更新日:2023年03月30日
公開日:2023年03月30日
介護用品の中には介護がラクになる便利グッズがあります。
便利グッズは大変な介護のイメージに、ポジティブな変化をもたらしてくれる優れものです。
今回は様々な介護用品の便利グッズについて解説します。
意外なショップで販売しているお手頃価格の便利グッズも紹介しますよ!
まずは「介護用品の中の便利グッズとは何か」ということについて解説します。
便利グッズがあると日々の介護をポジティブに取り組めます。
なぜなら、日々の介護に気軽に使えて便利なものだからです。
一般的な介護用品も日々の介護に必要不可欠なものです。
在宅や施設を問わず多くの場所でたくさんの介護用品が使われています。
しかし、介護用品にポジティブなイメージがわきづらいことも事実です。
一方、便利グッズは、お薬カレンダーやトロミ剤など、アイデアが詰まった便利なものばかりです。
介護用品のネガティブなイメージを払拭し、ポジティブなイメージにしてくれます。
また、便利グッズを探すことが、服や趣味のものを探すような気分にさせてくれますよ。
介護をするなら便利グッズの使用をおすすめします。
便利グッズを使いこなすことで介護の疲労が軽減するためです。
介護は長期戦です。
毎日の疲労をいかに少なくして、疲労をためないかが重要と言えます。
疲労には肉体的疲労と精神的疲労の2種類があります。
その2種類の疲労を軽減し、日々の介護をラクにしてくれるのが便利グッズなのです。
「こんなのが欲しかった!」と思うような便利グッズがたくさんあります。
介護用品には介護保険適用・非適用と、レンタル品・非レンタル品があります。
後ほど詳しく解説しますが、これらの中にも便利グッズが隠れています。
便利グッズを使いこなして介護をラクにしましょう。
便利グッズには、スマートフォンの見守りアプリやスマートウォッチなどもあります。
多くの高齢者がスマートフォンを持つ時代なので、見守りアプリの利用は効果的です。
見守りアプリには、以下のような機能があります。
● カメラ機能
● 動作確認
● 位置情報
高齢な親のスマートフォンにインストールすることで、離れた場所からでも見守りができます。
また、スマートウォッチは、離れた場所でも付けている方のバイタル情報がわかり、どのような状態なのかが手に取るようにわかります。
スマートフォンや時計は日常使うものなので、自然な形で見守りができますよ。
便利グッズには様々なタイプがあります。
ここでは介護場面ごとで利用する便利グッズを紹介します。
介護保険で利用できる便利グッズもあるため、気になったらお住まいの地域包括支援センターや、福祉用具貸与・福祉用具販売事業所に問いあわせてください。
参照:厚生労働省 介護保険における福祉用具
厚生労働省 介護保険における住宅改修
入浴のときに頼りになるのがシャワーキャリーやシャワーチェアーです。両方とも介護保険を使って購入できます。
シャワーキャリーは、居室から浴室へ座った状態で車椅子のように移動できるため、歩いて移動することに不安がある方にとって便利です。
ただ、一般的な椅子よりも大きく、段差がある床では移動しにくいという欠点があります。
シャワーチェアーは浴室の洗い場で使用する椅子です。
濡れた洗い場の床でも滑りにくいため、立った状態や低い浴室用の椅子に座ることがつらい方が、シャワーを浴びたり体を洗ったりするときに便利です。
浴室用の便利グッズは、このほかに浴槽台や浴槽用手すり、滑り止めマットなどがあります。
ポータブルトイレは持ち運びができる介護保険適用可能なトイレです。
居室におけるため、歩いて移動することに不安がある方や、夜間の排尿回数が多い方が使うと便利です。
また、広い居室内において利用できるため、狭いトレイの中での介助が難しい場合にも役立ちます。
トイレ関連の便利グッズは、このほかにトイレ用手すりや差し込み便器、お尻拭きなどがあります。
食事用エプロンは食事のときに利用する便利グッズです。
水をはじく機能があるため、服の汚れを防ぐことのほかに、エプロンにしみがつくことを防ぎます。
食事用エプロンには、再利用タイプと使い捨てタイプがあります。
どちらも介護保険の適用ではないため、個人の負担で購入しなければなりません。
ただ、再利用タイプでも1,000円から3,000円で購入できるため、大きな負担にはならないでしょう。
このほかには、介助用の食器や箸、スプーン、フォーク、コップなど、介助を必要とする方が食事がしやすい便利グッズがたくさんありますよ。
介護ベッドはおきあがるときのサポート機能がついたベッドです。
利用するメリットは、介護する側とされる側双方の負担が減ることです。
背上げ機能や高さ調節機能のほかに、足のむくみを防止する足上げ機能があります。
また、床ずれを予防する自動寝返り機能が備わっている最新の介護ベッドもあります。
高価格な便利グッズですが、介護保険を利用すれば月々のレンタル料はとても安価です。
寝具の便利グッズは、このほかに尿漏れに対応する防水シーツや、床ずれを防止するエアマットなどがあります。
手すりは足腰が弱くなった方の移動や立ち上げりをサポートしてくれる便利グッズです。
高齢者は転倒によって大腿骨頸部骨折や橈骨遠位端骨折などをおこりやすく、手すりはそれらのリスクを減らしてくれます。
手すりの設置個所は、玄関や廊下のほか、前述のトイレや浴室、階段などがあります。
手すりは工事をしない設置タイプと取付工事が必要なタイプの2種類があり、両方とも介護保険の適用が可能です。
工事をしないタイプなら数日間無料で試し利用ができますよ。
「介護保険の面倒な手続きをしないで、近くのショップで介護用品を買いたい」と思っている方がいるかもしれません。
ここでは、どこにでもある100円ショップで購入できる便利グッズや百貨店で販売しているおしゃれな介護用品を紹介します。
100円ショップやドラッグストアでは、「おむつや食器類ぐらいしか売っていない」と思われているかもしれません。
しかし、痒い所に手が届くような便利グッズがたくさん売っています。
100円ショップで売っている便利グッズは以下のとおりです。
● シリコン製スプーン
● 食事用エプロン
● ドリンクホルダー
● お薬カレンダー
● おむつ用消臭袋
価格も安く種類も豊富です。
また、ドラッグストアで売っている便利グッズは以下のとおりです。
● 栄養補助食品
● 介護食品
● トロミ剤
● 尿漏れ対応防水シーツ
● 体拭き
ドラッグストアならではの便利グッズが売っています。
日頃から利用する介護の便利グッズを求めているなら、100円ショップやドラッグストアへも行ってみましょう。
おしゃれな介護用品を求めているなら、近くの介護用品の店ではなく百貨店がおすすめです。
百貨店ではほかのショップでは売っていないような介護用品が売っているためです。
百貨店で売っているおしゃれな介護用品は以下のとおりです。
● 傘ステッキ
● 外国製歩行器
● ケアシューズ
高齢者の中には介護用品の利用を嫌っている方もいます。
百貨店ならおしゃれで思わず使いたくなるような介護用品が売っています。
いつものショッピングをする気持ちで百貨店に介護用品をみに行きませんか。
介護用品の便利グッズは、介護する側とされる側の双方をラクにしてくれます。
様々な介護場面で使えて介護保険適用のものも多いため、安い金額で使えることも特徴です。さらに、近くの100円ショップやドラッグストアでも便利グッズは販売しています。
便利グッズを使って在宅生活を楽しくしましょう。
※掲載情報は公開日あるいは2023年03月30日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。