「介護職が続く人」とは?現状や続かない理由、仕事を続けるコツなどを解説

仕事を楽しんでいる男女の介護職
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「介護職が続く人はなぜ少ないのだろう・・・私も辞めたほうがよいのかな」と悩んでいる介護職はいませんか。
介護の仕事は好きなのに様々な事情で辞めている方が多くいます。
原因を理解してしっかり対策できたら、辞めなくてもすむかもしれません。
そこで今回は、介護職が続く人が少ない現状や理由、対策などについて解説します。

介護職が続く人が少ない現状とは

「介護職が続く人が少ないような・・・いつも人手不足で」と感じている方がいるかもしれません。
介護職が続く人は実際に少ないのでしょうか。
ここでは、公益財団法人 介護労働安定センターの調査をもとに、介護職の継続の現状について解説していきます。

10年以上介護職が続く人は全体の31.2%!

介護職が一つの法人(会社)で働く年数は短いと言えるかもしれません。
同調査によると、介護職の「今働いている法人の勤続年数」は以下の通りでした。
  • 3年未満:24.5%
  • 3年以上5年未満:15.6%
  • 5年以上7年未満:13.1%
  • 7年以上10未満:14.7%
  • 10年以上:31.2%
  • 無回答:0.8%
「終身雇用制」が定番の日本の法人(会社)において、10年以上勤務している介護職が全体の約3割しかいないのが現状です。
この結果から、「介護職が続く人が少ない!」と断言できます。
後ほどく詳しく解説しますが、介護職が続く人が少ない理由がいくつか存在します。

キャリアアップしている介護職は続いている

介護職を続けられるコツは後ほど詳しく解説しますが、同調査からキャリアアップしている介護職は長く続けられる傾向があることがわかります。
介護職・サービス提供責任者・介護支援専門員(ケアマネジャー)の、「今働いている法人での平均勤続年数」は以下のとおりです。
  • 介護職:7.8年
  • サービス提供責任者:9.1年
  • 介護支援専門員:8.8年
サービス提供責任者や介護支援専門員のほうが、介護職よりも平均勤続年数が長くなっています。
たった1〜2年ですが数字通りに受け止めてはなりません。
介護支援専門員には受験資格が、サービス提供責任者には資格要件があることを考えると、現在の法人への転職後の勤続年数と考えることもできます。
介護職以外の職種になってしまいますが、キャリアアップすることで、介護関連の仕事を継続することができるのです。

介護職が続く人が少ない理由とは

介護職が続く人が少ないという現状を数字上で確認できました。
それでは、なぜ続く人が少なくなるのかという理由について、ここでは解説していきます。

理由1:介護現場は人間関係がギクシャクする

介護現場は職員同士の連携が必要な職場であるため、ちょっとした考えた方の違いでも人間関係がギクシャクしてしまいます。
介護現場では一人で黙々とするような仕事はありません。
つねにほかの職員とコミュケーションを取り、連携を図って仕事を進めていきます。
そのため、職員の介護に対する考え方や仕事の進め方、職員の表現の正確さど、ちょっとしたことでもストレスを生んでしまうのです。
また、介護現場は認知症の利用者様対応といった、対利用者様でのストレスも抱えやすい職場です。
そのストレスを抱えた介護職がほかの職員への接し方がきつくなることで、介護現場の人間関係がさらにギクシャクしてしまいます。
これらの人間関係のギクシャクが、介護職が続く人を少なくさせている理由の一つなのです。

理由2:介護職の身体的負担が大きい

介護職は身体的負担が大きい職種です。
利用者様への食事・入浴・排泄の三大介助や、移乗介助、歩行介助など、介護職の身体的な負担が大きいことは明らかです。
また、入所施設に勤務する介護職は夜勤をしなければなりません。
一般的な夜勤の勤務時間は、前日の16時から翌朝10時までの16時間です。
この勤務時間内に2時間の休憩はありますが、16時間勤務の身体的負担を和らげるには少なすぎます。
さらに、近年の人手不足によって一人ひとりの介護職が抱える仕事量が増え、身体的な負担が大きくなっています
これらの介護職の身体的な負担の大きさも、介護職が続く人を少なくさせている理由になっているのです。

理由3:給料が低い

最後の理由は介護職の給料が安いことです。
令和3年(2021年)に介護職が組織するの労働組合である日本介護クラフトユニオンの調査によると、介護職と全業界との月給の差は4万円以上でした。
年額に換算すると50万円以上の差であり、給料の差はかなり大きいと言えます。
この給料の差があることを考えると、介護職が続く人が少ないのは当然かもしれません。

介護職が続けられるコツがある

介護職が続く人が少ない現状や理由があることがわかりました。
ただ、介護職を継続するための対策を実行すれば、介護職を長く続けられます。
ここでは介護職を続けるためのコツについて解説します。

プライベートを充実させる

コツの一つ目はプライベートを充実させることです。
ストレスを抱えたまま休日に何もしないで過ごしていては、仕事について考えてしまいリフレッシュできないからです。
仕事のときは仕事に集中し、休日はおもいっきり休日を楽しみましょう。
休日に友人や恋人と出かけたり遊んだりすることで、仕事での悩みも吹き飛ばせます。
疲れているからと言って家でゴロゴロしていては、仕事についての悩みが頭から離れず、かえってストレスが大きくなってしまいます。
プライベートを充実させ、仕事とのメリハリをつけることで、より集中できる状態で仕事に打ち込めるでしょう。 

自分にあった介護施設・職種に就く

コツの二つ目は自分にあった介護施設や職種を探して就くことです。
自分にあわない介護施設や職種では長続きがしないからです。
例えば、介護職は身体的負担が大きい職種なので、体が丈夫な方はそのまま働き続けてもよいですが、あわない方が続けていては体を壊してしまいます。
身体的負担の少ない介護施設へ転職や異動したほうがよい介護職もいるでしょう。
また、介護職以外の職種になってしまいますが、介護業務がないサービス提供責任者・介護支援専門員などの相談職や管理職へのキャリアアップを目指してもよいかもしれません。
また、給料で悩んでいる介護職は、給料の高い介護施設への転職を検討しましょう。
年収500〜600万円の介護職(一般職)の求人も実はあるのです。
自分をしっかり理解して自分にあった介護施設や職種に就きましょう。

介護職の給料が2024年2月から増える!?

給料が低いと悩んでいる介護職に朗報です。
令和6年(2024年)2月から5月まで、月額約6,000円の賃金改善を目的とした介護施設向けの新たな補助金が始まります
令和6年6月以降も同様の政策が予定されており、おそらく処遇改善加算として介護報酬に組み込まれるでしょう。
近年は介護職の処遇改善政策が次々と行われています。
まだほかの業界との給料格差はありますが、今後も同様の政策が打ち出され、徐々に格差が狭まることが十分に予想できます。

仕事を続けるコツを身につけて「介護職が続く人」になる!

介護職が続く人が少ないと思っている方が多いのではないでしょうか。
実際の調査でも介護職が続く人は少ないのが現状です。
続かない理由としては人間関係や身体的負担などがあります。
ただ、プライベートの充実や自分にあった介護施設での勤務などの解決方法を実践することで、介護職が続く人になれます。
令和6年(2024年)に新たな給与アップの政策が行われるので、「給料が低い」と悩んでいる介護職の悩みも解決されるかもしれませんよ。
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