介護事務管理士とは?
介護事務管理士とは日本で最初に誕生した介護事務の資格です。
介護事務の資格はケアクラークや介事管理専門秘書検定資格、介護事務実務士や介護報酬請求事務技能検定試験などいくつか種類がありますがこちらの介護事務管理士は最も歴史が長い資格となっています。
業務内容としては、介護報酬の請求やケアマネージャーのサポートを行います。
ケアプランの内容を正しく理解する理解力、介護報酬の知識や間違えることなく計算ができる正確さが求められます。
介護事務管理士を取得するメリット
では介護事務管理士を取得するメリットは何があるのでしょうか。
メリットは複数ありますが、まず1つ目は一度資格を取得すれば全国どこでも働くことができること。将来家庭を持ち、パートナーの急な転勤といった場合でも引っ越した先で仕事に困ることがありません。
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自治体によって若干の違いはあれど、介護報酬は全国で統一されています。
特別養護老人ホームや老人保健施設といった介護施設がなくなることは考えられません。
これからも益々活躍の場が増えていくでしょう。
介護事務管理士を取得する方法
介護事務管理士を取得するには、介護事務管理士の試験に合格する必要があります。
試験に合格するには、独学で勉強するほかに通信スクールを利用する方法があります。
試験では介護給付費明細書を作成するための知識や、介護関係法規(介護保険制度、介護報酬請求についての知識)介護請求事務(介護給付費単位数の算定、介護給付費明細書の作成、介護用語についての知識)が問われます。
難易度は高くなく、毎回50%前後の合格率となっています。
通信スクールを利用する
生涯学習のユーキャンやソラストでは介護事務講座として介護事務管理士の資格が取得できます。
費用はユーキャンは月々3,300円の12回払いもしくは39,000円の一括払いでソラスト40,000円です。(2019年12月25日まではキャンペーンで29,800円)
条件を満たせば学費の20%が支給される教育訓練給付制度の利用も可能です。
また、ユーキャンを利用した場合、在宅でテキストを見ながら試験を受験することができます。
スキマ時間を活用して資格を取得したい方や、自分のペースで学習したい方は通信スクールを利用してみてはいかがでしょうか。
独学で勉強する
もうひとつは独学で勉強する方法です。介護事務は介護報酬の請求方法が問われます。どの介護事務の試験も内容は似通っているので介護報酬の請求のイロハを理解していれば、試験に合格できるわけです。その点を理解していれば独学でも十分試験に合格できるでしょう。JSMA技能認定振興協会のHPに過去の試験問題がありますので、参考にしてみてください。JSMA技能認定振興協会:介護事務管理士試験問題見本 介護事務管理士の試験について
試験の日程と概要
介護事務管理士の試験は奇数月の第4土曜日に実施されます。
試験時間は実技・学科あわせて2時間で合格率は50%。
受験資格 | 問わない |
受験種目/ 科目 | 介護事務/実技試験・学科試験(両科の受験) |
試験時間 | 実技・学科併せて2時間 |
試験内容 | (1) 実技試験/介護給付費明細書・・・点検1枚・作成3枚 (2) 学科試験/マークシート(択一式)・・・10問 |
出題範囲 | (1) 実技試験/ 介護給付費明細書を作成するために必要な知識(居宅サービス、施設サービス) (2) 学科試験/ 法規(介護保険制度、介護報酬の請求についての知識) 介護請求事務(介護給付費単位数の算定、介護給付費明細書の作成、介護用語についての知識) |
合格基準 | (1) 実技試験/点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、且つ、3問の合計で70%以上 (2) 学科試験/70点以上 |
結果の通知 | 合否の結果は試験実施後1ヵ月以内に文書にて通知します。合格者には「介護事務管理士®」の称号が付与され、認定合格証が交付されます。 |
受験料 | 6,500円(税込) |
もしも合格証をなくしたら
万が一合格証をなくしてしまった場合は、10年前までのものであれば再発行が可能です。
その際に必要な再発行手数料は2200円(税込)となっています。
10年以上前に取得をした合格証をなくしてしまい、どうしても再発行が必要な場合は一度個別で相談してみてください。
【技能認定振興協会(JSMA):電話03-5715-3533】
ケアクラークの資格との違い
介護事務の資格はたくさんありますが、ケアクラークで比較してみましょう。
介護事務管理士は、主に介護報酬請求に焦点を当てて学びます。
一方でケアクラークは介護福祉、医学、コミュニケーションなど幅広く知識を身に着けます。
そのほかの違いについては、上記の画像の通りです。
ご参考ください。
介護事務管理士の活躍できる場所
介護事務管理士が活躍できる場所は多岐に渡ります。
ヘルパーステーションや訪問看護ステーション、デイサービスセンターやショートステイ、グループホームや特別養護老人ホーム、老人保健施設や病院の療養病床等で介護職員として働くこともできますし、サービス事業所外にも活躍できる場所はたくさんあります。
クリニックで訪問診療や訪問介護の保険請求をすることも可能ですし、居宅介護支援事業所でケアプランの入力業務を行うこともできます。
国保連合会でサービス事業所のレセプト審査や保険証の有効期限の確認といった業務を担うこともできます。
保険請求審査機関ではサービス事業所から請求されたレセプト内容の審査といった業務に携わることもできます。
一方で介護コンピューターのシステム会社で介護コンピューターのシステム構築やマスター作成、メンテナンスといった業務も介護事務管理士の知識は大いに役立つでしょう。
損害保険会社で保険請求内容の審査といった業務に携わることも可能でしょうね。
このように、介護事務管理士の資格は様々な場面で活かすことができるでしょう。
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