介護支援専門員(ケアマネージャー)を受験される皆さん!「どんな試験問題が出題されるの?」「どうやって勉強するの?」など分からないことが多いかもしれません。そこで、今回のコラムではケアマネージャーの試験に関する様々な疑問を解決していきます。勉強のポイントをおさえておき、早めに受験の備えをしましょう。まず、皆さんが気になっている介護支援専門員(ケアマネージャー)試験の具体的な内容について説明していきます。ケアマネージャーに興味がある方はこちらの求人サイトがオススメです。<<介護ワーカー ケアマネージャーの求人>> ケアマネージャー試験の具体的な内容
一般的にケアマネージャー試験と言われていることが多いですが、正式名称は【介護支援専門員実務研修受講試験】
です。介護支援専門員実務研修受講試験は、例年10月に試験が行われ、12月に試験結果が発表されます。試験問題は、「介護支援分野」と「保険医療サービス分野」、「福祉サービス分野」
の3つに分かれています。介護支援分野が25点、保険医療サービス分野(基礎)が15点、保険医療サービス分野(総合)が5点、福祉サービス分野が15点の合計60点満点で、マークシートの「五肢複択方式」です。五肢複択方式とは、1つの問題に対して5つの選択肢があり、複数の適切な解答を選ぶ方式のことです。つまり、選択した解答が1つでも間違っていると点数にならないため、正確で幅広い知識が必要な試験となります。また、試験時間は120分
であるため、1問を2分以内で解答する必要があります。合格ラインは各分野の正答率70%程度を基準としており、問題の難易度によって毎年補正されます。合格目安は各分野70%以上の正答率を目標にすると良いでしょう。では、ケアマネージャー試験を受けるにあたってどのようなポイントをおさえたらいいのでしょうか?見ていきましょう。 ケアマネージャー試験:おさえるべきポイント
介護支援専門員実務研修受講試験は、問題量が多いため簡単なミスは非常にもったいないです。ですので、1つずつ確実に回答していくことが大事です。
難関問題も毎年数問出題されますが、解答率が低いのでその問題に時間をかけず、標準的な問題を確実に解答していきましょう。解答の選択数はバラバラなので、解答しなければならない数などに〇をしたりと分かりやすくチェックしておくことで選択数のミスなども防ぐことができます。また、明らかに不正解だと思ったものは選択肢から省きましょう。
解答時間は、1問に対して約2分までとし、解答に迷った問題は後回しにしましょう。ここからは、ケアマネージャー試験のための勉強に関して紹介していきます。 ケアマネージャー試験:勉強の進め方
■独学で勉強する場合
無理なく実行できるような試験までの大まかなスケジュールと一日何時間勉強していくかなどの細かいスケジュールを作成しましょう。勉強の進め方としては、テキストの場合、一度全体を見回してどんな問題が出るかを把握します。2回目以降は細かいことを覚えるために繰り返しテキストで学習しましょう。ある程度問題が身についた後、分野ごとに過去問題集などで学習します。過去に何度も出題されているテーマもあるので過去問を解くことは非常に大事です。中には法律が変わる場合もあるため、最新の過去問題集を購入しましょう。時事問題が出題されるケースも。
例えば、震災のあった年には避難所での支援の事例、災害対応についてなどの問題がありました。対策として日頃メディアなどからの情報収集も必要になってきています。■通信講座を活用する場合
試験当日までのスケジュールが組まれているため、自分でスケジュールを立てる労力はいりません。学習のみに専念でき、計画的に勉強を進められます。教材には合格に必要なポイントがまとめてあるため、効率よく学習ができます。費用は3万円~5万円が相場になります。■専門スクールに通学する場合
試験問題の重要ポイントを直接聞けたり、効率的に学習が進むので自己学習が苦手な方には専門スクールがオススメです。また、共に学ぶ仲間がいるのでモチベーションの維持にもつながります。しかし、通学する時間の確保が必要であることと、10万円以上のスクール費用や交通費もかかってしまうことが懸念点です。次に、ケアマネージャー試験を独学で挑戦する方へおすすめの参考書をご紹介します。ケアマネージャー試験:おすすめ参考書
【中央法規出版株式会社】
学習の段階ごとに細かく分かれているので、自分に合った参考書がみつけられます。試験直前の最終確認までできるため安心して試験に取り組めます。【晶文社】
参考書だけではなく、講座の受講などに足を運べない方が動画で講座を受けることができます。学習のポイントや自分の弱点を知り、効率的に学習したい人にはピッタリです。ケアマネージャーの試験に合格した人は、それだけで資格をもらえる訳ではありません。試験合格後に実務研修を受ける必要があります。では、その実務研修について詳しく見ていきましょう。 介護支援専門員実務研修から登録・交付まで
介護支援専門員実務研修受講試験に合格した後、都道府県ごとに行われる「介護支援専門員実務研修」の受講と都道府県への登録が必要になります。
送付される合格通知に「介護支援専門員実務研修の受講手続き」が記されており、それに従って実務研修を受講しなければなりません。研修時間数は全国共通で87時間。実施スケジュールや回数などは都道府県によって異なります。研修内容としては、ケアマネージャーの主な業務として挙げられる要介護認定調査、ケアプランの作成、給付管理がメインです。また、研修で得た知識や技術を生かし、ケアプランの作成に取り組むという実習が行われます。演習では、保険や福祉などの各専門家によるアドバイスも受けることができます。実務研修修了後、3ヶ月以内に登録申請を行います。
都道府県ごとに申請先や書類様式が違う場合があるので事前に確認しておきましょう。介護支援専門員証の交付申請も併せて申請するとスムーズです。介護支援専門員証を交付された方は、介護支援専門員として介護保険施設、居宅介護支援事業者などにおいて介護サービス計画作成などに携わることができます。ケアマネージャーは上記の登録以外にも、5年ごとに「介護支援専門員更新研修」を受講し更新手続きをする必要があります。
1度資格を取得してしまえば安心される方も多いと思いますが、更新があることを忘れないようにしましょう。 介護支援専門員(ケアマネージャー)試験:さいごに
介護支援専門員(ケアマネージャー)試験は合格率がとても低い試験ですが、しっかりスケジュールを立てて計画的に学習していけば合格も目指せるでしょう。
長い道のりではありますが、ケアマネージャーの資格を取得することで得られるメリットもたくさんありますのでぜひ受験を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
ケアマネージャーのお仕事探しは介護ワーカー!
※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。