介護職における代表資格ともいえる「介護福祉士」。よく耳にしますが、具体的にはどのような資格なのでしょうか?本コラムでは■「介護福祉士」の資格内容
■資格取得方法
■資格試験の内容や勉強法
■介護福祉士のメリット や将来性
について書いています。介護福祉士資格の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。 介護福祉士とは
介護福祉士は介護職の国家資格。別名「ケアワーカー」
とも呼ばれています。福祉に関する相談や介護を依頼に対応できる専門スキルを持つ人材を養成し、「在宅や施設における介護の充実強化を図ること」「国民の福祉を向上させること」を目的として制定された資格
となります。 要介護の高齢者や障がいのある方に対して、スムーズな日常生活を営めるように、一人ひとりの状況に応じた介助をしたり、介護に関する相談や指導を行ったりすることが主な仕事です。 介護福祉士の定義
「介護福祉士」は社会福祉士及び介護福祉士法(1987年制定、2007年改正)により定められた国家資格です。この法律において介護福祉士は、「専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰かくたん吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるもの(厚生労働省令で定めるものに限る。以下「喀痰吸引等」という。)を含む。)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」という。)を業とする者をいう。」と定義されています。(参照:社会福祉士及び介護福祉士法)同じ介護職でも介護士(ヘルパー)と介護福祉士では、仕事の領域や業務内容、雇用面での待遇が異なる施設もあります。介護士=介護福祉士ではありません。「介護福祉士」は介護福祉士国家試験に合格し認定された者だけが名乗れます。
介護福祉士のメリット
介護福祉士になるには費用も時間もかかりますが、それ以上にメリットがあります。介護士としてのスキルアップやキャリアアップには欠かせない資格と言えるでしょう。■介護福祉士資格のメリット
・仕事の幅が拡がる・転職先の選択肢が増える・給料アップにつながる介護福祉士のメリットについて詳しくはコチラもお読みください。コラム「知っておくべき!介護福祉士を取得するメリットとは?」 介護福祉士の給料
介護福祉士資格があると給料アップにつながると書きましたが、なぜアップにつながるのでしょうか。理由として以下のようなことが考えられます。■介護福祉士資格があると資格手当がつく場合がある■介護福祉士だと役職に就ける可能性が高く、昇給や役職手当が期待できる■介護福祉士は、処遇改善での賃上げが期待できる働く施設によって給与水準は異なりますが、介護福祉士資格があると平均2万~4万円(年収にして30~50万円)程度の給料アップが見込める
でしょう。詳しくはコチラ!コラム「介護福祉士の給料はいくら?資格取得で年収アップ!」 介護福祉士になるには?受験資格や方法について
介護福祉士は誰もがなれるわけではありません。介護福祉士国家試験を受験し合格した者が「介護福祉士」に認定されます。そして、介護福祉士国家試験には受験資格があります
。受験資格は受験方法(ルート)によって異なりますが、一部の受験方法を除いては試験を受ける前に実務者研修を修了している必要があります。 介護福祉士国家試験の試験内容
介護福祉士試験は筆記試験と実技試験がありますが、実務者研修を修了していれば実技試験は免除となります。ほとんどの受験者が筆記試験のみの受験で資格取得が可能でしょう。では、その試験内容とはどのようなものなのでしょうか?■筆記試験(11科目群)
・人間の尊厳と自立、介護の基本・人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術・社会の理解・生活支援技術・介護過程・発達と老化の理解・認知症の理解・障害の理解・こころとからだのしくみ・医療的ケア・総合問題筆記試験は以上の11科目で構成されています。5択の選択問題で制限時間は220分、全125問で実施されます。(※令和元年現在) ■実技試験
1.介護の原則2.健康状況の把握3.環境整備4.身体介護上記の4項目の中からひとつお題が出され、5分程度で実技を行います。介護福祉士試験の詳細についてはコチラコラム「介護福祉士試験ってどんな試験?その内容を徹底調査!」 介護福祉士試験の勉強方法
介護福祉士試験の合格率は60~70%以上
、毎年5~8万人もの人が合格しています。スケジュールを立てて計画的に勉強すれば、一度の受験で合格することも難しくないでしょう。実務経験ルートで受験する人の勉強法として・スクールに通う
・通信教育を受ける
・独学
といった選択肢があります。それぞれの方法に一長一短があるので、自分に合った学習方法を選んで効率よく勉強することは必須です。介護福祉士試験の勉強方法についてはコチラコラム「合格を目指す!介護福祉士になるためのオススメ勉強法」 介護福祉士の今後の展望について
介護人材不足は加速しています。団塊の世代が後期高齢者に達するとされている2025年までに介護職員を増やすことが急務となっていますね。日本国の労働人口減少にともない、介護ロボットの導入やや外国人労働者の雇用も進められてはいますが、とはいえ完全に補えるかと言えばそうとは言い難いのが現状です。そんな中、知識・スキル・経験を備えた介護福祉士の需要は急激に高まっていくことでしょう。人材育成ができ、リーダーシップのとれる介護福祉士が求められていきます。介護福祉士の需要や今後の働き方についてはコチラコラム「介護福祉士の需要と将来性!資格を取ると働く場所はこんなに広がる!!」 ★介護福祉士の求人情報はコチラ 介護福祉士資格についてもっと知りたい!
まとめ
長期で介護職を考えている方は、介護福祉士資格を取得したほうがいいと介護ワーカーは考えます。今後ますます進む高齢化社会の中で、スキルや経験が豊富な介護福祉士は即戦力としてどの施設においても歓迎されるでしょう。ぜひ前向きに資格取得を考えてみてくださいね。
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