柔道整復師とは、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる外傷性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる施術を行う国家資格です。
柔道整復師はどんなところで働いているの?
柔道整復師は基本的には整骨院や整形外科などで働いていることが多いです。そのほかにも、一握りではありますがプロのスポーツチームなどでトレーナーとして活躍している柔道整復師もいます。最近では専門学校を卒業後、大学に編入し医学部大学院への進学を目指す柔道整復師も多くはないですが、いらっしゃいます。学問として柔道整復を極めることができるうえ、待遇面でも優遇されますし、大学や専門学校で教員として柔道整復師の育成に携わることも可能になります。一方、高齢化社会に伴い介護現場で柔道整復師のニーズが高まりつつあります。機能訓練型デイサービス(リハビリ特化型デイサービス)や有料老人ホームなど、柔道整復師が活躍できる場面が増えているのです。★機能訓練型デイサービスについて詳しく知りたい 柔道整復師の働く場所 |
整骨院や病院 |
大学や専門学校の教員 |
介護施設 |
スポーツチーム等のトレーナー |
柔道整復師の資格はどうやって取得するの?
柔道整復師の資格を取得するには、高校卒業後に柔道整復師養成課程のある大学や短大、専門学校で3年以上学び、必要な科目を履修し国家試験に合格する必要があります。
国家試験は毎年3月上旬に行われ、受験者のう6割前後が合格しています。
以下の画像は過去5年間の国家試験の合格率の推移です。
どの医療系国家資格にも言えることですが、柔道整復師の国家試験では既卒の合格率が著しく低くなっています。
一方で、新卒の合格率は80%前後ですのでいかに新卒で合格するかが大切です。
柔道整復師の学校では解剖学や生理学、一般臨床医学などの科目を含むさまざまな授業がありますが、近年ではアスレチックトレーナーやアロマテラピーなど、+αとなる技術を同時に習得できる学校も増えています。
柔道整復師についてもっと詳しく知りたい
「観血的療法」とは、人体を傷つけ、出血させて治療する方法の総称です。手術や縫合は観血的療法です。「非観血的療法」とは文字通り出血の伴わない手技を用いることで、柔道整復師はこの「非観血的療法」によって人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる施術を行っています。柔道整復師の施術には健康保険が適応されるケガがあります。骨折、脱臼、打撲及び捻挫(いわゆる肉ばなれを含む。)の場合です。骨折及び脱臼については、緊急の場合を除き、あらかじめ医師の同意を得ることが必要であり、肩こりや内科的な疾患が起因の腰痛については健康保険は適応されません。全額自己負担となるので注意が必要です。参照:柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて 柔道整復師の転職・キャリア形成について
柔道整復師は卒後数年間にわたり修行を積んだあと、独立開業をすることが多いです。独立を支援しているグループの整骨院に就職をして順調にキャリアを積むことも可能です。近年では、デイサービス等の経営に携わる柔道整復師の方も増えてきました。柔道整復師として経験を積むことでケアマネージャーの試験を受けることが可能になるので、介護業界への参入がしやすいのです。また高齢者にとって、機能低下を防止するようサポートができる柔道整復師は親和性が高いことも要因のひとつと言えるでしょう。★ケアマネージャーについて詳しく知りたい一方で、整骨院が増えに増え、飽和状態となってきていることも事実です。就職先となる整骨院の競争は激化しており、近隣に同様の店舗が多数展開されていないか、数年で潰れるような環境ではないか等、長く働いていくためにさまざまな視野を持って就職活動を行う必要があるでしょう。しかしながら、柔道整復師は安定して需要のある資格です。希望の勤務地や条件にマッチした求人が簡単に見つかるでしょう。★介護ワーカーで求人情報を見てみる 介護施設で働く柔道整復師の求人をお探しの方は介護ワーカーへ!
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