地域密着型通所介護ってどんなサービス?役割や仕事内容をわかりやすく解説します

更新日:2021年12月06日

公開日:2021年08月03日

どんなサービス?地域密着型通所介護

地域密着型通所介護というサービスをご存知でしょうか?
地域密着型サービスのひとつなのですが、通常の通所介護(デイサービス)とは何が違うのでしょうか?

本コラムでは地域密着型通所介護のサービス内容や役割などを詳しくご紹介します。
転職をお考えの介護職員さんはぜひ参考にしてください。

地域密着型通所介護とは

地域密着型通所介護とは

地域密着型通所介護とは要介護状態となった高齢者が可能な限り居宅での生活を継続するために、通所介護施設で提供される介護サービスです。
国が推進する地域密着型サービス(地域包括ケアサービス)のひとつで、2016年より始まりました。

施設では食事や入浴などの日常生活上の支援だけでなく、生活機能の維持・向上を目指して機能訓練や口腔機能向上サービスなどを提供します。

役割

地域密着型通所介護の主な役割は利用者の日常生活を支援することや身体機能を維持することですが、それだけではありません。

通所介護に通うことで社会とのつながりを持つ意欲を高め、閉じこもりがちにならないようにするという目的があります。利用者の社会的孤立感を解消すること、利用者のご家族の介護負担を軽減することもまた大きな役割といえるでしょう。

定員・利用対象者

地域密着型通所介護の定員は18人以下となります。
利用対象者は次の条件を満たしている人です。

・事業所が所在する市区町村に住民票がある
・65歳以上の高齢者である
・要介護認定を受けている


以上3点すべてに該当する人が対象となります。

補足になりますが、要介護認定は要介護1以上の認定を受けている方のみが対象で、要支援の人は利用できません
また特定疾病により要介護認定を受けている場合40~64歳の人でも利用可能となります。

地域密着型通所介護のサービス内容 

地域密着型通所介護のサービス内容 

地域密着型通所介護で提供されるのは主に次のようなサービスです。

・食事、おやつ
・入浴、清拭
・健康管理
・レクリエーション
・機能訓練、リハビリ
・口腔ケア
・送迎


入浴や食事の提供といった日常生活に必要な支援、リハビリ、健康管理などが主なサービスになります。着替えや歯ブラシ、予備のオムツなどは利用者各自で準備が必要です。

機能訓練では、利用者の生活環境に応じてリハビリメニューや具体的な目標を設定し、実践的な訓練を反復することで機能向上・維持を図ります。
体操やレクリエーション、施設周辺を散歩する時間などを設け、介護度の進行を緩和します。

また多くの施設では看護師が常駐し、血圧測定などの健康チェックや服薬サポートも行います。一人ひとりの健康状態を把握し、栄養改善、食事指導、水分摂取管理、口腔ケアなど専門的なアドバイスを実施するところが多いでしょう。

そして、一般の通所介護と同様、利用者の居宅と施設間の送迎を行います。

地域密着型通所介護と通所介護の違い

ここまでで、通常の通所介護と何が違うの?と思われた方も多いのではないでしょうか。

地域密着型通所介護と通常の通所介護で提供されるサービス内容はそれほど変わりません。両者の大きな違いは「定員数」「地域」「費用」にあります。

◆定員数
利用者の定員が19人以上なら通所介護、利用者の定員が18人以下なら地域密着型通所介護と区分されます。
また地域密着型通所介護では、1か月あたりの利用者数が450名以下とされています。

◆地域
地域密着型通所介護は事業所が所在する地域に居住している人のみ利用できる地域密着型サービスであるため、管轄は都道府県から市町村などの自治体に移ります。
地域の実情に合わせた整備を行い、関連機関と連携を取りながら事業を行います。

また地域住民との交流や地域活動への参加などの取り組みに積極的であることも特徴で、この点が通常の通所介護との大きな違いです。

◆費用
通常の通所介護と比較して、地域密着型通所介護の方が利用費用が若干高くなります。
利用者は原則1割負担ですが、一定以上の所得がある場合は2割ないし3割負担となります。
料金体系は事業所によって異なりますが、入浴や機能訓練をするとその分サービス費用が加算されます。

これら3点が通所介護と地域密着型通所介護との主な違いといえるでしょう。

メリット

地域密着型通所介護は小規模事業所での運営となるため、一人ひとりの利用者に寄り添った手厚いサポートが可能になります。

中には医療依存度の高くても受け入れが可能だったり、緊急利用や利用時間の延長なども柔軟に対応できる施設もあり、これらは利用者にとって大きなメリットです。
また職員との距離が近くアットホームな雰囲気であることも、利用者にとっては安心感があるでしょう。

職員にとっては、18人以下の少人数制であることによって利用者一人ひとりに目が届く環境で働くことができます。
利用者の状況やニーズをスタッフ全員が把握しやすいこともメリットです。

地域密着型通所介護の仕事内容とは

ではここからは地域密着型通所介護の具体的な仕事内容を解説していきます。

介護職員の主な業務内容

介護職員の主な業務内容は、通常の通所介護(デイサービス)とそれほど大きな違いはありません。
基本的な介護業務が中心となります。

・身体介護(食事・入浴・排せつ介助など)
・機能訓練の補助
・レクリエーション
・記録作成
・施設内の環境整備
・自宅-施設間の送迎

などが主な業務です。

ただし先述の通り小規模であることから、より一人ひとりの利用者に応じた介護サービスの提供が求められるでしょう。
送迎時には利用者のご家族と積極的にコミュニケーションをとり、自宅での過ごし方をヒアリングしたり、施設での様子を共有します。

通所介護のため基本的には日勤になるでしょう。
また施設によっては地域住民との交流や地域活動への参加などが多いところがあり、土日の出勤を求められる場合もあります。

<デイサービスの詳しい仕事内容についてはこちら>
◆コラム「デイサービスってどんなサービス?」

人員基準

地域密着型通所介護に必要な職種と人員基準は以下の通りです。

<必要な職種>
・生活相談員
・機能訓練指導員
・看護職員
・介護職員
・管理者

地域密着型通所介護 人員基準
生活相談員専従で1名以上。
事業所ごとにサービス提供時間に応じて配置が必要。

看護職員単位ごとに専従で1名以上。
サービス提供時間帯すべてで専従する必要はなく、訪問看護ステーション等との連携可。

介護職員単位ごとにサービス提供時間に応じて専従配置が必要。

利用者数が15人以下の場合:1名以上
利用者数が16人以上の場合:利用者が1名増すごとに0.2を加えた数以上

機能訓練指導員1名以上

管理者原則、専従常勤で1名以上

生活相談員または介護職員のうち1名以上は常勤
※定員10名以下の場合、看護職員又は介護職員のいずれか1名の配置で可

資格要件

職種ごとの資格要件は以下です。

◆生活相談員
社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格、
もしくは介護福祉士、介護支援専門員などの資格が必要です。

<詳しくはこちら> 
コラム「介護施設で働く「生活相談員」ってどんな仕事?」 

◆看護職員
看護師もしくは准看護師資格が必要。

◆介護職員
資格要件なし。無資格・未経験でも働くことが可能です。
ただし小規模の施設の場合は人員基準も少なくなります。そのためどうしても少数精鋭の方針である場合が多く、資格や経験がある方が歓迎される傾向にあります。

介護職未経験の場合は、まず介護職員初任者研修を受講し介護の基本知識・技術を習得することをおすすめします。

◆機能訓練指導員
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師/准看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師のいずれかの資格が必要。

はり師、きゅう師資格の場合は、はり師・きゅう師以外の機能訓練指導員がいる施設や事業所で機能訓練指導に従事した経験(半年以上)が必要になります。


なお、通所介護は利用者宅ー施設間の送迎があるため、職種を問わず普通自動車運転免許を必要とされるところが多いでしょう。

まとめ

地域密着型通所介護を解説しました。

介護を必要とする高齢者が可能な限り住み慣れた地域で暮らしを継続できるように支援する地域密着型サービスのひとつである地域密着型通所介護は、今後の高齢化社会の日本において重要なサービスの一つになるでしょう。

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