更新日:2020年06月13日
公開日:2019年10月10日
看護助手とは、病院や診療所などで医療行為を行わずに、看護師のサポート役として仕事をする職種のことをいいます。
看護助手は民間資格で、医師や看護師のように国家資格がないと仕事ができないわけではなく、無資格者でも仕事ができる職種となっています。しかし、看護助手が医療行為を行わないとはいえ、医療機関で働くにあたって最低限の知識と技術が必要になります。
そこで、看護助手が即戦力として活躍するためにも、全国医療福祉教育協会は看護助手の資格取得を勧めています。
看護助手の仕事内容は、働く職場によって違いがあります。病院の病棟では患者さんのベッド周りの清掃や入浴・食事の介助を行い、手術の際には医療器具の準備や管理などの役割があります。
他にも、診療所などの小さい施設では、電話対応や受付の業務を行うこともあります。 医師や看護師が円滑に仕事を進めていけるように迅速な行動をし、患者さんに対しては笑顔で親身なサポートを行うことが看護助手には求められています。
また、看護師の仕事内容は多岐に渡り、人手が足りないこともあるため、サポート役である看護助手の存在は大きなものとなっています。
看護助手の仕事内容についておわかりいただけたかと思います。では、看護助手の資格を取得するメリットは何があるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
前述したとおり、看護助手は資格がなくても仕事ができるため、無資格で働いている方も多くいらっしゃいます。そのため、看護助手の資格を取得していると業務も短い時間で理解でき、即戦力として活躍することができます。
また、医療に関する知識や技術があるため、早くから幅広い業務に携われるでしょう。
高齢化が進む現代において、介護施設での人手不足は深刻なものになっています。看護助手は、患者さんの身の回りのサポートをすることが重要な仕事のひとつです。
看護助手と介護職の仕事で、利用者さんの身の回りの世話をするという点は共通しているため、看護助手の知識や技術は介護分野にも活かせると考えられます。
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看護助手の資格は通信講座でも取得できますが、今回は「全国医療福祉教育協会」によって行われている看護助手実務能力認定試験の受験要項をご説明していきます。
看護助手の資格取得において、学歴などの受験資格はありません。未経験の方でも受験が可能となっています。しかし、実務経験のない場合は全国医療福祉教育協会の認定機関で試験対策講座を受けてからの受験が勧められています。
ここからは全国医療福祉教育協会のホームページを参考に、看護助手実務能力認定試験の流れをご説明していきます。(※)
電話、FAX、全国医療福祉教育協会のホームページのいずれかから、事務局に受験願書の請求を行いましょう。(インターネットから申し込む場合は願書請求の必要はありません。)
郵便による申込の場合は受験願書に必要事項を記入し、出願期間に間に合うように事務局に送付してください。出願期間最終日までに受験料7,500円(団体受験であれば7,000円)の振込も必要になります。出願期間は年によって違いますが、例年試験日の約2ヶ月半前から受付が始まり、約1ヶ月前に受付が締め切られています。
認定試験は1年に2~3回行われています。
試験日程につきましては、全国医療福祉教育協会のホームページをご確認ください。
試験日の約10日前に受験票が届くため、試験会場・集合時間などをよく確認してから試験に臨みましょう。 試験形式や出題内容に関しては以下の表のとおりになります。(※)
試験形式 | 多肢選択式問題:25問 記述問題:5問 |
---|---|
試験時間 | 90分 |
持ち込み資料 | 持ち込み不可 |
出題内容 | 【多肢選択式問題】 看護助手業務と役割の理解:10問 患者の理解:10問 看護助手業務を遂行するための基本技術:5問 |
【記述問題】 看護助手業務を遂行するための基本技術:5問 |
試験の合否については試験日から例年1ヶ月半後に発表されています。受験申込時に記入した住所へ合否通知が送付され、合格者には合格証書が発行されます。
看護助手実務能力認定試験の合格率は60%~80%(※)を推移しています。数字を見れば難易度はそれほど高くないといえるでしょう。しかし、きちんと専門的な知識を習得してから試験に臨まなければ、合格はできません。
試験では医療保険や社会保障制度などの法律関係から、人体の解剖生理学や障害・疾病などの基本的な医療知識まで、幅広い分野から問題が出題されます。そのため、効率よく勉強を進めていくことが大切になります。 また、試験の合格ラインは正答率60%以上となっています。ただし、問題の難易度などにより合格ラインは変動する場合もあります。
では、看護助手実務能力認定試験の合格を目指すには、どのような対策が必要なのでしょうか。ここからは、看護助手実務能力認定試験に向けた勉強法をご紹介していきます。
看護助手の資格取得のために通信講座を実施している資格学校は多くあります。通信講座を受講するにはある程度費用がかかりますが、指定のカリキュラムに沿って勉強を進めていくため、効率よく資格を取得することができます。
さらに、通信講座によっては全カリキュラムを修了することで、試験会場に行かなくても看護助手の資格を取得することができます。「自身で計画を立てて勉強するのが苦手という方」や、「時間に余裕のある方」は通信講座での資格取得をおすすめします。
看護助手の資格は独学で勉強し、合格を目指すことも可能です。独学で勉強するのであれば、通信講座を受講するのに比べて費用が安くて済みます。全国医療福祉教育協会が出版している公式テキストや推奨されている問題集を購入し、繰り返し勉強すれば十分試験に挑める知識は身につくでしょう。
「自身で計画を立てて勉強したいという方」や、「短期間で資格取得したいという方」は独学の勉強法で資格取得をおすすめします。
看護助手として働いている方のほとんどは、病院や診療所などの医療機関で活躍している現状にあります。しかし、高齢化に伴って、介護職の業務に看護業務も含まれるようになってきています。
今後介護分野で働いていくうえで、自身の仕事の幅を広げるのと同時にキャリアアップを図るためにも、看護助手は取っておいて損はない資格となっています。試験の難易度もそれほど高くはないため、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。