更新日:2020年06月13日
公開日:2019年10月28日
ショートステイとは、普段は自宅でご家族から介護を受けている方が、ある理由で短期間だけ施設で介護サービスを受けることをいいます。ある理由というのは、要介護者が退院後に自宅で生活するのは不安があるという場合や、他の施設の入居待ちをしているという場合が該当します。そのうえ、在宅で介護を行っている方が数日間自宅を離れる場合や、ご家族の身体的・精神的負担を和らげるためという理由で、ショートステイを利用する方もいらっしゃいます。
ショートステイ専門の施設はあるものの、一般的には特別養護老人ホームや介護老人保健施設などを短期間利用する方が多いようです。ただし、ショートステイを連続で利用できる日数は30日までと決まっているため、終身利用をしたいという人は利用できません。
また、ショートステイは利用者の身体の状態などによって「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」の2種類のタイプに分けられます。それでは、これらの詳しい内容についてみていきましょう。
短期入所生活介護とは、利用者ができるかぎり自宅で生活できるよう、孤独感を解消させたり、心身機能の回復を促したりするために、生活上の支援やレクリエーションなどを提供することをいいます。短期入所生活介護は比較的介護度が低く、身体状態の安定している方が利用する傾向にあり、特別養護老人ホームや有料老人ホームが主な対象施設となっています。
短期入所生活介護を利用できるのは、要支援1~要介護5のいずれかの介護認定を受けている方となっています。ただ、介護保険の適用がない施設であれば、介護認定のない方でも利用可能な場合があります。
短期入所療養介護では、療養生活の質の向上を図るため、生活援助に加えて看護師や理学療法士による機能訓練などの医療ケアを提供しています。短期入所療養介護は医学的管理の必要な方が利用するサービスで、対象の施設は医療の専門スタッフが常駐している介護老人保健施設や診療所などになります。
利用条件に関しては、短期入所生活介護と同じで原則介護認定を受けている方が対象となっています。
ショートステイを利用する場合、どれほど料金がかかるのかは要介護度や居室の種類などによって変わってきます。短期入所生活介護と短期入所療養介護の種類別でも多少料金に差があり、医療ケアを受けられるという理由から、短期入所療養介護のほうが高めに料金設定されています。
ショートステイを利用した際の平均額を要介護度や施設の形態別に以下の表にまとめたため、ご覧ください。ただし、日常生活費は金額に含まれていません。
短期入所生活介護を利用した場合(多床室)
短期入所療養介護を 利用した場合(従来型個室)
ショートステイで働く介護スタッフの仕事内容は、食事・入浴・排せつの介助や自宅と施設の送迎などが主になっています。身体介助はどこの施設でも基本的に行われていますが、送迎はほかにデイサービスなどでなければ経験できません。送迎するといってもただ自宅へ送り届けるだけでなく、利用者の施設での状況をご家族に伝えたり、困ったことがないか相談に乗ったりすることも重要になってきます。短期間しかショートステイを利用しない方も多く、最後まで気分よくサービスを受けてもらうために、送迎の間にも利用者やご家族と積極的にコミュニケーションをとることが求められています。
また、ショートステイは夜に利用する方もいらっしゃるため、夜勤があります。夜はどうしても待機時間が長くなり、利用者によって昼と夜では過ごし方が違うため慣れるまでは戸惑うことが多いかもしれません。
ショートステイは短期間利用が前提となっているため、利用者の入れ替わりが激しいです。そのため、一人ひとりに時間をかけて信頼関係を築いていくということは難しいですが、多くの利用者と接するうちに、短期間でそれぞれの利用者の性格や個性を知り、一人ひとりに合わせた対応力が身についていくでしょう。
また、ショートステイで働いていると介護の業務全般を担当することとなり、ケアマネージャーと関わる機会も多いです。そのため、ほかの施設に異動するということがあったとしても、新たに仕事を覚えなければならないということは少ないと考えられます。
多くの利用者と接することとなるショートステイの仕事。さまざまな症状を患った方の担当をすることで、臨機応変な対応ができるようになりたいという方や、多くの経験を積みたいという方におすすめの仕事といえます。
転職したいと考えている方は、無資格でも働くことができて、多職種との関りも多いショートステイで働くことを一度考えてみてはいかがでしょうか。
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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。