ケアハウス(軽費老人ホーム)ってどんな施設?

更新日:2020年01月16日

公開日:2019年10月28日

どんな施設?軽費老人ホーム

■ ケアハウスの特徴とは?

ケアハウスとは、家庭環境や住宅事情などの理由により、自宅で生活することが難しい方が低額の料金で入居できる施設で、主に生活相談や食事・入浴などのサービスを提供しています。ケアハウスはバリアフリー設計で、車いすを利用している方でも不自由なく生活できるような構造となっています。
また、ケアハウスは「軽費老人ホームC型」と呼ばれることもあり、社会福祉法人などの公的機関だけでなく、民間企業によっても運営が可能となっています。軽費老人ホームA型やB型もありますが、今後施設を新設する場合はC型(ケアハウス)に一本化することが決められています。軽費老人ホームの違いとして、A型には食事の提供がありますが、B型にはなく入居者自身が自炊をしなければならないという条件があります。そのうえ、A型・B型どちらの施設とも、身体介助などの介護の必要がある方の入居は認められず、ケアハウスと大きな違いがあります。
そして、ケアハウスも「一般型」と「介護型」という2つの形態に分けられ、それぞれサービス内容が異なります。ここからは、2種類のケアハウスの特徴についてみていきましょう。

一般型ケアハウス

一般型のケアハウスには、自身の力だけで不自由なく生活できるが、ひとりで暮らすのは少し心細いという高齢者が多く入居しています。もし、入居後に介護が必要となった場合には、外部の事業所に介護サービスを提供してもらうという形をとらなければなりません。
しかし、施設によっては介護が必要になると他の施設に移らなければならない場合もあるため、注意が必要です。
軽費老人ホームA型やB型には、ある程度の収入がある方が入居できないという条件がありますが、ケアハウスに入居を希望する場合は収入に左右されることはありません。
ただし、一般型ケアハウスに入居するには、入居する本人が60歳以上であること、または夫婦のどちらかが60歳以上であることのどちらかの条件をクリアする必要があります。

介護型ケアハウス

介護型のケアハウスは、自身の力だけでは快適に生活することが困難な方に、基本的な身体介助や機能訓練を行うなどのさまざまな支援を行っている施設で、介護サービスを提供することが前提となっています。介護型ケアハウスのスタッフは、24時間体制で入居者を見守り、専門スタッフも常駐しているため、もし入居者の体調が急変しても迅速な対応ができます。
また、介護型ケアハウスは、原則65歳以上で要介護1以上の認定がある方の入居が可能となっています。入居後に介護度が上がっても、特別養護老人ホームのように長期間施設を利用することができ、退去をしなければならないということはないでしょう。

■ ケアハウスの設備や利用料金について

ケアハウスの設備は、前述したとおりバリアフリー設計で、居室は基本的に個室の施設が多くなっています。食堂やリビングは共同で使用する構造になっていますが、施設によってさまざまな工夫がなされています。
また、ケアハウスは有料老人ホームなどと比べて利用料金が安く人気ですが、施設数がそこまで多くないため、入居待ちの状態が続いている方もいらっしゃいます。
施設の利用料金に関しては、一般型ケアハウスは月額7万~13万円ほど、介護型ケアハウスは月額15万~20万円ほどの費用がかかってきます。一般型より介護型ケアハウスのほうが、身体介助や医療ケアが充実している分、料金が高めに設定されており初期費用も高額です。
ただし、この金額はあくまでも平均で、利用者の年収や課税状況、介護度によって料金は変わるため、あらかじめ施設に確認しておくとよいでしょう。

■ ケアハウスの仕事内容について

ケアハウスで働いているスタッフは、生活相談員、介護職員、機能訓練指導員などで、丁寧なケアができるように人員が配置されています。
また、ケアハウスは訪問介護事業所やデイサービスセンターと併設している施設も多く、施設によって仕事内容は大きく異なります。主に一般型ケアハウスでは、洗濯や買い物などの簡単な生活援助やレクリエーションを提供し、介護型ケアハウスでは、生活援助に加えて入浴の介助や機能訓練などのサービスを提供しています。

■ ケアハウスで働くメリットとは?

ケアハウスは他の施設と比べると施設数がまだ少ないことにより、求人数もそれほど多くありません。しかし、ケアハウスで働くことで得られるメリットはいくつかあります。それは何か、みていきましょう。
まず、一般型ケアハウスで働く場合は、身体介助などの介護を行うことが少ないため、介護が未経験の方でも仕事に取り掛かりやすいといえます。そのうえ、一般型ケアハウスには比較的介護度の軽度な方が多く入居されているため、これから介護業界で仕事をしたいという方も高齢者と接する機会を増やし、介護サービスの仕組みを学ぶために、一般型ケアハウスで働くことをおすすめします。
次に、介護型ケアハウスの場合は、介護度の軽い方から重い方までさまざまな症状を患った入居者がいらっしゃいます。そのため、働いていると自身の知識を活かして多くの介護経験を積むことができ、介護のスキルが身につきます。介護型ケアハウスはスキルアップしたい方や多くの介護経験を積みたいという方にうってつけの職場といえるでしょう。

■ まとめ

ケアハウスは、何度も述べたように低額で入居することができる施設であるため、高齢者に人気で今後もニーズは増大することが見込まれます。また、ケアハウスで働くとなると訪問介護事業所などの施設と併設しているのであれば、居宅介護サービスの組み合わせが把握できるでしょう。施設によってさまざまな働き方ができるケアハウス。ぜひこの機会に就職・転職を検討してみてはいかがでしょうか?

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