でアットホームな介護施設です。
利用者が同じ住まいの中で家事を分担したりレクリエーションを行いながら暮らすことで、認知症の症状緩和が期待できます。

認知症ケアの経験が豊富な職員がいたり、地域交流を取り入れている施設が多いことも特徴です。

<詳しくはこちら>
◆グループホームってどんな施設?特徴を解説します! 

地域密着型通所介護

定員が18名以下の小規模なデイサービスです。
少人数制であることで一人ひとりの利用者に柔軟な対応が可能です。
通常の通所介護(定員19名以上のデイサービス)よりも、費用は割高になります。

<詳しくはこちら>
◆地域密着型通所介護ってどんなサービス?役割や仕事内容をわかりやすく解説します

地域密着型特定施設入居者生活介護

食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを提供する小規模の介護型特定施設です。

指定を受けた定員29名以下の有料老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)、養護老人ホームが該当します。

<詳しくはこちら>
◆地域密着型特定施設入居者生活介護とはどんなサービス? 

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを提供する小規模の特別養護老人ホームです。

指定を受けた定員29名以下の特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)が該当します。

<詳しくはこちら>
◆地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(地域密着型特別養護老人ホーム)とは

地域密着型介護予防サービス

介護予防サービスには次の3つのサービスがあります。

・介護予防小規模多機能型居宅介護
・介護予防認知症対応型通所介護
・介護予防認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

これらは要支援1、2の高齢者が利用できるサービスです。

まとめ

地域密着型サービスについて解説しました。
介護を必要とする高齢者が可能な限り住み慣れた地域で暮らしを継続できるように支援するために、地域が主体となって提供する介護サービスです。

人材確保やシステムの構築、認知拡大など多くの課題がありますが、これからの日本の介護を支えるうえで欠かせないサービスとなるでしょう。


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