更新日:2020年06月13日
公開日:2019年10月30日
デイケアとは、利用者が病院や診療所、介護老人保健施設などに通い、リハビリテーションを受けることで、自立した生活が送れるようにサポートするサービスのことをいい「通所リハビリテーション」と呼ばれることもあります。
デイケアは、日帰りで施設を利用するという点でデイサービスと共通していますが、リハビリテーションに特化したサービス提供を行っており、デイサービスと違って施設には医師の配置が義務付けられています。
また、デイケアは医師の配置のほかにも、理学療法士などの配置基準が定められているため、医療法人や介護老人保健施設と併設してサービス提供を行っているという場合がほとんどとなっています。
デイケアを利用できるのは、要支援1・2または要介護1~5の介護認定を受け、主治医からデイケアが必要との診断をされた方となっています。
ただし、デイケアは決まったひとつの施設しか利用できず、デイサービスのように曜日によって別の施設でサービスを受けるということはできません。
では、デイケアを利用する際の料金についてみていきましょう。
デイケアは施設の規模やサービスの所要時間によって利用料金が変わってきます。看護師や理学療法士などの専門スタッフが多く配置されている施設は、料金が高めに設定されている傾向にあるでしょう。
また、介護度によっても料金は変化します。特に要支援の場合は、日常生活をサポートする「共通的サービス」に加えて、「運動」「栄養」「口腔」に関する3つのサービスを自由に組み合わせて受けることができます。
介護度別、サービス別に通常規模の施設で6時間以上7時間未満デイケアを利用した際の平均料金を以下の表にまとめてみました。送迎にかかる費用は以下の金額に含まれていますが、食費やおむつ代などは含まれていません。
利用者負担1割の場合(1回につき) | ||
---|---|---|
共通的サービス | 要支援1 | 1,712円 |
要支援2 | 3,615円 | |
選択的サービス | 運動器機能向上 | 225円 |
栄養改善 | 150円 | |
口腔機能向上 | 150円 |
介護度 | 利用者負担1割の場合(1回につき) |
---|---|
要介護1 | 667円 |
要介護2 | 797円 |
要介護3 | 924円 |
要介護4 | 1,076円 |
要介護5 | 1,225円 |
デイケアで提供されているサービスは、日常生活のサポートと理学療法や作業療法などのリハビリテーションが主になります。
前述したとおり、デイケアには医師や理学療法士などの配置が義務づけられているため、利用者は専門スタッフの指導のもと丁寧な医療ケアを受けることができます。
デイケアの目的は、身体機能の回復を目指すだけでなく、現在では利用者が心身ともに明るく、自分らしい生き方ができるようにサポートすることも重要と考えられています。
そのため、身体機能を高めるウォーキングや手芸などのレクリエーションが充実しているデイケアも増加しています。利用者が楽しみながらリハビリテーションを受けられるように、施設ごとにさまざまな工夫がなされているのです。
さらに、デイケアには認知症対応型の施設もあります。認知症を患っている利用者が落ち着いた雰囲気の中でサービスを受けられるように、小規模でアットホームな施設が多いという特徴があります。認知症ケアに従事したいという方は、認知症対応型デイケアで働くことをおすすめします。
デイケアは、主に日中の仕事だけで夜勤がないというところがほとんどであるため、子育てをしている方でも働きやすい環境にあります。運営もほとんどが医療法人によってなされているため、経営基盤がしっかりしており、継続して働きたいという方にはピッタリの職場といえます。
また、デイケアで働くことによって、医療の知識が深められるという大きなメリットもあります。
デイケアの介護職員は、食事や入浴などの介助だけでなく、医師や理学療法士の指導のもとリハビリテーションのサポートを行うことも重要な仕事です。だからこそ、医師や理学療法士と連携して仕事を行うことが必要不可欠となります。
そういった専門スタッフと密に情報交換をし、一緒に働くことで確実に医療の知識が身につきます。医療ニーズが高まる現代の日本において、医療の知識のある介護職員は貴重な存在であり、デイケアは自身のスキルアップも目指せる職場といえるでしょう。
このようにデイケアはデイサービスと違って、医療に重きを置いた施設ということが分かっていただけたかと思います。デイケアで働くとなると、介護福祉士などの資格を持っている方が歓迎されやすい傾向にはあります。
しかし、教育体制が整っている施設も多いため、無資格の方やブランクのある方も安心して働くことができる職場も近年増加しています。リハビリテーションの知識を増やして、介護業界でステップアップしていきたいという方には、ぜひデイケアで働くことをおすすめします。
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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。