更新日:2023年04月10日
公開日:2019年07月23日
面接の最後に聞かれる「何か質問はありますか?」という問い。
何も準備しておらず、「あ、ありません。」と答えてしまった・・・
という経験はありませんか?
この「質問ありますか?」は、あなた自身をアピールする絶好の機会でもあるんです。
面接官を「おっ!」と思わせる質問ができたらいいですよね。
介護職の面接においては、どういった質問をするのが望ましいのでしょうか?
本コラムでは、介護職の面接を受ける方に向けて
■面接で「質問ありますか?」と聞かれる理由
■具体的な逆質問の例
■してはいけない逆質問
■いくつ質問をするべきか
について書いています。
コラム「介護職の面接で聞かれる10の質問」とあわせてお読みください。
介護職に限らず、おそらくどの職種の面接でも、最後に「質問はありますか」と聞かれます。これに対して「はい、特にありません。」と答えてしまうのは要注意!
「質問ありますか」と聞かれたら、必ず質問を返せるように聞きたいことをいくつか準備しておきましょう。
なぜかというと、採用側は「あなたが何を聞いてくるのか」を知りたくて、この質問をするからです。この「逆質問」も、あなたを採用するかどうかを決める判断材料の一つになっています。
逆質問から、採用側が知りたいと思っていることは以下の3つ。
1.「ここで働きたい」という意志、介護の仕事への意欲を確認したい
2.社風と合うかを見極めたい
3.コミュニケーション能力があるかを知りたい
「質問力が試されている」と考えると緊張してしまいますが、同時にあなたをアピールする絶好の機会でもあります。ポイントを押さえた質問を用意して面接に臨みましょう。
まず、質問をするときの大前提として、下記2点に気をつけましょう。
・質問は端的に聞く
・質問の意図を明確にする
質問をする際は、だらだらと話して「結局何が聞きたいのか?」となってしまわないように注意。はじめに質問を述べ、次に「なぜそれを知りたいと思ったのか」を端的に補足しましょう。
先述した通り、逆質問を求められる理由はあなたの「仕事への意欲」「職場との相性」「コミュニケーション能力」を知りたいからです。
好印象につなげるために
1.働くイメージがしっかりと持てている
2.仕事への前向きな意欲が感じられる
3.自社や介護業界の分析や理解ができている
と思ってもらえる質問をすることが大切です。
そこで、次の3つの項目に関する逆質問をおすすめします。
・業務内容に関する質問
・社風に関する質問
・キャリアに関する質問
以下、具体的な質問内容について解説していきます。
業務内容に関する逆質問をすることで、働く意欲をアピールできます。
あまりに細かい業務内容や業績、利用者のプライベートに関わる質問は控えましょう。
<逆質問例>
「こちらの施設では、季節ごとに開催する行事やイベント等ありますでしょうか?」
「普段どのようなレクリエーションが行なわれていますか?前職では外出レクの企画も行っておりましたので、そのような機会があればやらせていただきたいと思っています。」
「夜勤の勤務体制(人数)について教えてください。」
「介護職は未経験なのですが、入職までに準備しておくべきことがあればご教示いただきたいです。現在、初任者研修の勉強を始めております。」
社風に関する逆質問をすることで、「ここで働きたい!」という気持ちを伝えることができます。必ず応募先の施設や事業所についてしっかりと下調べしたうえで質問をしましょう。
<逆質問例>
「働くスタッフさんの雰囲気はどのような感じでしょうか?」
「こちらの施設の理念が「○○」と拝見し、大変共感いたしました。利用者の方との関わりの中で特に大切にされていることは何でしょうか?」
キャリアに関する逆質問をすることで、自分のスキルや目標をアピールできます。質問と併せて、どんなふうに介護の仕事に関わっていきたいのか、どのような目標を持っているのかを伝えましょう。
<逆質問例>
「こちらでは私と同年代のスタッフの方はいらっしゃいますか?どのような方が活躍されていますでしょうか?介護スキルをつけ、ゆくゆくはチームリーダーを目指せたらと考えています。」
「ケアマネージャーの資格を取るために勉強をしています。もし合格した場合に、そのスキルを活かせますか?」
逆質問の内容に正解はありませんので、「本当に聞きたいこと」「入職前に解消しておきたい疑問」を聞くことはもちろん構いませんが、以下の内容には注意が必要です。
・調べたらわかること
・給料や福利厚生のこと
・面接中に説明があったこと
自分で調べたらわかることを質問してしまうと「勉強不足」と思われてしまいマイナスです。事前の情報収集さえできていれば聞く必要が無いことを質問するのは失礼に当たります。
事業所の理念や勤務時間などの基本的な情報は、まず自分で調べましょう。そのうえでわからないことがあれば、「調べたのですがわからなかったため教えていただきたいです。」と一言添えて質問しましょう。
給料や福利厚生などの待遇に関する質問も、面接ではできる限り避けたほうが良いでしょう。介護業界は「給与水準が低い」「長期休暇が取得しにくい」という施設も多く、決して高待遇の職業ではありません。
介護の仕事で重視されるのは福祉の心。待遇面の質問をすることによって「自分の都合ばかり考えている」「介護の仕事には向いていない」と思われてしまう可能性もあるので注意が必要です。
そして、一度説明を受けたことを逆質問してしまわないように面接中の話は集中して聞きましょう。面接は緊張しますし、つい自分がうまく話すことに気を取られてしまうものですが、面接中に説明を受けた内容を質問してしまうと「話を聞く力がない人」という印象を与えかねません。再度同じ話をさせてしまうことにもなるので、注意深く聞きましょう。
逆質問を求められて「何も質問しない」というのはNG。できる限り避けたいところです。「特にありません」と言ってしまっては、「自社への興味がない」とみなされてしまうこともあります。
万が一、質問を用意していたけれど面接の中で解決してしまったという場合には、「〇〇について伺いたかったのですが、お話の中で十分に理解することができました。ありがとうございます。」と質問がない理由を丁寧に伝えましょう。
逆質問の数は1~3個くらいまでにとどめておくのがベターです。時間の都合もあるので、5個も6個も質問してしまうと逆に印象が悪くなる場合があります。
ただ、念のため5個程度の質問は用意しておきたいところ。1個2個しか質問を用意していなかった場合、面接の話の中で全て解決してしまうことがあるからです。
用意しておいた質問の中から、面接の雰囲気や状況に応じた質問を選べると良いでしょう。
■介護職の面接で逆質問を求められる理由
1.「ここで働きたい」という意志、介護の仕事への意欲を確認したい
2.社風と合うかを見極めたい
3.コミュニケーション能力があるかを知りたい
■介護職の面接で効果的な逆質問
・業務内容に関する質問
・社風に関する質問
・働き方に関する質問
「働くイメージがしっかりと持てている」
「仕事への前向きな意欲が感じられる」
「介護業界の分析や職場への理解ができている」
と伝わる質問が好印象。
■介護職の面接でしてはいけない逆質問
・調べたらわかること
・給料や福利厚生のこと
・面接中に説明があったこと
これらを踏まえて、3~5個の逆質問を準備しておくと安心です。
効果的な逆質問で介護の仕事への意欲やコミュニケーション力をアピールし、採用を勝ち取りましょう。
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※掲載情報は公開日あるいは2023年04月10日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。