初めての介護の転職。
年齢や性別、これまでの経歴に自信がないという方も多いのではないでしょうか。
「正社員で働いたことがない…」
「40代だと転職に不利?」
「こんな自分を採用してくれるところなんてないんじゃないか・・・」
と、不安になっていませんか。
経歴に自信がない方が介護の仕事に就くにはどうすればいいのでしょうか?
成功の秘訣は、前向きな意欲と努力、謙虚な姿勢。
年齢、性別などが理由で転職活動を失敗したくない方に、気をつけるべきポイントをお伝えします!
介護施設 採用担当者に聞きました「どんな人を採用しますか?」
未経験から介護の仕事をはじめたい・・・
年齢はそれほど若くない・・・
転職におけるこれらの不安要素は、採用にどう影響するのでしょうか?
介護施設で勤務しながら採用も担当しているケアマネ―ジャーのOさんに話をうかがいました。
介護施設採用担当者Oさんの答え
年齢や経歴の条件面だけで言うと、さほど問題はありませんよ。
40代、50代で介護未経験の方も多くいらっしゃいます。
本当に人手不足の業界なので求人はたくさんありますし、無資格未経験の方でも、採用されることはそれほど難しくないんですよ。
求人のなかには資格保有者・経験者だけの募集もありますので、「未経験OK」の求人に応募してくださいね。
ただし、介護は決して楽な仕事ではありませんし、高収入もあまり期待できません。採用されやすい業界ですが、生半可な気持ちではつとまらないと思います。
「誰でもできる仕事だから応募した」「どこでもいいから働きたい」と思って応募された方はお断りしています。こういった考えの方は、面接でお話させていただくと不思議とわかってしまいますね。
もちろん年齢や経歴も多少は考慮しますが、何よりもご本人のやる気や姿勢を見て採用を決めるというのは、どの施設でも共通するのではないでしょうか。
介護職への転職は、経験や年齢以上に本人のやる気が重要とのこと。
とはいえ、「やる気だけで本当に採用されるの?」と不安に感じていらっしゃるのではないでしょうか?
ここからは未経験、職歴なし、年齢、性別…というお悩み別に、転職成功ポイントを具体的にお伝えしていきます。
お悩み1:未経験から介護の仕事をできますか?
介護の仕事は確かに未経験者歓迎の求人も多いのですが、誰でも採用されるわけではありません。実際には、即戦力になる経験者や資格保有者のほうが採用の確率は高いでしょう。
ではそのなかで、介護職未経験者が採用を勝ちとるには具体的にどうすればいいのでしょうか?
転職成功ポイント|介護職未経験の場合
ポイント
・どんな介護職員になりたいかという目標を持つ
・目標に向けて、努力する
・まずは介護職員初任者研修の資格取得を目指す
・高齢者、介護が必要な方への思いやりと尊敬の念を忘れずに
「利用者への思いやり」は、介護職員が必ず持っておかなければならないマインドです。
面接では、この部分を確実に見られます。面接の言動によっては「この人は利用者とうまくやっていけないだろう」「目上の方への敬いが感じられない」などと判断されてしまうこともありますので、くれぐれも気をつけましょう。また、未経験の場合は、「なぜ介護職に就こうと思ったのか」を必ず聞かれます。
介護職員になって何をしたいのかそのためにどんな努力をしているかという介護の仕事に対する熱意や今後の目標を具体的に話せるとよいでしょう。目標の一つとして、資格取得を目指す
ことをおすすめします。まずは介護職員初任者研修。介護の基礎知識を習得できる資格で誰もが受講可能です。2~3か月で取得できます。面接では「資格取得に向けて勉強中」と伝えることで仕事に対する意欲をアピールしましょう。時間に余裕があるなら転職活動前に取っておいたほうがいいでしょう。介護職員初任者研修の資格を持っているとできる業務が増えますし、転職の際にも無資格に比べて採用の確立はぐっと上がります
。◆介護職員初任者研修とは…厚生労働省が認定している公的資格。以前はホームヘルパー2級という資格でしたが現在は廃止されており、代わりに介護職員初任者研修ができました。詳しくはこちらをご覧ください。どんな資格?介護職員初任者研修を徹底調査!お悩み2:40代です。介護業界に年齢制限ってありますか?
介護未経験者に多い年齢の悩み。確かに同じ未経験なら、20代、30代の若い人のほうが転職には有利かもしれません。しかし介護職員の平均年齢は比較的高く、40代以上でもほかの職種に比べて圧倒的に就職しやすい業界
ですのでご安心ください。極端な話、健康状態に問題がなく本人のやる気があれば60歳、70歳でも働けます。定年後に再就職されるアクティブシニアの方も多数おられます。 転職成功ポイント|40歳以上の場合
ポイント
・言葉遣いは丁寧に
・プライドは捨てて、謙虚な姿勢で
・本気で取り組む
年齢が40歳以上の場合、年下の上司から仕事を教わるという場面も出てくるでしょう。その時に、自分のほうが年上だというプライドを捨て、「学ばせていただく」という姿勢で仕事ができるかどうかは非常に重要なポイント
です。相手が年下であっても横柄な態度は禁物
。謙虚な気持ちで丁寧な言葉遣い
を心がけましょう。そして介護の仕事は、利用者の方が安心して快適な生活を送れるように手助けをする仕事。「誰でもできる簡単な仕事」ではありません。さらに、年齢が高くなるにつれて成果を求められるのはどの業界においても同じ。介護に本気で取り組むという志を持ち、自分の働きが施設や介護業界にどう貢献できるのかをアピールしてください。 お悩み3:パート経験しかありません。正社員で働けますか?
介護の仕事は正社員の求人も豊富にあります。これまでにパートでも介護職の経験がある方であれば正社員へのキャリアアップ転職も難しくはないでしょう。ただし正社員のほうがパートよりも採用のハードルが高くなる
のは確か。例えば・還暦を超えている・介護職未経験・職歴がない・特別な事情もなく何年も無職だったといった場合には、正社員で採用されづらい可能性があります。また介護職員としての適正を判断するために3~6か月の試用期間を設けている施設もあります。正社員雇用の条件は施設によって異なりますので応募前に求人詳細をよく確認しましょう。 転職成功ポイント|職歴(正社員経験)がない場合
ポイント
・しっかり挨拶をする
・円滑にコミュニケーションをとる
・素直さが必要
・大変な仕事という覚悟を持つ
・介護助手、介護補助のパートやアルバイトから始める
職歴がない方、経験が浅い方は、まず自分が問題なく仕事ができる人材であることを理解してもらわなければいけません。社会人として最低限の常識があり、円滑にコミュニケーションをとれることをアピール
しましょう。そのためには、話すときはハキハキとわかりやすく端的に。調べてもわからないことは素直に聞く、努力をする姿勢が何よりも大切です。もし正社員でなかなか採用されない場合は、まずはアルバイトで経験を積んでから正社員を目指す
という方法をおすすめします。無資格でも働ける介護助手や介護補助の求人も多数ありますので、気になった方は介護ワーカー求人情報をどうぞ。 お悩み4:女性が多い介護業界。男性は歓迎されませんか?
介護業界に女性が多いのは単純に希望者に女性が多いからで、決して男性が採用に不利というわけではありません
。男性が少ない理由のひとつには、一般企業に比べて給与水準が低いことがあげられます。資格を取得し役職につかなければ収入アップもなかなか見込めないため、所帯を持つ男性にとってはそこが懸念事項になるようです。しかし、処遇改善などにより待遇は少しずつですが改善状況にある介護業界。資格を取得し経験を積んで、リーダーや管理職を目指す男性職員も増えてきています
。実際に、女性よりも力仕事を任せられる男性職員はどの施設でも重宝される傾向にあります。 転職成功ポイント|男性の場合
ポイント
・女社会でも抵抗がなく働ける
・協調性が必要
・資格取得を目指す
おそらくほとんどの施設では男性よりも女性職員の数が多いでしょう。そのなかで、協調性を持ちながらいいチームワークで働ける人
が求められます。そして少しでもキャリアアップを望む方は、早くから資格取得を目指す
ことをおすすめします。資格手当がつくこともありますし、出世の道も開けるでしょう。仕事に対する意欲をはかる判断材料にもなりますので、面接では今後のキャリアプランを伝えられるようにしておくといいでしょう。 まとめ┃経歴や年齢はやる気でカバー!目標をもって転職活動に臨むこと
介護業界は人手不足。採用のハードルは比較的低く、未経験者歓迎・年齢不問の求人が非常に多いため、軽い気持ちで面接を受ける方もいらっしゃいます。しかし介護の仕事はやさしい仕事ではありません。「給与水準は低く、ハードな仕事」という覚悟を持ち、それでもチャレンジしたいという方にぜひチャレンジしていただきたいと思います。介護業界に求められる人材は「素直で、謙虚に一生懸命働き、長く続けてくれる人」
です。採用担当者はあなたのやる気や仕事に対する姿勢、なぜ介護をやりたいと思うのかという点を重視します。面接では、介護の仕事への意欲と今後の目標をできるだけ具体的に、そして自分の言葉でアピールする
ことが転職成功の秘訣です。経験や年齢、性別など、みなさんそれぞれに不安なことがあるかと思いますが、一番大切なことは利用者への思いやりと、謙虚で素直に仕事を頑張る気持ちを持っていること。それを忘れずに、転職活動に臨みましょう。 お仕事探しは介護ワーカーにお任せください!
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