介護ロボットの有用性について

公開日:2020年04月16日

更新日:2020年05月21日

介護ロボットを使用している人

もくじ

近年、4人に1人が65歳以上という超高齢化社会に突入した日本において、新しい介護の担い手として介護ロボットが注目を浴びています。
多くの高齢者介護施設では、慢性的に人手不足が生じており、10年後団塊の世代が75歳を迎える頃にはさらにこの問題は顕著になると予想されているためでしょう。
そこで、日本国内においてもベンチャー企業などが介護現場で活躍できるロボット開発に着手し、介護施設や在宅高齢者、その家族の手助けとなるロボットの発売を始めました。

介護ロボットとひとまとめに言っても、どういった機能を持つものが介護ロボットであるかという法的な定義や明確な線引きはなく、ロボットと聞いて誰しも思い浮かべるような人型のものを指すというわけでもありません。
腕など身体の一部に取り付けることにより、ラクな力で要介護者の介助を可能にするという介護者が身に着けるタイプのロボットから、脚の力が衰えたり、片足が不自由になった人の腰から足に装着することで歩行をサポートする要介護者本人が装着するタイプの歩行支援型ロボット、人工知能を備え対象者との会話が可能で癒し効果や認知症予防を主目的とした動物型ロボットなど、様々なものが介護ロボットもしくは“介護福祉ロボット”や“介護支援ロボット”という名称で発売されています。
しかし、現時点においては政府や開発企業が想定していたペースで介護施設へのロボット普及は進んでいないのが現状のようです。その背景にはどのような問題が生じているのでしょうか?

まず、コストの高さが挙げられます。比較的安価とされる癒し系ロボットで数万円、主に介護施設における導入を目的に開発された移乗等をサポートするロボットは数百万円と高価であることが普及の妨げになると考えられます。

次に、介護の現場は忙しく同時多発的に対応しなければならない問題が生じることも多いため、何かの機能に特化しているロボットでは装着等に時間がかかり、次に生じた問題に対し職員が即座に対応することが難しくなってしまうため、結果的に日常使いに適さない点がなかなか浸透しにくい原因であるようです。
例えば、要介護者の移乗にかかる介護者の負担を軽くできるロボットを腕に装着していたとしても、同室の他者から違うことを頼まれたり、移乗の前に何か違うトラブルが発生していたりと介護の現場では、対象者の状態や環境に応じて臨機応変な対応を迫られることが多く、ロボットを活用すること=効率的でない場合が多く生じます。ここが、機械的に進めることが最善とはならない人を相手にしたサービスの難しい点と言えるでしょう。
残念ながら、これら不測の事態に対しても臨機応変に対応できるレベルにまでロボット開発が進んでいないのが現状です。

また、医療や福祉、介護の現場においてはホスピタリティが重要視されます。ホスピタリティとは、人が人に対して行う“おもてなし”の心、相手に対する思いやりや優しさ、心配りを表情や態度、マナーなど目に見える形で伝えることを指します。
このホスピタリティーマナーを身に着けた対応ができることがひいては、要介護者の満足や安心、快適さにつながると考えられています。
21世紀は物の時代から心の時代へと社会の価値観も変化したと言われます。施設利用者にとってもただ単にサービス受け目的が達成できることではなく、心理的な側面まで汲み取ったサービスを提供してもらえることこそ、満足や安心など心理的充足感を得ることにつながると言えるでしょう。

一方で、在宅生活を送る要介護者本人や家族が用いるツールとして介護ロボットには大きな期待が持てるでしょう。
個人宅においては、対象者のニーズに則したロボットを導入すれば良いわけですから、ロボットの登場で本人や家族のQOLの向上、介護の負担軽減に期待が高まります。
現に、GPS機能を備えた見守り支援型ロボットや、歩行支援型ロボット等の普及により多くの高齢者が自尊心を取り戻し、サポートする家族からもこういったロボットの登場により安心して過ごせる時間が増えたと好評を得ているようです。
今後も、より使い手のニーズを汲み取ったロボットが開発されることに期待したいですね。

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