更新日:2023年04月13日
公開日:2021年03月11日
これから介護職に転職しようかとお考えの40代以上の皆さま。
「年齢が原因で採用されないのでは?」
と不安に感じていらっしゃる方も多いかもしれません。
今回は40代・50代・60代の方が介護転職で採用を勝ちとるための志望動機の書き方をご紹介。
ミドル・シニア層の転職において大切なことも交えてお伝えします。ぜひ参考にしてください。
40代以上の方は、ご自身の年齢をマイナス要素にとらえている方もいらっしゃるでしょう。
しかし介護業界の転職で重要視されるのは、実は年齢ではありません。
「全く関係がない」とは言い切れませんが、それ以上に大切なことがあります。
それは「やる気」と「人柄」の2点です。
・仕事にやる気を持ち、一生懸命頑張れる
・円滑にコミュニケーションをとり、周囲と良好な関係を築ける
この2点はどんな職種でも大切なことですが、介護業界においては特に重視されています。
介護職は肉体的にも精神的にもハードな仕事といわれています。
身体介護や夜勤をするには体力が要りますし、認知症の方や体の不自由な高齢者との関わりは根気も必要です。
軽い気持ちではじめてすぐに辞めてしまう人も多いため、未経験者の場合は一層仕事への覚悟・やる気を確認されるでしょう。
また介護サービスの顧客となるのは主に高齢者。年輩の方に対する礼節やホスピタリティが重んじられる業界です。
利用者の信頼を得られる人柄の良さ、コミュニケーション力があるかが問われます。
社会人としてのマナー、話し方なども厳しくチェックされるでしょう。
逆に「やる気」や「人柄」を認めてもらえれば、業界未経験でも十分に採用される可能性はあるということです。また年齢を武器にすることも可能です。
ぜひ前向きにチャレンジしてください。
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当てはまる点があれば、志望動機に交えてぜひアピールしてください。
介護職員にとってコミュニケーション力は必須スキルといってもいいでしょう。
利用者の話を傾聴する力、利用者のご家族へわかりやすく説明する力、そして職場の仲間と円滑に仕事を進めるうえでもコミュニケーション力が求められます。
人とコミュニケーションをとるときに大切にしていること、これまでの人生経験の中で身につけたコミュニケーションスキルがあればぜひ伝えてください。
利用者のなかには、若い職員よりも自分と年齢の近い職員の方が話しやすいと感じる方もいますので、十分に年齢を強みにできます。40代以上の方にとっても、利用者の年齢は親世代であることから話しやすさもあるのではないでしょうか。
高齢者の方とのコミュニケーションに慣れているという点をしっかりとアピールしましょう。
介護職が未経験という方でも、これまで他の業界で培った汎用性の高いスキルがあればぜひアピールしてください。
例えばマネジメント経験です。
若手をまとめる力や新人教育の経験は、長期的に働くことを考えると必ず活かせるスキルです。
そして周りを巻き込む力、チーム一体感を与えるリーダーシップ力は重宝されます。
業務処理能力や率先垂範なども、40代以上に期待されるポイントです。
介護の仕事を学びながら、別の部分で即戦力として貢献できるということを伝えましょう。
親族の介護経験や主婦(夫)業で身につけた家事スキルも介護の仕事に活かせるのでぜひアピールしてください。
「ただ普通に家事をやっていただけで、アピールできるようなことはない」と思われるかもしれませんが、介護の仕事は生活援助や身の回りのお世話が中心になるため、その経験は必ず役に立ちます。
介護経験から学んだ知識・技術、家事の中で作業効率化のために工夫していることなどがあったと思います。それらの経験を仕事にどう活かしていけるのかを伝えましょう。
その他、PCスキルや人脈、体力や力に自信がある・・・など、介護の仕事に活かせる強みがあればそれを伝えてください。
40代以上になると、これまでのキャリアで得たこと、人生経験、人間性が大きく評価されるということを心得ておきましょう。
採用担当者が志望動機を聞く理由は2つあります。
1つは介護の仕事に対するやる気を知りたいから、そしてもう1つは職場の仲間として一緒に働ける人物かを知りたいからです。
「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえる志望動機は、以下の3つのポイントを押さえています。
介護の仕事がしたいという強い意欲を伝えましょう。
仮に、採用枠は1人の求人に2人の応募者がいたとします。
採用基準はいろいろあるかと思いますが、もし年齢やスキルなどに大差がなければ、一生懸命やる気を持って働いてくれそうな、仕事への意欲を感じられる応募者が採用されるのではないかと思います。
それを判断されるのが志望動機で、転職の成否を決めるとても重要な項目です。
どんな仕事をしていきたいかなど、入職後のイメージが伝わる志望動機にしましょう。
採用担当者が知りたいのは「なぜ多くの事業所や施設がある中から自社を選んだのか?」という点です。
ありきたりな志望理由ではなく、「この職場だからこそ」といえるものがあると強く印象に残るのではないでしょうか。
そのためには、応募先の事業や業務内容、企業理念・方針などをしっかり理解することが必要です。
やる気はあっても、志望理由が法人の社風やビジョンとずれていれば、「この人は合わない」と判断されてしまいますので注意してください。
介護職未経験であっても、「これまでどんな経験をしてきたか」そして「その経験をどのように活かせるか」を伝えてください。
あわせて、仕事をするうえで自身が大切にしてきた考え方などを伝えるのもいいでしょう。
ただし、志望動機で一方的な思いばかりを伝えてしまうのは逆効果になるので注意しましょう。
過去の功績をたくさん並べても、介護の仕事に関連性がないことであれば採用担当者には響きません。
自分の強みをこの職場でどう活かせるのかという軸がぶれない志望動機にしましょう。
では、どのような志望動機を書けばいいのか例文をご紹介します。
例文はあくまでも参考程度にとらえ、必ず自分の言葉で自分の思いを伝える内容にしましょう。
前職は飲食店で調理をしておりました。キャリアチェンジにあたって自分に何ができるのかを考えたときに、直接お客様と触れ合うことができ、体力を活かせる仕事である介護の仕事をやっていきたいと思いました。
貴法人は少人数でアットホームな雰囲気であること、レクリエーションや季節の行事も多い点に魅力を感じて志望いたしました。
前職では常連様も多く、積極的にコミュニケーションをとる店でしたので、その経験を活かして利用者様との会話を楽しんだり、じっくり話を聴くことができるのではないかと思います。
また連日深夜まで勤務しておりましたので、体力には自信があります。夜勤も問題ありません。
まずは初任者研修を修了し、1日も早く戦力となれるよう努めます。
介護の仕事をしようと思ったきっかけは母の介護です。
これまで約20年、専業主婦として子育てや母の介護をしてまいりました。
母は貴社のデイサービスにお世話になっていたのですが、週3日の通所を本当に楽しみしていました。
施設見学に伺った際、利用者さんを楽しい時間を過ごしてもらおうと心のこもったサービスを提供されているスタッフの皆さんに感動したことを覚えています。ぜひ私も貴社で利用者さんに感謝される介護の仕事をしたいと思い志望いたしました。
未経験ではありますが、母の介護経験を活かしながら、一人ひとりの方に居心地のいい時間を過ごしてもらえるよう尽力します。
今年30年以上勤めた会社を定年退職いたしました。
健康状態はよくまだ働ける体力があることから、セカンドキャリアとして世の中の役に立つことをしたいと思い、貴社の介護助手の仕事を志望いたしました。
これまで営業部で管理職を勤めてまいりました。その経験を活かして世代を問わず円滑にコミュニケーションをとりながら仕事を進められると自負しております。
まずはすぐに貴社に貢献できるよう、生活援助従事者研修を受講しました。
働きながらできることを少しでも増やし、お役に立ちたいと存じます。
介護職の転職は年齢、経験以上に、人柄ややる気が重要です。
志望動機では「なぜこの職場で働きたいのか」熱意を伝えましょう。
ありきたりな内容ではなく、具体的なエピソードを盛り込みながら自分の言葉でアピールすることが大切です。
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