更新日:2020年06月13日
公開日:2019年10月30日
訪問介護とは、訪問介護員などが要介護者の自宅を訪問し、日常生活のサポートをするサービスのことをいいます。
自宅に訪問する訪問介護員は、介護職員初任者研修や介護福祉士、実務者研修などの資格を取得している方が担当することになります。訪問介護の方法は、ケアマネージャーの指示をもとに訪問介護員が訪問介護事業所から要介護者の自宅へ伺い、介護を行うというのが一連の流れになります。
訪問介護は住み慣れた自宅で介護を受けられるとあって、利用している方が多いサービスのひとつとなっています。老人ホームなどの施設で過ごすよりも、できるだけ自宅で生活したいという高齢者は多いため、今後も訪問介護の必要性は高まっていくでしょう。
訪問介護のサービスを受けられるのは、原則65歳以上で要介護1以上の認定を受けた方が対象となっています。ただし、65歳以上でなくても40歳以上で特定疾病を患っており、要介護認定を受けている方であれば利用が可能です。
以前まで要支援1や2の認定を受けている方が訪問介護を受けようとする場合、今の症状がこれ以上悪化しないように予防するための「介護予防訪問介護」の対象となっていました。しかし、2015年より介護予防訪問介護は、市区町村によって行われる「介護予防・日常生活支援総合事業」へ順次移行しており、全国一律の介護保険のサービス対象ではなくなっています。
訪問介護を利用する際のサービスの種類や時間による料金の目安を以下の表にまとめてみました。この料金はあくまでも目安で、住んでいる地域やサービスを受ける時間帯によって多少変わってくるようです。
サービスの種類 | 時間 | 利用者負担1割の場合(1回につき) |
---|---|---|
身体介護 | 20分未満 | 165円 |
20分以上30分未満 | 248円 | |
30分以上1時間未満 | 394円 | |
1時間以上1時間半未満 | 575円 | |
生活援助 | 20分以上45分未満 | 181円 |
45分以上 | 223円 | |
通院時の乗車・降車等介助 | 98円 |
(※)参考サイト
厚生労働省 どんなサービスがあるの?―訪問介護
前述したとおり、訪問介護には提供しているサービスの種類がいくつかあり、大きく「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3つに分けられます。
まず「身体介護」とは、要介護者の身体に直接触れて行う介助のことをいいます。例を挙げると食事や排泄、入浴、更衣、歩行、服薬などの介助が身体介護に当てはまります。
次に「生活援助」とは、身体介護以外の掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助をするサービスのことをいいます。要介護者が障害や疾患を患っている関係で動けなかったり、本人のご家族も家事を行うことが難しかったりする場合に生活援助は行われます。
最後に「通院等乗降介助」とは、要介護者が通院などのため移動が必要な際に、車両への乗車や降車の介助、通院先で受診の手続きの介助などを行うサービスのことをいいます。
これらが訪問介護の対象となるサービスですが、対象外のことも多くあります。例えば、訪問介護員がしなくても支障がない、草むしりやペットの散歩、本人以外の家族の食事を作るなどは介護保険サービスの対象外となります。
一方で、訪問介護員は要介護者やご家族に生活する上でのアドバイスをしたり、メンタルケアを行ったりする重要な役割も担っています。介護を受けている方は、自由に動けていた頃と比べて外出が少なくなり、気分も沈みやすくなっています。
そんな中で、要介護者の心の支えとなり、ご家族の介護負担を軽減することで、在宅介護がしやすい環境を作ることが訪問介護員には求められています。
訪問介護は要介護者それぞれの自宅を訪問して介護を行うため、大勢の利用者の介護をする施設よりも個別ケアがしやすくなっています。そのため、訪問介護員は要介護者と1対1で接し、より個性を大事にした介護サービスの提供ができるといえるでしょう。
また、訪問介護員の一日の仕事は、数名の自宅へ訪問して介護を行うことから、パートや登録ヘルパーという働き方であれば自身の都合のいい時間だけ仕事ができ、短時間勤務も可能になります。したがって、訪問介護は仕事とプライベートを両立させたいという方にピッタリの仕事といえます。
訪問介護員として働くには、介護の資格取得が必要になりますが、無資格だからといって諦める必要はありません。「介護職員初任者研修」であれば誰でも受験ができるため、他の資格と比べて比較的取得しやすく、資格取得することによって介護業界で働くために必要な基礎知識を修得できます。
資格を取得し、要介護者一人ひとりに丁寧な個別ケアを提供したいという方は、訪問介護員として働くことをおすすめします。
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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。