特養に転職!好印象な志望動機の「書き方と例文」をご紹介

更新日:2023年04月13日

公開日:2021年01月18日

特養に転職!好印象な志望動機の「書き方と例文」

「採用担当者に好印象を与えられる志望動機を書きたい!」
そう思っている介護職の方は少なくないはず。
今回は、特養(特別養護老人ホーム)への転職や就職を考えている方のために、特養の採用担当者が好印象に思う志望動機を考えるポイントをご紹介したいと思います。

特養とは?

特養ってどんな施設?

特養とは、特別養護老人ホームの略称。在宅での生活が難しくなった要介護の高齢者が入居し、介護を受けられる介護保険施設の1つです。要介護3以上の高齢者が入居することが可能で、人生最期の日まで介護を受けられます。
 
特養は公的な介護保険施設のため、民間の有料老人ホームと比べて費用が安いのが特徴です。そのため、人気が高く入居までに待機期間が必要になることもあります。待機期間は地域によって差があり、申し込みから早ければ1~2ヵ月ほどで入居できる場合もあれば数年の期間を要する場合もあり、地域によってさまざまです。
 
【特養の特徴】
◇公的な老人ホームのため費用が安い
◇長期入所が前提で、看取り対応が可能
◇待機期間が数ヵ月~数年と地域によって差が大きい

 
◎特別養護老人ホームについて、もっと知りたいという方は下記コラムをチェックしてみてください!
「仕事内容やメリットは?特別養護老人ホーム(特養)ってどんな施設?」

特養で好印象になる志望動機の書き方

好印象になる志望動機の書き方

「志望動機」は、採用担当者が履歴書や面接で重視している点です。
そのため、志望動機の内容によっては書類選考の時点で合否が決まってしまうこともあります。希望している事業所で採用されるためには、最初に送る履歴書の志望動機の内容や書き方がとても重要です。
 
そこで、採用担当者が見ている点や書く際に押さえておくべきポイント、書き方について見ていきましょう。

採用担当者は志望動機のココを見ている!

好印象な志望動機を書くためには、まずは採用担当者が志望動機のどのような点を見ているのかを知っておくことが大切です。
 
採用担当者が志望動機を見ているポイントは、
「なぜ、たくさんある事業所の中からこの事業所に応募してくれたのか」
ということ。
この「なぜ?」という問いに答えられる志望動機を書くことが、好印象に繋がります。
 
具体的には以下3点の内容を見て、事業所に合っている人材かどうかを見極めます。
・この事業所を希望する理由
・入職後どのようなことをやりたいのか
・どのようなことができるのか

 
数多くの志望動機を読んできている採用担当者には、ありきたりな言葉や使い回しの志望動機では、仕事への思いや本気度など熱意は伝わりません。
 
「ぜひ入職してほしい」と思われる志望動機にするには、応募する事業所が「どのような理念を掲げ、どのようなサービスを提供しているのか」という情報を集め、その事業所の特徴をしっかりと把握しておくことが大事です。
 
集めた情報から事業所がどのような人材を求めているのかを知ることで、一緒に働きたいと思ってもらえる内容を書くことができます。時間がないからと志望動機を使い回しせず、必ず応募する事業所ごとに自分の言葉で作成するようにしましょう。

志望動機を作成する3つのポイントを押さえておこう!

採用担当者に志望動機を好印象に思ってもらうには、いくつかのポイントを押さえておくことが必要です。作成に取り掛かる前に、次のポイント3つをチェックしておきましょう。
 
POINT(1)自分の強みや今後の目標を整理し明確にする
志望動機を作成する前に必ずやってほしいこと、それは自己分析です。
自己分析をしておくことで、より具体的な志望動機の内容を書くことができます。自分の強みや弱み、これまでの経験の振り返りや今後の目標についてなどをしっかりと整理しておきましょう。
 
転職活動中の方のなかには、これまで自己分析をしたことがないという方もいるはず。
「どうやって自己分析をしたらいいのか分からない」という方は下記のコラムをチェックしてみてください!
初めての方でも4つのステップで自己分析をすることができます。
「介護業界の転職で役立つ10個の自己分析」
 
POINT(2)これまでの経験を交えた具体的な内容を書く
介護の仕事における自分の強みや応募先の事業所で魅力に感じたこと、また興味を持っていることや入職後どのように貢献できるのかを具体的に記載しましょう。
 
自分の強みを表現する場合であれば「責任感があります」「優しく温厚な性格です」といった漠然とした言葉では採用担当者に印象を残すことはできません。
「その強みをどのように仕事で活かしてきたのか」をこれまでに経験したエピソードと絡めて書くことがポイントです。あいまいな表現は避け、自分の思いをしっかりと記載しましょう。
 
POINT(3)今後のキャリアプランを明確に伝える
これまでの経験を経て、応募先の事業所でどのようにキャリアアップしていきたいと思っているのかを具体的に書くようにしましょう。
以前の職場で取り組んできたことや今後活かしたいスキル、また今後取得したいと思っている資格など、将来のキャリアプランを明確に伝えることが大切です。自分自身が目指していることについて説明することで、前向きな姿勢や向上心をアピールすることに繋がります。

志望動機の書き方3ステップ

志望動機を書くには、構成をしっかりと組むことが大切です。
構成は「結論」「根拠」「入職後のイメージ」の3ステップで進めていきます。
 
<ステップ1|結論>
志望動機の書き出しは「なぜその事業所に入職したいのか」という結論から書き始めます。
「なぜ志望するのか?」という問いに対する答えを書きましょう。
 
志望動機の書き出しを結論から書く理由は、最初の数行で「この事業所に合う人材かもしれない」と採用担当者に興味を持ってもらうためです。
採用担当者の目に留まることで、志望動機を最後まで読んでもらえ、印象に残りやすくなります。
 
<ステップ2|根拠>
結論が書けたら、次は根拠や経験、きっかけについて書いていきます。
これまでに得た経験などに絡めながら「どのような経験から、その事業所・施設で働きたいと思ったのか」という理由を具体的に書いてください。このステップ2を具体的に書くことで、志望動機に“説得力”を持たせられます。
 
ここで注意してほしいのは、給与や待遇面、また技術の習得を理由にしないということです。とくに、即戦力がほしいと思っている事業所や施設の場合「ここは学校じゃない」「技術を習得したら辞めるのでは?」と考える採用担当者もいるので、上記のような理由は避けましょう。
 
<ステップ3|入職後の展望>
志望動機の締めは「入職後にその施設でどのような活躍をしたいと考えているのか」について書きます。応募先の事業所や施設でなければならない理由や今後のキャリアプランなどを伝えましょう。
 
応募先の求人情報やホームページなどをよく読み、自分との共通点を見つけ、自身のスキルや強みを活かせることをアピールしてください。
ここでアピールすることで意欲や熱意が伝わり「入職後すぐに活躍してくれそうだ」と思ってもらえ採用に繋がりやすくなります。

特養の面接で気を付けるべき「2つのポイント」とは

面接で気を付ける2つのポイント

志望動機は、履歴書に書くだけでなく必ずといっていいほど面接でも聞かれます。
そこで、面接で聞かれる志望動機で気を付けるポイントについてご紹介したいと思います。
 
特養の面接で気を付けておくべきポイントは以下の2つです。
 
POINT(1)|面接でも「結論」から話す
面接で話す場合も、履歴書に書く志望動機と構成は同じで「結論→根拠→入職後の展望」の順に話します。話す際に、焦ったりしないよう順序だてて話す練習をしておきましょう。
また、面接での志望動機の内容は履歴書に書いたものを丸暗記・棒読みしていては、好印象には繋がりません。履歴書に書いた内容より、もう少し具体的に話すことや熱意を伝えられるように感情を入れて話すようにしましょう。
 
介護職の採用において、人間性を重視している事業所や施設がほとんどです。
面接では履歴書の文面からは分からない応募者の人間性を見ているということを意識し、アピールしていきましょう。
 
POINT(2)|時間の目安は「1分間」
面接で、採用担当者に「志望動機を話してください」と聞かれた場合に気を付けてほしいことが「話す時間」です。
一般的に、話を聞く際の集中力は70秒~90秒程度しか持続しないと言われています。
そのため、志望動機を長くだらだらと話していると、採用担当者の話を聞く集中力が下がってしまい、伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。
そうならないためにも、1分程度で話せるように簡単にまとめ、時間調整をしておくことが重要です。

志望動機の例文

志望動機の例文をご紹介!

上記のポイントを踏まえ、採用担当者が好印象を持つ志望動機例をご紹介していきたいと思います。
 
例文1)デイサービス→特養への転職
これまで、デイサービスで5年間働いてきました。実務者研修を修了し働くなかで、より利用者様の日常生活をサポートできる場で働きたいと思い志望しました。
デイサービスでは、要介護が軽度の利用者様を中心に食事介助や入浴介助、レクリエーションなどを行ってきました。介護職として経験を積むなかで、より利用者様の生活に密着した介護をしていきたいと考えるようになり、特別養護老人ホームで働きたいと思うようになりました。
入職後はこれまでに得た知識とスキルを活かし、即戦力として働きながらより高い介護技術を身につけ貴施設に貢献したいと思っています。
 
例文2)有料老人ホームから特養への転職
私は有料老人ホームで介護職員として働いてきました。勤務するなかで、より利用者様らしい生活を最後までできる場で働きたいと思うようになり貴施設を志望しましまた。
有料老人ホームでは、軽度から重度の利用者様の生活支援や身体介護をおこない、利用者様が安心して介護を任せられるよう努めてまいりました。介護職員としてさらにスキルを高めながら、利用者様のニーズに合わせたより細やかなケアを家庭的な雰囲気の中でおこないたいと思い転職を決めました。
こちらの特別養護老人ホームの求人に応募した理由は、ユニット型の少人数ケアで「家庭的な空間で自分らしい生活」をテーマとされていることを知ったからです。
これまでの介護スキルと経験を活かし利用者様がより自宅で自分らしく生活が送れるよう努め、介護福祉士資格を取得しさらに貢献したいと考えております。
 
例文3 特別養護老人ホーム→特養への転職
終の棲家といわれる特別養護老人ホームで、利用者様が最期までその人らしく過ごせるサポートをしたいと思い志望しました。
これまで介護老人保健施設で2年間勤務しておりましたが、利用者様の入所期間は半年ほどと短く、信頼関係を築いてもすぐに在宅復帰となり、その後の様子も知ることができず残念に感じていました。利用者様が在宅復帰をすることは喜ばしいことですが、もっと深く利用者様一人ひとりと関わりたいと思うようになり、転職を決意しました。
貴施設は、利用者様の個性を大切にしたケアを実践されていることを知り、ぜひ貴施設で働きたいと思い応募しました。
入職後は、これまでの経験を活かし貢献するとともに、さらに介護職員としてスキルと知識を高め、ゆくゆくは介護福祉士を取得し活躍したいと考えています。

まとめ

特養への転職で、好印象になる志望動機についてご紹介しました。
採用担当者が好印象を持つ志望動機を作成するためには、ご紹介したポイントをおさえ、必ず自分の言葉で書くことが大切です。例文をそのまま使用するのではなく、自分がなぜその事業者や施設で働きたいのかという理由を考え、言葉にしましょう。
自分の言葉で書いた志望動機であれば、必ず採用担当者にその熱意や思いが伝わります。

◎「もっと志望動機の例を見たい!」という方は以下のページも参考にしてみてください。
▼【2020年版】介護業界の志望動機文例20選!採用担当者に響く、受かる志望動機をプロが分析!

▼有料老人ホームに採用される志望動機の書き方

▼受かる志望動機とは?老健への転職で大切なこと

▼グループホームに転職する方へ!採用される志望動機とは?

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